四十七人の刺客
1994年/日本
新解釈の忠臣蔵がユニーク
shinakamさん
男性
総合
80点
ストーリー
85点
キャスト
80点
演出
80点
ビジュアル
75点
音楽
75点
池宮彰一郎原作・脚本を市川菎監督が映像化に挑戦した。従来の忠臣蔵を打破した画期的なストーリーだが、逸話が余りにも多い長編モノのこの話は、さすがの市川監督も消化不足は否めない。
色部又四郎(中井貴一)と大石内蔵助(高倉健)の諜報合戦が話しの中心だが、物語を追いかけるだけで精一杯の感じ。
なるべく感傷的にならず、ドキュメント風に描いた市川監督の独特の雰囲気は随所に見られたが、全体の纏まりに欠け、四十七士が単なるテロ集団に見えてしまった。出演者も多士済々だが、なかでも宮沢りえの「かる」がピカイチ。
新解釈の忠臣蔵の視点はユニークで、映像化された忠臣蔵は数多多いなか記憶に残る作品といえる。