tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

司馬遼太郎著「空海の風景」

2011-09-07 18:58:58 | 本棚の中から
今日も爽やかな一日となりました。
昨日の「空海と真言密教美術展」に続き、司馬遼太郎さんの「空海の風景」上下2巻を紹介したいと思います。


司馬遼太郎著「空海の風景」

この本の書き出しページで、「わが父は佐伯氏にして、讃岐国多度郡の人なり。むかし敵毛を征し、班土を被れり」と空海自身の作といわれる「御遺告」の第一条に書いてある。こんなくだりがありますが、司馬さんは否定的な見解を書いている。
あらゆる資料を調べ上げ、司馬さん独特の「司馬史観」といわれるほどの鋭い史観で本質を見据えて、「空海」という巨人を我々読者のとこまで引き寄せ書いております。

空海を知ろうと思っても、宗教関係の資料など素人の私達にはとては難解で理解しがたく途中で投げ出し諦めてしまいがちですが、「空海の風景」は、難しい古文を解りやすく説明をしながら、空海の生涯を物語として描き出しております。

これから秋の夜長を、「空海の風景」上下2巻を手にとって見てはいかがでしょうか。



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