ライフ・イズ・ビューティフル
1998年/イタリア
ロベルト・ベニーニならではの反戦映画
shinakamさん
男性
総合 85点
ストーリー 85点
キャスト 80点
演出 85点
ビジュアル 85点
音楽 80点
ロベルト・ベニーニ監督・主演で、夫人のニコレッタ・ブレスキが妻役で出演したハートフルな反戦映画。前半2人が結ばれるまでの喜劇タッチと、本来なら暗くなる中盤以降のユダヤ人収容所シーンを、一人息子のゲームに置き換える発想はロベルト・ベニーニならでは。
ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)が温室に消えたあと、息子のジョズエを呼ぶ声で数年が経過したことを一瞬で分からせる映像や、命を助けてくれると思っていたドイツ医師の大事な話がクイズの謎解きだったことなど、思わず上手いなあと感心させられる。現実には有り得ない話を、これだけ心温まる感動物語に仕上げたベニーニに拍手を送りたい。流石はアカデミー外国映画賞受賞作品。