今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
朱色基調の小花プリントをベースに、合わせはピンク基調の桜花プリントです。
なんとまた明るい草履でしょ、燃えるような勢いがありますね。3月20日の実演再開日にはぜひ展示したいと思っていますが、いったいどんな女性がお選びになるか、想像するだけでも楽しくなります。
加齢と共に「時の速さ」を感じるようになった気がします。日々慌しく過ぎるせいなのかと思っていたら、いつだったか新聞にこんな記事が載ってました。
「子どもは好奇心が旺盛なためいろんなことに興味を持ち、たくさんの経験をするから時の速さを感じない。おとなは自分に必要かどうかを瞬時に見極めるせいで、考えることに変わり映えがないから時の速さを感じる」。
確かこんな趣旨だったと憶えています。
この手の専門書を読んだわけではないので、詳しい分析は分りません。いろんな経験をすれば、逆に「時の速さ」を感じそうな気もします。仮に先の文面で間違いないとすれば、実演での日々の出逢いと裏腹に、実は私も代わり映えのない日々を過ごしているんでしょうかね。
今日は公立高校の一般入試でした。ちょうど一年前にこれを経験した長女と次女は、学校が休みで一日中家で過ごしています。
ふとその「一年前」を思い起こしてみたのですが、『もう一年になるのかぁ』じゃなくて、『あれっ、まだ一年なんだぁ』と感じたんです。近年こんなふうに「時の遅さ」を感じるのは稀と思います。
確かにこの一年は、三人娘それぞれに環境が変わりました。それに伴って親の私たちも影響を受けますし、娘たち以外のことでもいろいろあった一年です。多種多様なことが身に起こると、その心理状態は子ども時代と近くなるんですかね。
順調に進めば、二年後は三人揃って受験となります。合否にかかわらず、今度は現在どころではない環境の変化でしょう。それに伴ってまた親も影響を受けて、どんどん「時の遅さ」を感じるのかも知れません。
んっ!? もしかして加齢と共に、ただ子どもに戻ってるんじゃないでしょうなぁ。