美しい人
2005年/アメリカ
男が観ると難解なR・ガルシアの世界
shinakamさん
男性
総合 75点
ストーリー 75点
キャスト 85点
演出 80点
ビジュアル 75点
音楽 75点
ロドリゴ・ガルシア監督が9人の女性の幸福をテーマにした異色作。9人の人生について苦しみ・悲しみのなかに幸福な瞬間があることを、ワンシーン・ワンカットで描き続ける。
そのわずかなシーンに共感を得られないと、次から次へと話が変わっていく。男が観るとその瞬間を見逃し兼ねない。R・ガルシアという監督は、かなり複雑な女心の変化を良く理解しているのだろう。
9人の主役たちは、それぞれ好演だが妊娠中のダイアナが夜のスーパーで昔の恋人に偶然あった気持ちの揺れを演じたロビン・ライト・ペンと乳がんで入院し、人生に絶望したキャミリーが夫の愛に改めて気付くキャシー・ベイカーが良かった。