角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

判明しましたっ!

2009年03月11日 | 製作日記


今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
カラフルな洋柄プリントをベースに、合わせは黄色です。
男性用サイズでは比較的珍しい、履くだけで楽しくなるような配色にしてみました。ぜひ中高年の男性にお履きいただいて、心も体もリフレッシュして欲しいものです。平生地はこちらになります。




今日はこのプログをお読みくださっている方々に、ぜひともお伝えしたい情報があります。タイトル通り『判明しましたっ!』を声を大にして言いたい、ちょっと興奮気味の草履職人であります。

2008年11月11日のブログで、整体師の先生から教えられた「心の健康効果」。
「部屋履き草履を履くようになって、不登校の子どもが次第に学校へ行けるようになった」という例は、それからずーっと私の心に引っかかってました。
昨日の夕方、いつものように草履を編みながらラジオを聴いていると、「ネックレストタイマー」という新たな商品の話をしていたんです。取材された方の話の中に「首が原因で起こる病気」という言葉が出てきて、ハッと思った私は草履を編む手を止めました。

この商品は15分経つとアラーム音が鳴るという、構造上はいたって簡単なモノです。これをどんな人がどんな場面で使うのかと言うと、パソコンを生業とした方なんですね。つまり15分経ってアラーム音がしたらモニター画面から目を離し、首のストレッチやらマッサージをしなさいということです。その意味は、首の酷使が思わぬ病気を招くというものでした。

開発者は東京脳神経センターの博士で、首の重要性を確立された有名な方と言います。かつては首の筋肉から起こる病は皆無とされていて、司法解剖でも首は無視されていたんだそうです。それがこちらの博士の研究で、首の筋肉から引き起こされるさまざまな病気が発見されました。
これらを総称して「頸性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん)」と呼ぶそうですが、その病気の中に不登校と結びつく「自律神経失調症」や「うつ状態」があったんです。

解説はこうです。『パソコンを一日8時間以上使う人は、視神経から首の筋肉を酷使している。それが人によって頭痛、吐き気、めまいの症状になり、病院へ行っても首が原因とは言われないため適正な治療が行われない。症状が改善されないうえ周囲にそれが分り難いため、徐々に“うつ状態”に陥る』ということです。

子どもの場合パソコン8時間以上というのは考えづらいですが、これがテレビであったりゲームであったり、人によっては読書だって考えられないでしょうか。対象はなんであっても、凝視することは視神経から首を酷使することに繋がると思うんですね。
ラジオ番組での内容は、こちらのサイトで紹介されています。

これまでのブログでも実演席でも、足の親指の付け根は「首のツボ」であることをご説明してきました。いっとき強い力で刺激するのではなく、常に適度な圧力で刺激を与え続けるのがより良いと考えています。それはつまり、草履に代表される「鼻緒の履物」なんですね。しかもたまに外で履く下駄とは違う、家の中にいる限り履き続けられる「部屋履き草履」が理想中の理想と思うわけです。

このブログ読者のみなさまの周囲で不登校児童がおりましたら、ぜひ「部屋履き草履」を勧めてみてください。私の草履を買う必要はなにもありません。鼻緒の履物であれば、布だけで編む布草履でOKですし、百均ショップで売っているビーチサンダルでも効果があると思います。

とにかく外履きはダメです。学校へ行けない子どもが、頻繁に外を出歩くことは考えづらいでしょう。家の中にいる限り、椅子に腰掛けている状態であれば脱がないように言ってください。

あ~、なんだか胸のつかえがひとつ取れた気分です。

コメント
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