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できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

6月3日、大阪・梅田にて「家庭教育支援法案」に関する学習会が行われます。

2017-05-14 07:56:28 | 学問

私はこの日不参加になりますが、下記のとおり6月3日(土)、大阪・梅田にて「家庭教育支援法案」に関する学習会が開催されます。

関心のある方、ぜひ、ご参加ください。

○子どもの権利条約関西ネットワーク主催 家庭教育支援法学習会

「家庭教育支援法ってなんですか?」

2017年6月3日(土)14時~16時 龍谷大学大阪梅田キャンパス研修室

要申し込み・定員80名(先着順)、資料代800円

申し込み(メール申し込みのみ):kodomonokenrikansai@gmail.com (氏名と参加人数、連絡先、保育サービスの有無を必ず書いてください)

<プログラム>

講演「家庭教育支援法案の問題点―子どもの権利の視点から―」(仮)

國本依伸弁護士 60分

子ども支援の現場からの報告 30分

質疑応答 30分

 

 


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2年前の夏に起きた京都市認可保育園でのプール死亡事故のこと

2016-07-18 05:55:29 | 学問

こちらに画像で貼り付けておきます。

2年前の夏(2014年7月)に、京都市内の認可保育園のプールで死亡事故が起きました。

それから約2年たつわけですが、ご遺族や支援者のみなさんが「調査委員会」を立ち上げて事故の検証を行うよう京都市側に求めてきたのですが、それがまだ実現していないようです。

同じ京都市では、公立小学校で起きたプール死亡事故に際して、京都市教育委員会がご遺族や支援者と話し合い、専門家を集めて調査委員会を立ち上げ、事故の検証をおこなっています(ただし、その立ち上げまでの経過はよかったとしても、その後の調査委員会の動き方にいろんな課題があったわけですが)。

今回は同じ京都市であっても保育事故なので、担当部署がちがうとともに、公立ではなくて認可保育園の事故ということもあって、「二の足」を踏んでいるのでしょうか。

しかし、保育所(園)や幼稚園の事故についても積極的に第三者による調査・検証を行う方向で、このところ内閣府・厚生労働省・文部科学省などが検討を積み重ね、昨年末にはそのためのガイドラインもできていたはずです。

なぜ今、京都市がその検証作業にふみこむのを躊躇しているのか、何がネックになっているのか。

そこをご遺族や支援者のみなさん、さらには市民のみなさんに説明する必要があるのではないですかね。

ちなみに私が見る限り、この事故には次の3つのレベル(領域?)で、ご遺族・支援者と行政・司法、そして当該の保育園との間での「対話」の問題があると考えています。

1つめは、当該の保育園とご遺族・支援者との間。「なぜ、このような悲しい事故が起きたのか?」「そのとき、保育園としては何を考えていたのか?」「今後、事故が起きないように保育園としては何をするのか?」等々。ご遺族や支援者にしてみると、当該の保育園関係者に尋ねたいことは山ほどあるでしょう。

2つめは、当該保育園がなかなかご遺族・支援者との対話に応じない状況に対して、京都市の保育行政としてはいったい、どのように考えているのか、ということ。それが「調査委員会を設置してほしい」という要望になり、保育行政とご遺族・支援者の「対話」の問題として浮上しているのでしょう。

3つめは、この当該保育園の民事・刑事上の法的責任をめぐる司法のあり方の問題。この事故について、京都地検が「嫌疑不十分」という理由で不起訴にしたため、ご遺族や支援者は検察審査会に申立て中であること。そのことが画像の右側部分の説明から読み取れます。ご遺族・支援者にしてみると、刑事訴訟という場で当該の保育園関係者に尋ねたいことが山ほどあったはずですが、その場すら検察当局が与えなかった。ご遺族や支援者の側にしてみると、「なぜなの?」という思いで、今度は司法関係者に対話を求めたい気持ちが沸き起こってきているのではないかと思います。

もちろん、おおもとの問題は、「1つめ」の対話の問題です。当該保育園がご遺族・支援者の「なぜ?」になかなか答えようとしないというところから、他2つの対話の問題が発生しています。ですが、このように3つの対話の問題にまで広がると、ご遺族・支援者にしてみると、「行政・司法はいったい、誰の味方なの?」という疑問すら浮かんできて、不信感が募り、問題がだんだんこじれてくるのではないかと思います。

したがって、この3つのレベル(領域?)での「対話」の問題をていねいに解きほぐしていくような、そういう関係調整がこのケースで行われなければ、保育事故の事後対応としてはご遺族・支援者と行政、司法、そして当該保育園との間に、深刻な対立、緊張関係が残り続けていくことになるでしょう。

でも、その関係調整はいったい、誰がどのような手順で、どのように進めていくのでしょうか?

ここに、保育事故や学校事故で「コーディネーター」が求められる構造的な諸問題があると同時に、その「コーディネーター」になる人の直面する困難等々、さまざまな問題が現れていますね。

あえていいますが、そのさまざまな困難にチャレンジして、積極的に打開しようと全力で試みる人。

こういう人が、いま「コーディネーター」に求められるのではないか・・・と思います。



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子ども支援学研究会2016.6のお知らせ

2016-05-16 16:51:50 | 学問

子ども支援学研究会のお知らせ(チラシ)ができました。

以下、案内です。

案内文や申込書(チラシ)などは下記、子ども情報研究センターのホームページからダウンロードできます。

http://www.kojoken.jp/info/kodomosiengaku2016-6/

<案内>

日時:6月11日(土) 14時~17時(受付は13時半から)
場所:HRCビル5階ホール。

テーマ:
子どもの権利の視点から「子どもの貧困問題」を考える
―乳幼児期の子どもに保育を保障する取り組みを通して―

内容:
1.基調
 子どもの貧困を考える―解放保育と共同子育てに学んで―
 田中文子(子ども情報研究センター
2.指定討論
 保育実践者の立場から  堀井二実
 (社会福祉法人いきいきのびのび・わくわく保育園)
 保護者の立場から  鶴岡 妙(シングルマザー)
 子どもの権利の視点から 荒牧重人(山梨学院大学)
3.質疑と討論
 コーディネーター 
 浜田進士(子どもの権利条約総合研究所)
 住友 剛(京都精華大学)

参加費:500円
申込:子ども情報研究センターまでFAXまたはメールで

 


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公教育計画学会研究集会(2016年3月13日)が京都精華大学にて行われます。

2016-02-01 23:23:47 | 学問

2016年3月13日(日)午後、京都精華大学にて、公教育計画学会の研究集会が開催されます。詳しくは画像にてご確認ください。


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これから、つきあい方を変えます。

2015-09-19 07:01:25 | 学問

このたびの国会での安保関連法案の成立に関して、付け加えて言っておきます。

それから日頃、子どもの安全・安心の確保とか、防災とか、学校のリスク管理とかいうている研究者、専門家諸氏。

あなたたちが、この国に暮らすありとあらゆる人々を戦争やテロの危険性、リスクにさらすことになった法律が、あんなむちゃくちゃな手続きで可決・成立してしまったことに対して、抗議行動どころか、な~んも発言しなかったとしたら・・・。

私は、そんな研究者、専門家諸氏のやってきた取り組みについて、その学問的成果や専門家としての力量を全面的に否定はしないものの、部分的・限定的なものとして冷ややかな目線で見ていくこと、今後のかかわりについても同様に部分的・限定的にして、距離を置いてつきあうことを、ここで明確に言っておきます。

以上、2つめの今日のうちに言っておきたいことでした。


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「学校福祉研究会」はじまりました。

2015-07-27 09:29:42 | 学問

おととい(2015年7月25日(土))、京都精華大学において、学校福祉研究会の第1回の集まりを無事に終えることができました。
参加されたみなさんは16人。関東や愛知県、静岡県、宮城県・福島県など、かなり遠方から参加された方も居られました。専攻領域等についても教育学、児童福祉学、社会学等々幅広い形になりました。
さて、昨日のテーマは「小川利夫らの教育福祉論からいま、何を学ぶか?」で、私(住友剛・京都精華大学)が報告を行いました。
この報告では、1970年代の国民の学習権(教育権)論をベースにした小川利夫らの教育福祉論が、当時の子どもたちの生活と育ちのありように見られた<貧困・差別・発達>の諸現象に注目し、「貧困の世代間継承」を問題にしていたこと。また、児童養護施設に暮らす子どもや障害のある子ども、非行傾向のある子どもの課題や、教育費の家庭負担や義務教育の無償化の問題等々、当時の学習権論をベースとした教育福祉論には、今の子どもたちの課題につながるような議論も数多く見られたことなどを紹介しました。そして、小川利夫らの教育福祉論をふまえて、これからこの研究会として何を課題にして取り組んでいくのか等々についても、活発な議論が行われました。
研究会終了後は京都の街中に繰り出して、四条烏丸あたりの町屋を改装した「おばんざい」の店で懇親会を行い、遅くまで交流を深めました。


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このたびの全国学校事故・事件を語る会の開催では大変お世話になりました。

2015-06-01 08:51:09 | 学問

<お礼>
このたびの全国学校事故・事件を語る会の京都精華大学での初開催にあたりましては、各地から大勢の方に集まっていただき、誠にありがとうございました。
また、当日の運営やフェイスブック等々での広報活動にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。
おかげさまをもちまして昨日は約70人、今日は約100人の参加となりました。
今回の全体シンポジウムでの報告や討論出された課題は数多く、また、個々の分科会での話し合いのなかでもいろんな課題が出てきたかと思います。
この2日間の集会で浮かび上がってきたとおり、学校事故・事件の被害者家族・遺族を取り巻く課題は山積しておりますし、また、制度・政策の面でも、個々の専門家たちの力量や問題意識の面でも、まだまだ追いついていないことが多々あります。
でも、いつも何かというように地道にひとつひとつ、「できることを、できる人が、できるかたちで」「あきらめない、まけない」形でやっていくしか、今の私には取るべき方法を思いつきません。
今後とも何かとみなさんにお知恵をお借りしたり、また、ご助力をお願いすることも多々あるかと思いますが、そのときはどうぞよろしくお願いいたします。
まずはこの場をお借りして、ひとこと、みなさんにごあいさつさせていただきます。
この2日間、いや広報の期間を含めた「この間」みなさんにはたいへんお世話になりました。ありがとうございました。


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大阪市解体・特別区設置の住民投票の結果がどうであろうとも

2015-05-17 21:52:49 | 学問

住民投票の結果が出てからいうのは私、嫌なので、今のうちに書いておきます。結果がどのようになっても、私はやっぱりこの間の政治的な動きによってどのような変化が生じたのか、大阪市内の子どもの様子が気になります。また、地域コミュニティの変容によって、さまざまな影響が出るであろう学校、保育所・幼稚園のことが気になります。なので、ここから先、選挙結果がどのようなものであっても、私、この先何年か、大阪市内の子どもの暮らす現場、学校や保育所、幼稚園をまわりたいと思います。
こういうときに思い出すのは、哲学者・林竹二がかつて描いた「谷中村の田中正造」の姿です。足尾銅山鉱毒問題の天皇直訴事件で知られる田中正造ですが、国会での鉱毒の問題化、天皇直訴に失敗したあと、彼は鉱毒の沈澱池として壊される谷中村に入り込み、そこの住民としていっしょに暮らそうとする道を選びました。また、その谷中村の住民有志などとともに、足尾銅山の鉱毒が川の流れとともにどのように広がっていくのかを、ひとつひとつ支流まで訪ね歩いて、調べました。そして、それを記録に残す作業を亡くなるまでやり続けました。
今度の住民投票の一件で、本当にいまとこれからの大阪市内の子どもたちや、学校、保育所・幼稚園のことが気になるのなら、やはり、投票結果がどうなろうと、私はそこに入り続けて、そこで暮らす人々とともに様子を見守るしかない。そのことを林竹二の本を通じて読んだ「谷中村の田中正造」のことを思い出しながら、いま、あらためて感じています。
ちなみにこの本を最初に読んだのは、大学生の頃なんですけどね。もう25年も前だなあ・・・。
<追記>何をどう考えても、私、この「困難を抱える当事者のそばにいて、もみくちゃになりながらものを考える」という以外、これから先の道がわからなくて・・・。もっと器用に我が身を安全地帯に置きながら、評論家みたいにクールにものが言えたら、楽なんでしょうけどねえ・・・。とにかく、自分がどうしていいのかわからなくなったら、いちばん考えたい課題が起きているその場所に我が身を置いて、そこで誰かと話したこと、見聞きしたこと、実感したことをベースにしながら、古い本を読み漁る。そして、わかったことを発信する。今の私にできることは、今まで続けてきたことの延長にしかありません。

※以上は先ほどフェイスブックに書き込んだことからの転載です。

林竹二著作集 3 田中正造


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公教育計画学会の声明文「道徳の教科化案の撤回を強く求める」

2014-10-18 10:46:16 | 学問
公教育計画学会理事会の声明文「道徳の教科化案の撤回を強く求める」
日付は2014年10月21日付けになっていますが、今日(10月18日)に同学会ホームページにアップされています。
以下のURLで、全文を見ることができます。

http://koukyouiku.la.coocan.jp/H26rijikaiseimei-doutokunokyoukakahantai.pdf

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申し訳ないです、しばらく更新が途切れがちになります。

2012-09-08 20:47:30 | 学問

大変申し訳ありません。ここ最近もそうですが、これからしばらくの間、本業の大学での仕事が落ち着くまでの間、更新が途切れがちになります。
ほんとうは大阪の子ども施策、教育や福祉、人権に関する施策の動向だとか、あるいは大津市の中学生自殺や文科省の子どもの自殺対策に関すること、その他、子どもの人権に関する動きについて、いろいろとここでコメントしたいことがあります。
ですが、本業のほうで早急に対処しなくちゃいけないことが多くて、なかなかブログの更新にまで手がまわらない状況です。
このような次第で、申し訳ありませんが、状況が落ち着くまで今しばらくお待ちください。


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講演や研修の依頼の仕方でわかることも多々ある。

2011-02-08 23:32:35 | 学問

ツイッターのほうでも少し連続してつぶやきましたが、こちらでも「まとめ」的に書いておきます。

先週、今年夏休みの職員研修で子どもの人権関連の話をしてほしいと、ある民間研究団体経由で、とある自治体(ここではA市としておきます)からの依頼を受けました。そして、そのA市に「こんな講座を企画している」ということがわかるような文書を大急ぎで書いてほしいと、その研究団体からあらためて依頼がありました。

で、その民間研究団体からの連絡のメールを見て、私はびっくり。要はこの依頼、「講師に丸投げ」状態の企画で、こちらから提案すればそれが全部通ってしまうような、そんな形でその民間研究団体にA市はお願いしてきていたのです。

「なんて無責任な・・・・」というのが、依頼もとのA市に対する正直な私の実感。これだけで「子どもの人権」に関する自治体行政の課題についてどれだけ問題意識があるのか、A市の研修担当者のレベルがわかってしまいますよね。

これに対して、先月末に大阪市の西成で障害のある子どもたちの職場体験活動をすすめている市民グループからの依頼の場合、自分たちが今、どんな活動をすすめているのかという説明があった上に、その活動と子どもの権利条約との関係を考える学習会を、ボランティアや団体のスタッフなどと開きたい、という趣旨で依頼がありました。これだと、私は何をその学習会で話せばいいか、具体的ですよね。

あるいは、多くの自治体の職員研修や社会教育などでの人権講座の場合、必ずといっていいほど、事前にその研修や講座の担当者の方が、メールや電話で直接連絡をくださったり、あるいは、わざわざ大学や自宅の近辺まで来てくださって、ていねいに打ち合わせをするケースが多いです。

たとえば、大阪府内の青少年会館職員の研修を昨年末に行ったのですが、そのときも研修の企画を担当されるある市(ここではB市、とします)の青少年会館のスタッフが、わざわざ西宮まで打ち合わせに来てくれました。そこで、今の府内青少年会館各館が直面する課題だとか、私がこれまでにまとめた論文や調査報告書の中身とその課題の関係とか、そんなことをひととおりふまえての研修の依頼だ、という趣旨を説明していただきました。

あるいは、その青少年会館職員の研修を聴いたという別の市(ここではC市、とします)の青少年会館の方から、年明けになって、「あのときの話を、ぜひうちの館でもやってほしい」という形で、次の依頼が入ってきました。また、このC市の青少年会館職員研修の打ち合わせも、近々、大阪市内で先方のスタッフとお目にかかって、きっちりやるつもりでいます。

こんな感じで、私としては、たとえばB市やC市の職員のみなさんだとか、あるいは先日の西成の市民グループの方のように、講座の企画や講演・研修の依頼に際しては、前もってきっちりと打ち合わせや何か連絡・調整の作業があってしかるべきだと思っています。また、そうやって依頼してきた方との共同作業で、はじめていい講座の企画や講演・研修の内容が作れるのだと思っています。だから、A市の研修のように「丸投げ」されてしまうとなぁ・・・・と思ってしまったわけです。

もっとも、これから夏休みまでかなり時間があります。ひとまず書類上の手続きだけこんな形ですすめて、あとでじっくり、A市側と講演内容をつめていければそれでいい、という思いもあります。

それと、たとえ「内容や運営方法などは講師に丸投げ」という形で私に依頼されても、それでも「子どもの人権について、自治体職員研修をやろうという意欲が見えるだけ、まだましかも?」という思いもあります。なにしろ、「子どもの人権」に関する職員研修にどれだけ熱心に取り組んでいるのか、きわめてあやしい自治体もあるわけですからね・・・・。

ただ、研修や講演、講座の企画などで依頼を受ける側のひとりとして、「どういう形で依頼をしてくるかによって、そのテーマに対する相手の側の問題意識や意欲・関心の度合いもわかる」という面があること。そのことだけは、研修や講座の企画の担当になった方、どうぞお忘れなく。こちらとしては、講師として私も出かける以上、お互いに実りのある講座や研修、講演にしたい・・・・と、いつも願っていますので。ぜひ、いい講座、研修、講演会を、いっしょにつくりましょう。

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新しい年を迎えました。

2011-01-01 11:02:33 | 学問

2011年の元旦です。新しい年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

本格的なこのブログの更新は、「年末年始は仕事をしない宣言」をしている期間中ですので、1月4日(火)以降に行う予定です。

ですが、なにか気分だけでも変えてみようということで、ブログのテンプレートだけは変えてみました。

今年は日記帳ブログと同様、こちらのブログでも、季節感がでるように、テンプレートだけでもこまめに変えてみようかな、と思っています。

どうぞよろしくおつきあいください。

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おかげさまで無事、報告書を提出することができました。

2010-07-31 19:35:01 | 学問

2007年3月の大阪市の青少年会館条例廃止以後、各地区の子どもや若者、保護者、地元住民の状況がどうなっていくのか。それを3年間という期間を区切って把握してみようという調査研究プロジェクト。名づけて「青少年拠点施設検討プロジェクト」の報告書を、昨日、無事に解放・人権研究所に提出することができました。

このプロジェクトの座長をつとめさせていただいた私としては、この間の各地区で活動中のみなさんや、地元支部のみなさん、現場教員や元青少年会館指導員のみなさん、そして研究者サイドからプロジェクトにかかわっていただいたみなさんのご協力には、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。また、私にとっては、このプロジェクトで得た経験は、一生忘れられないものになりそうです。あらためて、この場をお借りして、関係者のみなさんにお礼を申し上げたいと思います。

今後、報告書については、研究所のほうで印刷・製本して、関係各方面に配布されることと思います。また、1部いくらか(たしか千円くらい?)で、研究所のほうでも入手可能だったかと思います。おそらく8月の後半以降に配付されることになるかと思いますので、印刷・製本が終了して配付可能になりましたら、別途、お知らせしたいと思います。

最後に、プロジェクトは3年間の期間を過ぎて終了ということになりますが、これからいよいよ、各地区の子育ち・子育て運動「再建」という課題は、正念場を迎えます。引き続き私としては、自分も含めて「できることを、できる人が、できるかたちで」という言葉をキーワードにして、各地区での取り組みのお手伝いをさせていただきたいと思います。また何か、ありましたら、どうぞ遠慮なくご相談・ご連絡ください。

それでは、ひとまず報告書提出のご報告と、関係者のみなさまへのお礼でした。

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その道の遠さを語るより今・・・・。

2010-07-04 21:26:06 | 学問

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YouTube: ステップ・バイ・ステップ 島田歌穂

今日に限って「なぜ、ユーチューブの動画なの?」と思う人もいるかもしれませんが、私なりの思いあってのことです。

いよいよ、私たちが大阪市内の青少年会館条例廃止後、3年間続けてきた調査研究プロジェクトを終了する時期がきました。今、報告書のとりまとめ作業を行っていて、特に大きな問題などが起こらない限り、今月中にはなんとか仕上がると思います。

それで、いつもながらこの報告書のなかでも、私は「できることを、できる人が、できる形で」ということを強調して書きました。このことは、今、子どもの人権に関するあらゆる活動の場面で求められていることのように思うし、もちろん、青館条例廃止後の大阪市内各地区で、子どもに関する諸活動に取り組んでいる人たちにも言えることのように思います。

なぜ今、ここを強調するのか。そのことの意味が、今日、ユーチューブの動画で紹介する曲の歌詞ともかかわるので、以下のとおり書いておきます。

正直なところ、私はこの何年か、身近なところで行われてきた教育関連の研究には、いろんな意味で違和感を抱くようになってきました。学校や教育をある観点から批判すればそれで終わりのような議論や、既存の教育のあり方を相対化することそれ自体が目的と化したような議論に接するたびに、「だから、その先はどうするんだ?」と思って、イライラすることばかり。教育について、理論的な研究を学界でやっているだけでいい人たちは、そのような議論の枠内にとどまっていれば済むのかもしれない。でも、「あなたたちの議論のその先には、何があるの?」といいたくてしょうがなかったんですよね。

似たようなことは、解放教育や人権教育に関する議論についても言えること。今までの教育のあり方をゆさぶり、相対化する・・・・。あるいは、「今までのつながり方を捉えなおす」とか・・・・。それが「いらない」とまでは思わないのだけど、「で、その先はどうなるの?」といいたくなってしまうんですよね。

そして、そういう今ある教育の相対化や、そこでの人々の関係に対する批判的な検討作業が緻密になればなるほど、だんだん、その緻密な作業でがんじがらめになってしまって、身動きがとれなくなる・・・・。何が今、必要なことで、何が優先的に取り組むべきことなのか、だんだん、わけがわからなくなってくる。

そういう現状に対して、私はだんだん、いらだってくるんですよ。「今、まさに目の前に、何かをやろうとしている人たちがここにいる。その人たちを前に、自分にどんな支援ができるのか、それを考えたいんだ! そんなことを聞いているんじゃないんだ! そんなものを読みたいんじゃないんだ!」って、言いたくなるんですよね。

そんなときに、ふと、今回、ユーチューブからアップした島田歌穂の曲を聴くと、「そうそう!」って思ってしまうわけです。「その道の遠さを語るより、今、歩き出そう」です。

「やってみなきゃ、何かはじめてみなきゃ、わからないってこともあるじゃない?」

たぶん、学校や社会教育・生涯学習の現場の実践者だとか、教育・子育て運動の担い手に求められるのは、研究者が部屋にこもって行うような緻密な理論的詰めの作業よりも、理論化の度合いは少々甘くても、自分たちの生活実感に即しながら、あえて何か子どもたちにとって必要なことにチャレンジしようという、そんな心意気ではないのでしょうか。

だから今、私は子どもの人権に関する活動や、教育運動などにかかわる人には、「その道の遠さを語るより今・・・・」という心意気、それを求めたいと思います。

そして、何かを始めてみて、ほんの少しだけでもいいから前に進んでみてわかること。何かをはじめてからだで感じ取ったこと。それを、自分としては理論的に緻密な作業をしてるつもりが、結果的に思考が同じところでグルグル回っているかのような人たちに、ぜひとも突きつけてほしいと思っています。なにしろ、私たちは「運動」や「活動」に関わっているわけですから。

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アクセス2万回達成、ありがとうございます。

2010-05-24 17:23:56 | 学問

先ほどこのブログのアクセス回数をチェックしたら、今朝の時点で2万回アクセスを達成していたことがわかりました。2006年9月のこのブログ開設以来、アクセスしてくださったみなさんに、あらためて「ありがとうございます」と、お礼の気持ちを述べさせていただきます。

それから、昨日・おとといと、東京の専修大学神田学舎で行われた公教育計画学会の第二回大会に参加してきました。いわゆる「インクルーシブ教育」関連の研究発表に対して、「コメンテーターをしてほしい」ということだったので、それで参加してきたのですが。

ほんとうは今日あたり、その学会に出ていて感じたことや、あるいは、そこからさらに発展させた考えなどを、このブログで発信したいと思っていました。ですが、ちょっと時間切れ。これから出かけなければいけないところがありますので、ひとまず、今日は2万回アクセス達成のご報告とお礼だけにとどめさせていただきます。

ただ、公教育計画学会に出て率直に感じたのは、「インクルーシブ教育」や「人権教育」についても、あるいは、社会教育・生涯学習施策にしても、「学力」向上をめぐる一連の施策についても、何かにつけて今の新自由主義的教育改革路線の「最前線」が、まさに大阪市内や大阪府内にあるのだということ。その「最前線」である大阪市内・大阪府内において、子ども・若者や保護者、現場教員や社会教育・生涯学習のスタッフ、地元住民や市民などのどんな現実をふまえて、どういう批判的な理解を持ち、どういう理論と運動・政策提案をつくっていくのか・・・・。そこが、「これから先の日本の教育のあり方を、大きく左右するのではないか?」ということ。そのことを痛感しました。

と同時に、学校教育や社会教育・生涯学習、あるいは子どもの人権などについて考えようとする人々が集うなかで、「ミクロレベル」というのか、「現場レベルで、当事者とともにさまざまな課題を共有し、情報発信をしていく人」が、同じく「マクロレベル」というのか、「国家的(場合によればグローバル社会)レベルで政治・経済の動向をふまえてものを考えている人」とが、どのようなテーマを軸に、どのような形で連携して問題解決にあたっていくのか・・・・。そのことのむずかしさと大切さも、昨日・おとといで痛感しました。

ひとまず、今日のところは、この程度までの記述にとどめておきます。今後もこのテーマに関して、何らかの形で情報発信を続けていこうと思います。引き続き、このブログをどうぞよろしくお願いいたします。

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