tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

徽宗皇帝の宝愛した「韓幹の牧馬図」って・・・

2014-01-28 18:36:46 | 茶の湯
1月28日(火)初不動
日中の日差しは春のようなやさしさでしたが、夕方にはやはり冬の強い北風が吹き始めました。
今日の大学は試験のためお稽古は休みです。

先日の初釜の時に待合に掛けておりました軸に声を上げた人がいなかったようです。普段の絵とは違っておりましたので聞きにくかったのでしょうか。



韓幹の牧馬図

この絵は、20年くらい前に、二玄社という出版社から出されました、台湾の故宮博物館所蔵の絵画の複製品です。
日本で初めての事だったので一時話題になったことがあります。
複製品と言っても結構なお値段がいたしましたので、出版関係の知人に頼んで購入した思い出の軸です。



待合での韓幹

箱の中の説明によると次のような説明が付いておりました。
唐 韓幹 牧馬図
絹本 着彩 原寸
台北・故宮博物館
韓幹(8世紀)陜西藍田の人
唐の天宝年間(742-755)、玄宗皇帝に召されて宮廷に入り、寺院の壁画に仏教画を描いたが、中でも画馬をもっとも得意とし、宮中の数多くの名馬を写し、馬の理想の姿を表現した画家として名声を得た。
本図は、胡人の馭者が白馬にまたがり、黒馬をひきつれ轡を並べて行く様を描いている。
(中略)左隅の「韓幹真跡 定・・・」 徽宗皇帝の書。徽宗自ら韓幹の真跡と審定し、もっとも宝愛した作品である。

こんな説明がなされております。



複製品ですが箱も立派です。

複製ですが、故宮博物館から許されて、当時の最高の印刷技術の結晶ともいえる軸ですので、初釜の席で話題になって盛り上がってほしかったというのが本当のところです。



コメント
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