NHK大阪放送局・かんさい熱視線 「“頭髪指導” あなたはどう考える?」
(2017年12月8日(金)午後7時半~8時放送予定)
http://www4.nhk.or.jp/P2852/x/2017-12-08/21/58954/8207903/
人文学部教員 住友剛がNHK総合「かんさい熱視線」に出演(京都精華大学ホームページ)
http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/info/media/2017/12/07/47599/
まあ、以上の告知2件のとおり、あした12月8日(金)夜7時半から、NHK大阪放送局制作のテレビ番組「かんさい熱視線」に生出演することになりました。
しかも、タレントの秋元才加さんといっしょです。
前に「かんさい熱視線」に出演したときは、ちょうど大津中2いじめ自殺事件のことでマスメディアが大きく動いている状況下。その状況下でこの番組に出て、私は「第三者調査委員会」や「自殺の背景調査」のあり方について解説する・・・という仕事をしました。
今回は、例の大阪府立高校で起きた高校生の頭髪指導の問題です。
「地毛の色が黒でない子に無理やり黒染めさせて、不登校にまで追いやってしまう。それはたしかに、あってはならないこと。でも、高校側がそこまで黒染めにこだわるのはなぜなのか? その背景にある事情はなんなのか?」
こうしたことに、NHKの取材陣がどこまで迫れるのか?
なにしろ生番組で、まだどんなVTRが流れるのかも私、わかっていません。
あした、スタジオでそのVTRを秋元さんといっしょに見て、とっさに思いついたことを話そうと思います。
ただ・・・。私自身としては、やはり「ひとりの高校生がこのたびの髪の毛の黒染め指導によって不登校になってしまったということ」を、学校関係者は重く受け止めるべきだと思っています。この生徒さんが学ぶ機会を失ってしまったということは、学校がひとりひとりの子どもの学ぶ権利を保障する場であろうとする限り、やはり「あってはならないこと」だと思います。
その上で、このようなかたちで生徒さんを追いつめてしまった学校側の事情。そこに何があるのかをていねいに調査・検証して、その事情を緩和・改善していく地道な作業が今後、学校に対して行われる必要があるだろうな、と思います。
そして、このようなケースが生じたときに、大阪府教委や当該の高校に対して調査・検証作業を行い、子どもの人権救済・擁護の観点から必要な改善を申し入れることができるような、そんな大阪版の「子どもの人権オンブズパーソン」がほしいところです。