角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

夢の話。

2009年03月10日 | 製作日記


今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
グレー基調の麒麟プリントをベースに、合わせは茶の唐草です。
中高年の男性向きとは思いますが、案外お若い男性にも良さそうですね。シブくて粋な草履と思います。
今集中的に男性用サイズを編んでいます。シブい草履、明るい草履、お洒落な草履、男性用もいろいろあると楽しいですからね。「今日の草履」、平生地はこちらです。




私は眠っている間の「夢」というのはほとんど見ません。布団に入っておそらく1分とかからず深い眠りにつき、朝までそのまま熟睡です。周囲にはほぼ毎日夢を見るという人もいますが、眠りの深さにその要因があるんじゃないですかね。
稀に明け方トイレに立ったりすると、二度寝の短時間に夢を見ることがあります。夢ってありえないことが起こるから面白いです。

昼のテレビでタモリさんが言ってた「夢」、それは眠っているときの夢ではなく、『こんなのがあったらイイのに…』の夢でした。列車が大好きというタモリさんが夢見る旅というのは、「夜走らない寝台列車」なんだそうです。

九州から札幌まで日本海に沿って走る寝台列車、おおむね二泊三日をかけてゆっくり進みます。「夜走らない」というのは景色を愉しむためなんですね。夜停車する駅は温泉に程近く、ホテルに泊まるも良し、温泉だけ愉しんで列車内のベッドで寝るも良し。そこで地場産の野菜やら魚介類を調達し、翌日のお昼ご飯に列車内で食べるというものでした。

これってイイですねぇ、実際タモリさんは旅行会社や鉄道関係者に提案したそうですが、実現しそうな雰囲気はないそうです。
私が考える旅の愉しみ方は、やはり「散策」です。目的とする土地を歩いて見聞きし、そして食べる。もちろんいろんな愉しみ方があってイイのですから、このタモリさんが提唱する列車の旅に異論はありません。中でも「時間をかけてゆっくり」という部分は大賛成です。

私の夢は車に実演道具を積んで、日本中の道の駅で草履を編むことです。日々の出来事を綴るブログは欠かせませんから、そのときは「実演旅日記」になるでしょうね。ブログで次の目的地をお知らせすると、現在私の草履を履いてくださっている近くの方がそこへ訪ねてくださる。お買換えも嬉しいですし、角館の旅の思い出話ができたら最高ですね。私にとってこんな夢のある話はないですよ。

「来年決行」というわけにはいきませんが、「夢」というのは草履を編みながらでも見られるものなんですね。

コメント (2)
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