ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

ありがとう3組

2013年03月14日 | 読みました

             「黄水仙」   尼崎・JR立花近辺     (13-3-14)


今日も、スーパーに行く前に、少し歩いて見ましたが、「乙女椿」に出会えませ
んでした。その代わり、上の小さな「黄水仙」を見つけました。



     ありがとう3組     乙武 洋匡

この本を読むとき、私は始終泣き顔だったと思います。今から何年前でしたか
「五体不満足」を出版された頃、その本を読みましたし、テレビでなんどかお
見受けしたことがありました。小学校の先生を2年間経験されて、その当時の
受け持ちの子供が、この本の主人公です。今は「作家」と言う職業のようです。
何冊かの本を出しておられるようですが、私が読むのはこの本が2冊目です。

小学校の先生になられたことは新聞報道で知っていました。でも動きの激しい
小学生を両手足のない彼が、どのように纏めていたのか、しりませんでした。

実際には、小学生の頃からの親友が、介添え役として、寄り添っていたようで
すね。どんなに頑張りやさんでも、手足となる人がいないと実行は不可能だっ
たでしょうね。

本は8章に分かれていました。
1章 転入生、前川泰示。体が大きくて、「発達障害」の子。この子が本人も
   廻りもと惑いながらも、クラスに順次溶け込んでいく。

2章 6年生最後の運動会。組み立て体操の鉄片には体の小さい子が乗る。
   その公彦が恐れを克服して見事鉄片に立つまでが描かれている。

3章 勉強のよく出来る兄を持つ陽介。父親が、兄と共に自分の医院を継ぐ、
   医師になってほしい事を知ってるが、自分は無理だと思っている、たま
   らなくなった彼はコンビニでチューインガムを盗む。それをきっかけに
   して、父親と話すようになるのは、先生のアドバイスゆえ。

4章 修学旅行前、介添えの白石が怪我をして、先生の世話が出来なくなり、
   修学旅行にいけない辞退となった。先生として修学旅行に付いて行き
   たい先生は、男子生徒に入浴やトイレの解除を子供たちに頼み、実行
   する。

5章 学級単位の合唱コンクール、いつもなら、ピアノの上手な京子が伴奏す
   るが、彼女自身ピアノのテストと重なり、弾けないと言い、聡美に頼む。
   聡美は上手なのだが、人前ですることが苦手、当日も、体が硬直して、
   弾けないでいた。「大丈夫だって。今まで、すっげえ練習してきたんだろ」
   と言う泰示の声に聡美は弾き始める。

6章 陽介が大きなあざをこしらえて、帰宅し、皆勤だった学校を休んだ、先
   生が心配して見舞った時、彼は、初めて話した。1年生の時から仲良し
   の康平に「裏切り者」と思われたくない「同じ中学にいって、サッカーを
   しようと言っていたが、自分は私立中学を受ける。康平にいうと『この裏
   切り者!』と…」先生は二人を話し合わせた。康平の心も解け、陽介は
   私立中に合格する。

7章 先生は月に一度の職員会議で、泰示に「携帯電話を持たせる許可が欲
   しい」と話す。なぜなら「携帯電話は、例えばメール機能は、聴覚障害や
   言語障害のある子供が周囲とコミュニケーションを図るのに役立ちます。
   又録音機能は肢体不自由児や読み書きに障害のある子からノートに書
   き写すと言う負担を取り除いてくれます。更にカメラ機能は、話しを聞い
   ただけでは記憶することがむつかしい子供にとって、視覚的な高価をも
   たらしてくれます」初めは反対が多かったが、最後には了解してもらう。

8章 先生が結婚したいと思っている春菜の父が反対するので、話が進みま
   せん。それを知ったクラスの子供が、春菜の父親に会いに行く「先生は
   人の手を借りないと生活できません、しかしそれ以上に色んな事を教え
   てくれます」「自分で出来ない事があったら人に助けてもらったらいい。
   その代わり自分の出来ることで精一杯恩返ししたらいい」「『がんばる』
   って事をおしえてくれた。「僕はず~っと人に言えないで悩んでいるこ
   とがあった。先生が気づいてくれて、『つらかったね。でも、もう大丈
   夫だよ』っていってくれた」って口々に先生の事を語る。春菜と父は話
   し合って、結婚できることになった。

先生は卒業式のときに子供たちに手紙を渡した。それは彼らの父母からの子
供たちへの気持ちを綴ったものだった。先生は言った「君たちは一人ひとり、
こんなにも愛されている。お父さんの、お母さんの、かけがえのない宝物な
んだ。だからね、皆はきっと幸せになれるよ。先生が約束する」

肢体不自由な先生であっても、心の綺麗な、愛情一杯な先生と学んだ子は
幸せだっただろうと思います。

この本を読んで3日後の2月末の「朝まで生テレビ」に乙武さんが出ていまし
た。興味を持って撮って置いて、翌日みました。

彼は「君が代」「国旗」については、強制は無しで、どちらでも良いな~と言
う考えだそうで、私には以外に感じました。

彼は最後に言いました。「いじめをなくそうと言うのは耳心地のいいこ言葉で
す。0にするということはいじめを隠すことになる。固定化された濃密な人間
関係が出来ればいじめは起こる。それを隠そうとする。それを如何発見して、
対処するかを目標にしなければ、いじめはなくならないし、自殺者もなくなら
ない」

いじめは起こるものとして、その発見と対処をすべきだと言うのが彼の意見です。



           「デルモホセカ」 一時期とっても好きな花でした     (12-4-2) 
コメント
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