ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

登檣礼(とうしょうれい)

2013年08月20日 | 一寸そこまで


    

今日は神戸港に海王丸の「登檣礼」を見に行ってきました。主人は「皮膚科」
の予約が入っているというので、私一人で行きました。二人なら、この暑い時
だしタクシーで「神戸新港第一突堤」まで行こうと思っていましたが、一人だ
と勿体ないから歩いていこうと思いました。

ネットで調べると、三宮からのルートが出て来ましたが、頭の中で考えると、
「元町」のほうが近いと思いました。ネットの地図でも、やっぱりそうでした。
元町から南に下って、10分もすれば、遠方ですが「帆船」が見えてきました、
「正解正解」と思いながら歩みました。

第一突堤は普段は立ち入り禁止だそうです。回りを金網で囲ってあります。進
むに連れて、海技専門学校の制服を着た青年たちが、やってきます「??」と
思いました。神戸で下船した人たちでしょうか、大きな荷物を持っています。

と言うことは、今日「登檣礼」をするのはこのたび乗り込んだ人達だろうか? 
など考えながら、急ぎました。思ったより早くついた(30分前)為まだ人は
100人いるかいないかでしたが、時間が迫るに連れて、大勢の人になりまし
た。




登檣礼=帆船の出向時に船員が帆桁(ヤード)等に配置し、見送りに来た来
客に対するお礼の儀式。艦船の場合は「登舷礼(とうげんれい)」と言います。

言葉はいらないと思います。見てください。「登れ!」という合図でグループ
が登り始めます。皆が所定の位置に付くと「渡れ!」と聞こえました。皆がい
っせいに帆にそって移動します。


















上の船首の子が「ご・き・げ・ん・よ・う」と叫びます。すると皆が「ご・き・げ・ん・よ・
う!」と続きます。なんど繰り返されたかは分かりません。次の命令で帽子を脱
いで、振ります。

船は静かに動いています。観ている私は形容しがたい気持ちになりました。静
かな感動というのでしょうか。




帆船は、後退しながら、進みます。波止場の切れ目で方向転換始めます。そし
てその時「汽笛」を3回鳴らします。そして神戸港を後にしていきました。



「神戸市消防局」の「蛍の光」に送られて。



帰ろうかなと踵を返すと、ニコニコと女性が話しかけてこられました。「いい写真
撮られましたか?」私の撮っているのをみておられたのでしょうね。「ハイお陰さ
まで。私初めてなんです、登檣礼」「感動でしたでしょう! 私は何回か来ている
のです。お友達も誘うのですが、ここまではね~、遠いって」「どちらから」「垂水
です。主人がね、『デジカメ練習せい』というのですが、未だに携帯なんです」
「画素数が違いますからね」「色も違いますね。今度来るときまでには練習して
おこうかしら」だそうです。

また来られるみたい。私も、今度はレンズを通してではなく、自分の目に焼き
付けたいと思いました。とかいいながら、また、必至でシャッター押すわよね~。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする