tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

蓼の花だって綺麗です。

2011-09-16 18:42:13 | 日常雑感
二つ台風が日本の近くにいるそうですが、何だか蒸し暑い一日でした。これも台風の影響でしょうか?
我家の庭にサクラタデが咲き始めました。


花が桜のような

この種は、正式にはシロバナサクラタデというそうで、その繁殖力の強さに驚かされております。隣の庭に出かけたり、道路にまで出て行ってしまいます。いくら踏まれてもこの時期になると花が咲きますから驚きです。

花は綺麗ですから皆さん欲しがりますが、差仕上げる時には、必ず一声掛けておきます。「すっごく増えますから、そのつもりで植える場所考えて・・」

随分皆さんに分けましたから、夏の盛りの頃、退治するのに四苦八苦している事でしょう。でも、花は綺麗ですので、今みたいに花のない頃に咲き出しますので非常に助かっております。

種は、タデ科タデ属だそうで、日本全国のちょっと湿気ている様な所を好むそうですが、そんな事全く関係ないほど強い植物で、どんなところにも順応してしまいそうです。

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竹取物語 川端康成訳

2011-09-15 18:57:30 | 本棚の中から
中秋を過ぎても、なお暑い日が続いております。「中秋の名月」といわれる日は過ぎてしまいましたが、お月様とは切っても切れない「かぐや姫」の話を少しだけ書いてみようと思います。


竹取物語他

この本は、「今は昔、竹取の翁といふものありけり」で始まる。
成立した年は明らかになっていないし原本も現存しない。それでいて多くの子供から大人までに読まれている、珍しい本といえます。

写本は室町時代初期の後光厳天皇の筆と伝えられている「竹取物語断簡」が最古といわれておりますが、完本といわれるものは、安土桃山時代の天正20年(1592年)の奥付を有する「武藤本」が最古といわれております。

物語は、ご存知のとおり竹取の翁がきらりと光っている竹を切ると、中から可愛らしい女の子が出てきたことから書き始められております。
この物語には「三」という数字が頻出しています。翁の家で暮らし始めて三ヶ月ほどで妙齢の娘になったとか、「かぐや姫」と名づけた時は、人を集めて詩歌や舞など色々な遊びを催し、三日間に渡り盛大な祝宴をしたとか・・・。


月見草

この竹取物語では、
①かぐや姫が三ヶ月で大きくなったという急成長説話。
②竹取の翁が富み栄えたという致富長者説話。
③複数の求婚者へ難題を課していずれも失敗する求婚難題説話。
④帝の求婚を拒否する帝求婚説話。
⑤かぐや姫が月へ戻るという昇天説話。
⑥富士山の地名由来を説き明かす地名起源説話。

色んな要素を巧みに組み合わせて一編の物語として完成させております。こうしたことから小説としては最初期作品であろうといわれております。
特に富士山の地名の由来のところは非常に興味が湧いて面白いと思います。

写真の花は、琉球月見草といわれておりますが、正式には昼咲き月見草で北米大陸からの帰化植物だそうです。母が「琉球月見草」と言っておりましたから、何の疑いもなく思い込んでおりました。でも、今では琉球・・の名前のほうが知れ渡っているとか・・・?私は、琉球月見草の方が、ずっと好きです。




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2日も休んでしまった

2011-09-14 19:00:32 | 日常雑感
連日の猛暑が続いております。ブログを2日休んでしまいました。

「ブログをやって見よう」と決めた時から、「休まないで何でもいいから書き続けよう」と決めて始めましたが、仕事で夜遅くなったり、この2日間のように、疲れ果ててしまったとか、色んな理由もありますが兎に角続けたいと思っております。

12日は、中秋といわれる最も写真や文章を書きやすい日でありましたが、慣れない事をしたために、疲労困憊に陥り思考力まで無くなってしまいました。
それでも月を見たとたんに写真を撮りましたが、私のカメラでは限度がありました。


こんな中秋の名月・・・情けない

翌朝は所用で5時起きとなりました。
まだ薄暗いような朝でしたが、太陽が昇るところでしたので、性懲りもなく東の空に向けてパチリ。


街中の朝

そして、西を見ますと中秋の名月がぼんやりと浮かんでおりました。十五夜の次は十六夜ですが、朝ですからこの月は何と呼ぶのでしょうか??


お隣の百日紅の上に浮かぶ残月

忙しさから開放されやっと何時もの生活に戻ったような気がいたします。



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カリガネソウが満開に

2011-09-11 19:00:03 | 日常雑感
今日は一日不安定な天候で、強い日差しから急に曇ったり、雨模様になったかと思ったら晴れてみたり、洗濯物を干している人は、気が気ではなかったと思います。

そんな日でしたが、庭の「カリガネソウ」がたくさんの花を咲かせております。しかし、狭い庭ですので通るたびに揺れて、強烈な臭いを発します。



「カリガネソウ」は、クマツヅラ科カリガネソウ属に分類される多年草で、日本各地をはじめ朝鮮半島や中国に分布しております。
花冠の上の方に雄しべと雌しべの花柱が弓なりに飛び出ておりますが、この姿を雁に見立ててカリガネソウと名付けたそうです。
その姿からホカケソウ(帆掛草)と呼ばれてもおりますが、私個人としては、ホカケソウのほうが似合っていると思っていますが、茶花として使うにはカリガネソウの方が使いやすそうです。



こんな風に咲き育てやすい花ですが、一本の茎にたくさんの花を付けておりますから、少しの風にも大きく揺れるため中々写真が撮りにくく、ましてや、カメラはオモチャ同様、下手くそな腕前ですから仕方ありません。

日本の秋の野山に咲く花の中で、トリカブトと並んで青い花を咲かせる珍しい種かも知れません。

この花は、触ると臭いを発しますので、茶花としては禁花ではないかという人もおりますが、床の間に活けてしまえば綺麗さだけがお客様の目に留まり、臭いは全くしませんので気にしないで使います。

ましてや、純日本産ですから・・・。



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お茶室はすっかり秋模様

2011-09-10 19:05:52 | 茶の湯
今日は日差しの強さが夏の盛りのような一日でした。それでも、朝晩の涼しさは秋へ一歩ずつ近づいております。
暑い暑いといっても9月、お茶室では暦どおりの秋を演出しております。



今日のお菓子は、「萩野」といい、味噌餡でなんとも云われぬ美味しさが、口の中に広がります。

お道具は、葡萄棚の水指、夕顔蒔絵の棗・秋草の茶碗、そして、茶杓は「金風」などなどで、お茶室では、外の暑さなどすっかり忘れて秋一色です。

誰もが忙し過ぎる現代社会では、こうした限られた時間ですが、静かなお茶室という空間の中で季節の移ろいを感じながら、しばし日常を忘れられるような環境が必要なのかも知れません。


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床の間には秋が

2011-09-09 19:24:24 | 茶の湯
今日は夏に戻ってしまったかのような暑い一日となりました。それでも、季節の移ろいは確実に秋へと向っております。クーラーで涼しいお茶室ですが、床の間はすっかり秋になっております。


清風払名月の軸に秋草を活けた床の間

ススキ・シュロソウ・ミズヒキ・ワレモコウ・クサボタン・カリガネソウ・アキノキリンソウの7種を大きな篭に入れてみました。



お稽古に見えた方々も、挨拶もそこそこに誰もが「暑いですね~」。真夏のあの頃から比べたら5度から6度くらい低いのですが、このところの低い気温に慣れてしまったのか暑さがこたえるようです。



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秋の味覚を堪能す

2011-09-08 19:47:00 | 徒然日記
今日も爽やかな一日でした。朝の空気の涼しさは秋の予感を充分に感じさせてくれます。

明日からのお稽古に使う花がないために山に出かけて見ましたが、先日の台風で山の花々は壊滅状態でした。背丈の低い花は立ってはおりますが花も葉も付いてはおらず、高い花はへし折られておりました。
2~3本あれば事足りる花ですが、さっぱり見当たりません。
毎年行っては眺めている草原は、近くの木々の小枝がいっぱいに草々を押しつぶすように散乱しております。無残なものです。

とても頂けるような花がありませんが、帰りの道々でかろうじて助かっている花を頂いて来ました。そして、何よりの収穫は、美味し「ぶどう」と「とうもろこし」を街道沿いのおばちゃんの店で買った事です。



立ち寄ると、「あれ食べろ」「これ食べなさい」そして「うまいよ~」等々で、味見をした物を、一通り買ってまいりました。
「この、とうもろこしはね。私に似てキリョウは悪いけどね。食べたら美味しいよ」が、写真のとうもろこしです。



確かに、粒も形も揃ってはおりませんが、おばちゃんの言うとおり甘くて美味しいとうもろこしでした。
今日は、山の美味しい空気を体いっぱいに頂いて、美味しい果物を買って、リラックスできた一日でした。



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司馬遼太郎著「空海の風景」

2011-09-07 18:58:58 | 本棚の中から
今日も爽やかな一日となりました。
昨日の「空海と真言密教美術展」に続き、司馬遼太郎さんの「空海の風景」上下2巻を紹介したいと思います。


司馬遼太郎著「空海の風景」

この本の書き出しページで、「わが父は佐伯氏にして、讃岐国多度郡の人なり。むかし敵毛を征し、班土を被れり」と空海自身の作といわれる「御遺告」の第一条に書いてある。こんなくだりがありますが、司馬さんは否定的な見解を書いている。
あらゆる資料を調べ上げ、司馬さん独特の「司馬史観」といわれるほどの鋭い史観で本質を見据えて、「空海」という巨人を我々読者のとこまで引き寄せ書いております。

空海を知ろうと思っても、宗教関係の資料など素人の私達にはとては難解で理解しがたく途中で投げ出し諦めてしまいがちですが、「空海の風景」は、難しい古文を解りやすく説明をしながら、空海の生涯を物語として描き出しております。

これから秋の夜長を、「空海の風景」上下2巻を手にとって見てはいかがでしょうか。



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弘法大師空海に会いに

2011-09-06 19:43:48 | 徒然日記
今日は台風一過さわやかな一日に、東京国立美術館で開催されております「空海と密教美術展」を見学のため久しぶりに東京へ行って参りました。



7月から始まり、今月25日に終ってしまうため、爽やかな天候に誘われるように出かけていったのですが・・・。
上野公園に着くと、人の流れが一定の方向に集中しておりますので嫌な予感がしましたが、思ったとおり的中、入場券売り場で20分くらい並び、やっと美術館のゲートを抜けて中に入るとなおビックリです。


係員の「30分待ちで~す」の大声とプラカードにより知らされました。

並んだり、待ったりする事が苦手な私ですが、今日ばかりは少しも苦にはならず、炎天下に待つこと40分ずっと待ち続けました。係員の30分の説明は、並ぶ人の気持ちを考えてのやさしさから出た言葉なのでしょうか。


凄い行列です。

やっと美術館の中へ入りましたが、想像したとおり、何処も黒山の人だかりの状況で、中々近くに寄って見る事が出来ません。しかし、こんな時、遠慮していては見られませんので一人で行った自由さを発揮して、少しの隙間から滑り込むように前に前にと入って行ってやっと最前列を陣取り、ゆっくりとした人の流れに身を任せて見て参りました。

人が大勢集まるところは、有名な物が展示されているところで、「弘法大師像」・「御請来目録」・「三鈷杵」・「風信帖」・「両界曼陀羅図」・「御遺告」などなど・・・。

書でも有名な弘法大師の真筆の数々には感動ものです。わずか1メートルと離れていないところに、空海真筆の書があるのですから興奮せずにはおられません。

興奮状態が2時間続き暗い展示場から吐き出されるようにホールに出て、ひとまず休憩所に入り気持ちの落ち着きを取り戻してから美術館を後にいたしました。

外はまだまだ真夏の太陽が容赦なく照り付けており、出てきた美術館を振り向くと空にはぽっかりと浮かぶ雲があり、云うに云われぬ幸福感を覚えてしまいました。


思わずパチリ

久しぶりの東京ですが、何処へも寄らずに帰って参りました。



関連グッツ売り場ももの凄い人でしたが、後のほうからお金を投げるようにして買ってきた図録です。私の宝物になりそうです。



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種がハートの形をしている

2011-09-05 18:49:36 | 日常雑感
今日も台風の影響が残り、ぐずついたお天気でした。

フウセンカズラは、白い小さな花が実を結び緑色の風船状に大きく膨らみいかにも涼しげなところから、昔から観賞用に育てられております。種子が充分に育つと茶色く枯れて落ちてしまいます。
種子は一つの風船に2~3個入っており球形で大粒、そして、なめらかな黒で可愛いハート形の白い部分があります。


今日収穫したもの


種子をアップにすると・・・顔を書きたくなりませんか?

種子は、白っぽいハート形の部分をサルの顔に見立てたり、お福さんにして見たりして遊んだことがあると思いますが、どちらも顔を連想させることが面白いと思います。じっと見ていると目・鼻・口など顔を書きたくなるような気持にさせます。

見ているだけで心和む事請け合いです。


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