舘野泉が演奏するシューベルト作曲「ピアノソナタ第21番」を久しぶりに聴いた。
このCDを買ったのは5,6年前だったか。
シューベルトのこのピアノ曲を聴き比べしていた頃だった。
初めて聴いたときは正直あまり印象に残らなかった。
だから多分1回聴いてそれで終わってしまったのだと思う。
今日改めて聴いてみると派手さはないが、端正な演奏、音の使い方、正統的な解釈、そして自然な音楽の流れの中でとても繊細な表現力を持った演奏だと感じた。
力みの無い、心に染み入るような音だ。
ピアノソナタ第21番の要の楽章は第2楽章だ。
シューベルトの心情を最も強く反映した音楽だ。
この10分ほどの短い音楽を聴くだけで、シューベルトという人間の生き様、シューベルトという人がどういう人間なのか分かるような気がする。
それほど様々なものが凝縮された曲である。
恐ろしいほどの孤独感。
深い心の闇をかかえながら生きてきた人間特有のものが現れている気がしてならない。
この曲は希望と絶望が何度か交錯する。
何か揺れ動くものを感じる。生きるか死ぬか、ということではないか。
過去の輝いていた頃の回想。
終盤近くに突然転調する。
この部分が最も重要なシューベルトの気持ちを表していると思う。
ここを最も神経を集中して聴いて欲しい。
それは死を覚悟し選択した人間が一瞬、最後の最後で感じる、苦しんできた自分を、自らを全て受け入れたときの心の有様を表しているように思えてならない。
このCDを買ったのは5,6年前だったか。
シューベルトのこのピアノ曲を聴き比べしていた頃だった。
初めて聴いたときは正直あまり印象に残らなかった。
だから多分1回聴いてそれで終わってしまったのだと思う。
今日改めて聴いてみると派手さはないが、端正な演奏、音の使い方、正統的な解釈、そして自然な音楽の流れの中でとても繊細な表現力を持った演奏だと感じた。
力みの無い、心に染み入るような音だ。
ピアノソナタ第21番の要の楽章は第2楽章だ。
シューベルトの心情を最も強く反映した音楽だ。
この10分ほどの短い音楽を聴くだけで、シューベルトという人間の生き様、シューベルトという人がどういう人間なのか分かるような気がする。
それほど様々なものが凝縮された曲である。
恐ろしいほどの孤独感。
深い心の闇をかかえながら生きてきた人間特有のものが現れている気がしてならない。
この曲は希望と絶望が何度か交錯する。
何か揺れ動くものを感じる。生きるか死ぬか、ということではないか。
過去の輝いていた頃の回想。
終盤近くに突然転調する。
この部分が最も重要なシューベルトの気持ちを表していると思う。
ここを最も神経を集中して聴いて欲しい。
それは死を覚悟し選択した人間が一瞬、最後の最後で感じる、苦しんできた自分を、自らを全て受け入れたときの心の有様を表しているように思えてならない。
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