西宮戎神社の菊
雨の一日だった。佐藤愛子さんの小説の題名ではないけれど「戦いすんで日が暮れて」だ。選挙戦は終わった。最後の街頭演説は地元だった。雨の降る中大勢の人が集まった。「もっともっと変えよう」「尼崎を変えよう」「もっともっと変えよう」のシュプレヒコールでお開きとなった。後は熱い思いを一票に託して、天命を待つばかりだ。
ノーベル賞物理学者の小柴昌俊さんは東大物理学科をびりで卒業だそうだ。中学一年の時にポリオ(小児まひ)にも罹った。努力の結果東大に入ったが、一週間の内良くて一日半しか出席できなかった。家族を支える為のアルバイトの為である。平成14年3月東大で祝辞を述べた後、成績表をスクリーンに大きく写したそうだ。自慢できない成績を披露したのには理由があった。
「東大には試験の成績のいいやつが集まってきている。良い点を取るのは『受動的な認識能力』が高いという事。教えられた事を理解し、記憶して正解が書ける。それは受身の能力」しかし人間にはもう一つ、必要な能力があるという。「能動的な認識能力」社会に旅立つ学生に伝えたかったメッセージである。
「自分が何をやろうか決める能力が大事なんだよと。総合的な能力は、受動的能力と能動的能力の掛け算で決まるのではないか。だから成績がいい人はそれだけではダメ。成績が悪かった人もがっかりしないで、能動的な能力を充分に発揮すれば、立派な仕事ができる」「成績が悪くてもいいんです。但し、困難に出会ったとき、其処で諦めてしまったら、失敗。僕は諦めないで何とか乗り越えてきた。だから僕には失敗した経験がない」と言う。
小柴さんが本気で研究に取り込もうと決意したのは、良い就職口が無かった為に進学した大学院で「小柴に理論は向かない」と思った先輩が実験に誘ってくれた「是ならやれる」と実感したそうだ。
☆ 理論:科学研究において個々の検証や事実を統一的に説明し、予測する力を持つ事。湯川理論といわれるように湯川秀樹は理論物理学者といわれる。
良い就職口があったら大学院には行かなかっただろう。大学院に行かなかったら小柴さんの本質を見極めて声を掛けてくれる先輩にも出会わなかっただろう。実験の道に進まなかったら「ノーベル賞」はもらえなかった。
「人生に無駄は無い」と言われるが、本当にそうなんだ。最終的に行き着く所までには思うようにならない苦しみも味わう、その時には気付かなく、第二の道を選んでしまったように見えても、方向を変えざるをえなかったのは、最終目的地がその方向に在ったからなのだ。
又その道をどうして歩んでいいかと迷っている時、理解してくれる人に助けられて、自分で気付かなかった潜在能力を引き出してもらう事がある。
能力があっても自分では気付かない事も多い。又その能力を発揮する場所を与えてくれるのは、その道の先輩である。
人は後輩を持つ立場になれば、後輩を引き上げる事を考えるのも、力の上の者の仕事だと思う。所謂「人を育てる」という事だ。能力のある人でも自分の事だけを考えて、「人を育てる」事をしない人の周りには人の輪は出来ないし、結局は自分も行き止まる。
小柴さんも先輩の牽きで今日の自分があることを認識しておられるのだろう。今は現場で人を育てる事をしておられる。だから「私の研究を受け継いだ者の中からノーベル賞を受賞する研究を成し遂げる者が2人は出るであろう」と言う言葉が出たのだと思う。
人は人によって見出され、育てられていくものだと思う。私達の身近な仲間でも同じ・・・
雨の一日だった。佐藤愛子さんの小説の題名ではないけれど「戦いすんで日が暮れて」だ。選挙戦は終わった。最後の街頭演説は地元だった。雨の降る中大勢の人が集まった。「もっともっと変えよう」「尼崎を変えよう」「もっともっと変えよう」のシュプレヒコールでお開きとなった。後は熱い思いを一票に託して、天命を待つばかりだ。
ノーベル賞物理学者の小柴昌俊さんは東大物理学科をびりで卒業だそうだ。中学一年の時にポリオ(小児まひ)にも罹った。努力の結果東大に入ったが、一週間の内良くて一日半しか出席できなかった。家族を支える為のアルバイトの為である。平成14年3月東大で祝辞を述べた後、成績表をスクリーンに大きく写したそうだ。自慢できない成績を披露したのには理由があった。
「東大には試験の成績のいいやつが集まってきている。良い点を取るのは『受動的な認識能力』が高いという事。教えられた事を理解し、記憶して正解が書ける。それは受身の能力」しかし人間にはもう一つ、必要な能力があるという。「能動的な認識能力」社会に旅立つ学生に伝えたかったメッセージである。
「自分が何をやろうか決める能力が大事なんだよと。総合的な能力は、受動的能力と能動的能力の掛け算で決まるのではないか。だから成績がいい人はそれだけではダメ。成績が悪かった人もがっかりしないで、能動的な能力を充分に発揮すれば、立派な仕事ができる」「成績が悪くてもいいんです。但し、困難に出会ったとき、其処で諦めてしまったら、失敗。僕は諦めないで何とか乗り越えてきた。だから僕には失敗した経験がない」と言う。
小柴さんが本気で研究に取り込もうと決意したのは、良い就職口が無かった為に進学した大学院で「小柴に理論は向かない」と思った先輩が実験に誘ってくれた「是ならやれる」と実感したそうだ。
☆ 理論:科学研究において個々の検証や事実を統一的に説明し、予測する力を持つ事。湯川理論といわれるように湯川秀樹は理論物理学者といわれる。
良い就職口があったら大学院には行かなかっただろう。大学院に行かなかったら小柴さんの本質を見極めて声を掛けてくれる先輩にも出会わなかっただろう。実験の道に進まなかったら「ノーベル賞」はもらえなかった。
「人生に無駄は無い」と言われるが、本当にそうなんだ。最終的に行き着く所までには思うようにならない苦しみも味わう、その時には気付かなく、第二の道を選んでしまったように見えても、方向を変えざるをえなかったのは、最終目的地がその方向に在ったからなのだ。
又その道をどうして歩んでいいかと迷っている時、理解してくれる人に助けられて、自分で気付かなかった潜在能力を引き出してもらう事がある。
能力があっても自分では気付かない事も多い。又その能力を発揮する場所を与えてくれるのは、その道の先輩である。
人は後輩を持つ立場になれば、後輩を引き上げる事を考えるのも、力の上の者の仕事だと思う。所謂「人を育てる」という事だ。能力のある人でも自分の事だけを考えて、「人を育てる」事をしない人の周りには人の輪は出来ないし、結局は自分も行き止まる。
小柴さんも先輩の牽きで今日の自分があることを認識しておられるのだろう。今は現場で人を育てる事をしておられる。だから「私の研究を受け継いだ者の中からノーベル賞を受賞する研究を成し遂げる者が2人は出るであろう」と言う言葉が出たのだと思う。
人は人によって見出され、育てられていくものだと思う。私達の身近な仲間でも同じ・・・
人と人との出会いって、どの様に決まるのでしょうね。1億以上の人の中から出会った私達です。この出会いを大切にしましょうね。よろしくお願いいたします。
紅葉はまだまだこれからです。雨の中、選挙に行ってくださって有難う。白井市政は続きます。良くなるといいね。
人は一人で生きられない。絶対ですよね。「人」と言う字は人と人とが支えあってこの字になったって聞きました。チーコさんも私のブログを支えてくださっているお一人です。感謝しています。