緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

今日の新聞を読んで思う

2022-04-29 23:25:10 | 心理
今日の朝刊の読者投稿欄にいい投稿が載っていた。
60歳近いのに、いまだに人間関係につまずくという悩みを正直に語られていた。

「たったひと言、嫌なことを言われただけで、全否定された気分にまで陥り、落ち込む。同時に言われた原因は自分にあり、人を傷つけたと罪悪感にさいなまれる。」「今日もまた憂鬱な気分に支配され、自分が成長できていないからだ、自分の方だけ言われっぱなしの悩みっぱなしとはどういうことなのかと悶々としている。」

この方はとても誠実で勇気のある方だ。
このようなことを実名をさらしてまで正直にありのままに吐露するような人は殆どいない。
首相のあらさがしをして正論を盾に責め立て得意になっている人、自分の立派さを誇示しようとする人とは全く異なる。

この投稿を読んだとき、かつての自分を思い出した(今の自分も若干残っているが)。
自分と全く同じではないか。

「今のままの自分でいけないことなどありません。」「今のままで自分で十分素晴らしいです」

能力が優れている人が素晴らしい、立派で地位の高い人の方が価値が高い、こんな価値観に支配されていると自己否定の構えから抜け出せない。

「自分には落ち度がある」、「自分は皆の迷惑になっている」、このような感じ方が潜在意識に強く根を張っている。
このような感じ方に支配されているから、根拠の無い嫌味や中傷、攻撃をそのまま受け入れてしまう。
そして自分で自分を傷つけることで、鬱屈な感情に苦しめられることになる。

嫌みや中傷というのは、何の根拠もないものなのだ。忠告や指摘とは根本的に違う。言ってくる側の人間の問題なのである。
そのようなことを言ってくる人物というのは、例外なく100%、心に深刻な苦しみを抱えていると思っていい。
心にドブ川のように汚い感情を堆積させていて、そのはけ口を自責の念の強い人、自己否定の構えの人をターゲットに求めているのに過ぎない。

常に不快な感情が湧き起こってくる心の問題を自ら直視、解決しようとせず、堆積した悪感情を人を利用して安易に解消しようとする、卑怯で弱い人間なのだ。
彼らの中には自分のやっていることの真意を露ほども気付いていない人もいるようだが、嫌味を言ったり中傷することで、自分に深刻な精神的な苦しみを抱えていることを自ら露呈しているのである。
{自分はこんなに心が苦しいんです」と証明しているようなものなのである。
「頭隠して尻隠さず」とはこのことであろう。

このような人間を恐れる必要などないのである。
嫌味を言ってくる人が、このような人間だと客観的に分かるようになれば、ダメージを受けなくなる。
ただ、自己否定の構えを持ち続ける限り、何処に行ってもこのような人物を引き寄せることになるであろう。

「自分が自分を傷つけること以外ありえない」ということが分かれば、このような人からの影響から抜け出すことができる。
そして、相手の言う事が、単なる忠告や指摘か、悪意のある中傷、嫌みかが識別できるようになってくる。

「今の傷つき、ボロボロになった自分に、暖かい光を送って欲しい」。
「今の自分の全てを受け入れて欲しい」
「今の自分で何の問題もない」。「本来のありままの自分以外の自分になる必要はありません」


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