カサノバ
2005年/アメリカ
只者ではないラッセ・ハルストレム監督
shinakamさん
男性
総合 85点
ストーリー 80点
キャスト 80点
演出 85点
ビジュアル 90点
音楽 85点
18世紀のヴェネチアを舞台に伝説のプレイボーイ「カサノバ」にラッセ・ハルストレム監督が満を持して挑戦。久々に壮大で楽しい恋愛映画を見た気がする。
カサノバに売出し中のヒース・レジャーを得てぴたりとはまった。彼が唯一心から愛した女性フランチェスカ(シエナ・ミラー)の人物設定が面白い。現代の女性の理想像である知性と美貌を兼ね備え、しかも男に負けない強さがある。幼いときに別れた母親との再会もドラマチックで、何より全体に醸し出すユーモア・センスが品良く楽しませてくれる。
18世紀のヴェネチアを映し出す風景やジェニー・ビーヴァンの衣装、アレクサンドル・デブラの音楽も欠かせない魅力のひとつ。ハリウッド作品なので全編英語だがそれ程気にならない。