遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

キケン

2010年09月09日 15時55分26秒 | 読書
                 キケン         有川浩(著)2010年1月発行 

  いや~、図書館の貸し出しカウンターで、この本を受け取った時、
  一瞬「えっ?」と我が目を疑いビビリました。
  いよいよ私も借りる本を間違うほどボケたか・・・と。
  この表紙をはじめに見ていたら、絶対「読もう!」とは思わなかっただろうな~。
  きっかけは忘れたけど、書評かなにかを読み「とても面白い」や☆の数が多かった
  ので、それでは、と図書館に予約したのが半年前。
  確かに凄い人気作らしく、数百人待ちを忍耐強く待って(というか忘れていた)
  ようやく順番が回ってきたわけです。
  この作者の作品は、20代~30代の若い人に人気があるらしいのですが、
  私はこの作品が「はじめまして」です。
  評判通り面白かったですよ。
  劇画とTVドラマが勢い良く合体したようなストーリー展開が、若者に好まれイマドキ
  なのでしょうね。
  
  そもそも題名の『キケン』とは、成南電気工科大学機械制御研究部 の略称で、
  ある理系大学の部活の伝説的黄金時代の約2年間、男子部員達の繰り広げる
  青春エピソードをスピード感溢れるタッチで描いた学園物語。
  読み終わってみると「こんな学生時代を送れたらな~」と誰もが思いそう。
  
  登場人物がまたフルっていて、
  上野直也:成南大学二回生。「キケン」の部長で大学きっての危険人物!
       「成南のユナ・ボマー」と呼ばれている。
       “全力無意味、全力無謀、全力本気”で日々生きている暴君で
       人を見抜く才能と苛め抜く才能を併せ持つ、後輩思いのリーダー。
  大神宏明:彼も二回生。「キケン」副部長。通称「大魔神」と呼ばれ迫力ある人物。
       鬼軍曹とも言われ、大胆な性格なれど、一線を越えることには超厳しいが
       理不尽なことには怒らない理想的なリーダー。
       後輩達は卒業して就職し
       「社会に出たら厳しいんだろうなぁとか思ってたけど、案外楽なんだ。
       結局、大神さんより怖い上司なんていねえし、なんだかんだでキケンで
       社会的に鍛えられた」と語るほどの副部長。
  この二人の先輩に、勧誘され入部する新入生(一回生)の
  元山高彦:「キケン」一回生で、自宅は母親が喫茶店をやっているために、上野から
       「お店の子」と呼ばれることに。
       目配り気配りができて、各人の嗜好をすぐに覚える特技あり。
       学園祭での『奇跡のラーメン』作りで本領を発揮し伝説を作る。
  池谷悟:「キケン」一回生。地方から出てきている。
      その大らかさが大器を予想され、多少のことでは動揺しない肝の据わった
      冷静沈着な情報通。

  他にも教授や学生が登場するのだが、キャラの濃さでは、まぁこの4人かな。
  「キケン」は、正式には『機械制御研究部』の略称ではあるのだが、話の内容からみるに
  様々な事件を巻き起こす「キケン」は、正しく危険人物に率いられた危険集団であり、
  ある種の畏怖や慄きを込めて「キケン」と称されていたようだ。
  
  個人的に一番面白かったのは、学園祭でキケンラーメン「売上を三倍にしろ!」という
  部長命令を受けた一回生たちが
  “奇跡のラーメン”を苦心惨憺試行錯誤して作り上げ、店を切り盛りし、出前までし、
  仕込みのため泊り込みで働いて、学祭の模擬店で売上130万円越えを達成した章だ。
  ほんとに、学生時代にこれだけの経験をしていれば、社会にでても余裕で大丈夫
  だろうな~。
  若いうちの苦労はしておくもんですね。
  しかし、学生時代の思い出を肴にお酒を飲む、という習慣もないし、
  作者あとがきにある、
  ━男子というイキモノは独特の世界を持っていると思います。男子しか共有できない
  その世界は女子からみるととてもキラキラしていて、自分もあの中に混ざりたいなぁ
  といつも思います。略━
  そういう気がまったくない私としては、さほど共感はないかなぁ。
  が、そんな女子ではありますが、充分その世界は楽しませてもらいました。

   わがまま母

















  








  
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ゲームも少々嗜みます

2010年09月09日 08時07分27秒 | 雑記
今朝の東京は曇りです。
なんと、涼しいです…!
また今日だけの涼しさに終わるのだろうけど、それでも嬉しいなあ。


写真は最近購入したPSPです。
昨日ソフトを手に入れて初めて遊んでみたら、
思ったより画像が綺麗でびっくりしました。
子供の頃初代ファミコンで遊んでいた世代から見ると、
最近のゲームはみんなすごいです。
ボタンも多いし…(笑)

せっかく買いましたが、
夏バテもやや回復してきたのでそろそろ様子を見つつスタジオ通いの日常に戻りたいと思います。
(子)
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