リラハープ工房

古代ギリシャ以来の弦鳴楽器を現代楽器に進化させたリラハープを製作している工房でのできごとをご紹介しています。

解放弦の豊かな響き

2020-04-21 20:49:16 | 楽器製作

たて琴リラはギターやウクレレのように手元において気軽に日常的に楽しんで頂きたい楽器です。

が、違いもあります。

リラにはギターやウクレレにある指板(弦を左手でおさえる板)がありません。

私もギター、ウクレレの経験がありますが、音のほとんどは左手で弦をおさえて鳴らし、解放弦(左手で弦をおさえない)を鳴らすことは少ないです。

リラは全て解放弦で、倍音(一つの音に含まれる音)も豊かで、それがリラの音の魅力となっています。

その解放弦を存分に響かせるためには、楽器本体の木部がしっかりとした作りになっている必要があります。

生まれ変わった25弦28弦リラを手にした時、その安定した木部から響くリラの音を予感すると思います。

 

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