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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

2週分(1月9日・16日)のプリキュアの話をまとめて書きます。

2022-01-17 21:07:16 | プリキュア話

この前も書いたように、1月9日(日)は親戚の法事で、朝から一日、神戸・須磨ニュータウン(地下鉄名谷駅のあたり)まで出かけていました。なので、プリキュアと仮面ライダーは録画して、やっとおととい・昨日で見たような状態です。また、昨日1月16日もいつもどおりの日曜日ですから、朝からプリキュアと仮面ライダーを見て、部屋の掃除をして…という一日でした。このような次第ですので、2週分のプリキュアの話をまとめて今回は書いておきます。

ちなみに…。来月からの新シリーズ(デリシャスパーティプリキュア)の告知も、1月9日放送分からはじまりましたね。いよいよ、今の「トロピカルージュプリキュア」も、1月23日・30日の2回の放送で終了ということになります。

<1月9日放送分>

1月9日放送分は、年末の放送分の話のつづきです。プリキュアたちの通う中学校で、中3生の追い出しイベント「トロピカフェス」をやろうとしているときに、巨大なクジラのヤラネーダが現れて、中学校の生徒や教職員だけでなく、町中の人々のやる気パワーが奪われてしまう。他方、プリキュアに変身してたたかう5人だけど、キュアサマーはクジラのヤラネーダの体内に飲み込まれたままになり、4人だけクジラの潮吹きで吐き出されてしまう。そして、キュアラメールの持っている人々のやる気パワーを取り戻すポッドも、壊れてしまう。そんな状況のなかで、まずは4人のプリキュアが魔女屋敷に乗り込み、キュアサマーを助け出そうというところから、1月9日放送分がはじまります。

さて、クジラのヤラネーダの体内にいたキュアサマーは、不思議な夢を見ます。それは、魔女と握手する女の子の夢です。「あれはいったいなんだったのか?」とキュアサマーは思います。そして、変身なしでも息ができることに気付いたキュアサマーは、クジラを抜け出し、魔女屋敷に行って、魔女と話し合ってやる気パワーを取り戻そうとします。

他方、ポッドを直すために人魚の女王のところに行ったローラ(キュアラメール)は、女王からプリキュアの秘密を聴こうとします。「人魚がどうしてプリキュアになれないのか?」と尋ねるローラに、女王は「自分も一度、人びとを救うためにプリキュアになろうとした」という話をします。女王の話では…。伝説のプリキュアの力で、人びとは数百年救われた。でも、またならず者が現れた。そこで女王自らプリキュアになろうとしたけど、なれなかった。そこで、魔女のもっていた杯だけ、ある島(その島はまなつ=キュアサマーの暮らしていた島ですが)の洞窟に隠したと。なので、以前の話のなかで、まなつの暮らしていた島に伝わっていた伝説の人魚の話(島の長老のおばあさんがしてくれた話)は、実は女王のことだったのです。

ローラは続けて女王に、「人魚と出会った記憶は、人間の方も消えるのか?」と尋ねます。女王は「自ら記憶を消したくなる」と。ローラは「そんなことはありえない!!」と、受け止めきれない状況。ただ、グランオーシャンに伝わる伝説のプリキュアの話を、女王は自分の知る限りのこととして、ローラにも伝えたようです。

こうやって今年の物語の謎解きが進んでいく一方で、魔女屋敷に潜入した他の3人のプリキュアは、ヌメリ―やチョンギーレなどと出会ってしまいます。また、別行動で魔女屋敷に入ったキュアサマーは、エルダの部屋を開けてしまいます。「魔女にプリキュアを近づけてはならない」と執事のバトラーに言われていたので、ヌメリ―がヤラネーダを出して、まずは3人のプリキュアを妨害しようとします。そのヤラネーダを見て、キュアサマーも合流。4人の合体技「ミックストロピカル」で倒します。

ただ、クジラのヤラネーダが吸い取った人々のやる気パワーは、抜き取られたあと。そこへキュアラメールも到着して5人になったので、あらためて5人の合体技「マリンビートダイナミック」でクジラのヤラネーダを倒します。それでも、まだポッドがなおらないので、人びとのやる気パワーは戻りません。

そこで、キュアサマーが「魔女に話をして、やる気パワーを返すように頼む」と言い出します。また、キュアラメールも「女王の話では、魔女にも心はあるはず」と。そこでプリキュアたちは、魔女の館で女王に対面します。

「人々のやる気パワーを返せ」というプリキュアたちに対面した魔女は、「お前たちのことを思い出せない。永遠のあとまわしの世界をつくりたい。…でも、なぜそうしたいと思ったのか? なぜやる気を奪い取って、何をあとまわしにするつもりだったのか…」と言い始めます。どうやら「あとまわしの魔女」は、「あとまわし」の目的すら思い出せない状態のようです。

そんな魔女に、執事のバトラーは「思い出す必要はない」と言います。他方で、キュアラメールは「ちゃんとここで思い出して」と頼みます。そこで、執事のバトラーは「愚者のひつぎ」を取り出して、「これを解放して、この世界を滅ぼす。地球上のエネルギーと永遠の命をすべてここに集めて、世界を滅ぼしてしまう」と言い始めます。どうやら、これがバトラーの目的のようです。

そんなバトラーに対して、チョンギーレ・ヌメリ―・エルダの敵の3人組も「それはできない」と言い始めます。でもバトラーは、チョンギーレ自身をヤラネーダにして、プリキュアたちと対決させようとします。

ちょうどここまでが、1月9日の放送分の内容ですね。こんな感じで、まずは今年の物語の謎解きを、1月9日ではやってしまったようです。ということで、次の1月16日放送分は、「あとまわしの魔女」が自分が何を後回しにしかったのかを思い出せるかどうか、そこが話の焦点になります。

<1月16日放送分>

1月16日=昨日の放送分は、9日の話の続きからはじまります。「愚者のひつぎ」を解放し、世界の破滅をもたらし、永遠のあとまわしを起こさせようとするバトラーを、なんとか止める。そのためには、「あとまわしの魔女」に「何を後回しにしたかったのか?」を思い出させることが大事。このことに、プリキュアたちが挑んだのが、1月16日の放送分です。

ということで、「あとまわしの魔女」に「何を後回しにしたかったのか?」を思い出させようとしたプリキュアたちですが、まずはヤラネーダになったチョンギーレに追われ、エルダの知恵で、まずは魔女屋敷の地下牢に閉じ込められます。ただエルダが鍵をかけ忘れていたので、プリキュアたちは地下牢をすぐに脱出。エルダやヌメリ―がプリキュアたちを探し出そうとするのですが…。

それより先に、プリキュアたちは魔女のところへ。ローラ(キュアラメール)は魔女に、女王から聴いた話をして、魔女の記憶を取り戻そうとします。

その話ですが…。この「あとまわしの魔女」は、もともと「破壊の魔女」と呼ばれていて、ただただ世界を滅ぼそうとするためだけに生まれた存在だったとか。ただ、人間たちが死にもの狂いで抵抗したので、魔女は深く傷ついてしまった。それで、ある島に流れ着いて休んでいるときに、一人の少女に出会って、その傷の手当を受けた。その魔女を助けた少女こそ、まなつ=キュアサマーが夢のなかで見た少女で、名前はアウテーネ。このアウテーネは、魔女に「あなたの友達のことを教えてほしい」といって、アネモネの花でつくった指輪をあげます。でも、その魔女は消えてしまい、アウテーネの暮らしていた街を破壊しようとします。

ただそのとき、人魚の国からプリキュアをひとり、送り出します。また、魔女が破壊しようとした街で、アウテーネに出会います。そして、そのアウテーネがプリキュアに変身、キュアオアシスになります。キュアオアシスと魔女は何度も対決するのですが…。魔女は「決着はあしたにしよう」といって、対決を後回しにします。その後、ずっとプリキュアとの対決を後回しにして、そのうちに魔女の館に居て、いったい何を後回しにしたのかすら分からない状態になった。そして「永遠の命」を手に入れて、「永遠の後回し」ができるようにしたいと考え始めた…。これが、ローラが女王から聴いた話でした。

そして、そういう話をプリキュアたちがしていたときに、伝説のプリキュアが現れたのですが、それは魂だけの存在。その魂だけで魔女の破壊の動きを止めようとします。また、これまでプリキュアの敵だったエルダやヌメリ―たちも、執事のバトラーが仲間のチョンギーレをヤラネーダにしてプリキュアを攻撃させたり、世界を破滅させようとすることを「おかしい」と思い始めます。そんななか、「私たちのいま、大切に思うことをやろう」とあらためて思ったプリキュアたちは、魔女の館で変身して、ヤラネーダになったチョンギーレと対決します。そして、チョンギーレをもとの姿に戻します。

他方で「あなたのあるべき姿を思い出すのです」と魔女に語りかけ、執事のバトラーは魔女に破壊をやることを思い出させます。エルダは「魔女がすごいやる気だ」とびっくりします。そして魔女は「あのときの決着をつける」といい、執事のバトラーは「あいつ(伝説のプリキュア)はもういない」「その人(伝説のプリキュア)を思う心など、魔女にはない」と言います。

でもプリキュアたちはあきらめず、「あなたは優しい心を持っている」と魔女に語りかけます。「破壊の魔女」に戻った魔女相手にプリキュアは苦戦するのですが、「伝説のプリキュアは、あなたにたたかうことを望んでいない」と伝え続けます。「あなたが後回しにしてきたことは、人間の女の子と仲良くなること」と、キュアサマーが魔女の前に立ったとき…。そのキュアサマーの姿に、伝説のプリキュア・キュアオアシスの姿が重なります。魔女は「私も会いたかった…。私もお前と友達になりたい」と言います。そして、キュアオアシス、つまりアウテーネと魔女は再会します。「いまのふたり、トロピカってる」というキュアサマーに対して、伝説のプリキュア・キュアオアシス(アウテーネ)は「ありがとうキュアサマー、みんな」といって消えていきます。そのとき、魔女もいっしょに消えていきます。

これで一件落着か…と思ったら、収まりのつかないのが執事のバトラー。「こうなったら、自分がこの世界を破壊する!」といって、自らをヤラネーダにして、プリキュアたちからやる気パワーを奪い取ってしまいます。ここで、1月16日分の放送はおわりです。

次週はこのバトラーとプリキュアたちの最終決戦ってことになりますね。また、そこに、今まで敵だったヌメリ―やチョンギーレ、エルダがどうかかわるか。あるいは人魚の女王はどう動くのか。そして人間の世界にやる気パワーは戻るのか…といったことが焦点になりますね。

ただ、今年の物語の筋書きでもわかるように…。プリキュアの世界に「根っからの悪人」はいない。たとえ今、悪事を働いていても、それはきっと何か事情がある。その事情さえわかって、問題をうまく撮り除けば、悪事を働いている人もきっと改心して、なにかちがう道を歩むことができる。そういう感じで、常にプリキュアの世界の「悪人」たちは、毎年、最終回が近づくと、どこかでプリキュアたちと「和解」への道を歩んでいるような気がします。私はこのプリキュア的な世界観や人物描写が、やっぱり好きですね。

今回の「あとまわしの魔女」の物語も、「なにをずっと後回しにしていたのか?」といえば「人間、特に自分を助けてくれた少女との和解」であり、「破壊の魔女であることをやめる」ことの「後回し」をしていた…といえばいいのでしょうか。そして、その「後回し」を「やめる」きっかけをつくったのが、今年のプリキュアたちですよね。また、きっと次回の最終決戦のときに、例のチョンギーレやエルダ、ヌメリ―といった敵の3人組が、なにか執事のバトラーの動きを止めるために、プリキュアに加勢しそうな気がします。

他方で…。例の人魚の世界の「おきて」がどうなるのか。それが最終回に向けて、気になります。人魚のローラはプリキュア、キュアラメールになって、キュアサマーたちといっしょに人間界で暮らせるようになった。でも、人魚の世界の「おきて」では、人間界で暮らした人魚の記憶はいつか消えてしまう。ローラの記憶はこれから先どうなるのか? ローラは人魚の世界の女王になったとき、人間界にいるまなつたちとのかかわりはどうなるのか…。そういう話も、最終回に向けて見過ごせない話だなあって思います。

ということで、2回分まとめてのプリキュアの話、おわります。


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