晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『用心棒』 90点

2006-09-11 09:46:04 | 日本映画 1960~79(昭和35~54)

用心棒

1961年/日本

時代劇の常識を覆した画期的な作品

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 90

ストーリー ★★★★☆90点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆90点

ビジュアル ★★★★☆90点

音楽 ★★★★☆85点

黒澤明監督の時代劇娯楽大作。円熟期に差し掛かった三船敏郎の代表作でもある。「七人の侍」と並んで、後に海外でリメイクされ、類似作品も多く作られた。何より大切な観客を楽しませる要素であるストーリー・アクション・映像美を全部満足させてくれるからだろう。特に日本映画の常識を覆した衣装・美術・殺陣・音楽をリアルに創造していて、モノクロ映画ならではの映像美を作り上げている。
黒澤組の面々が総出演しているが、ストーリー優先で有名俳優でも殆どアップで写していないし、メイクで素顔が分からないヒトも多い。それでもワン・カット毎にイキイキとした演技が見られるのは黒澤明監督ならではの手腕なのだろう。