緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

JR和田山駅でのひととき

2023-10-01 22:21:29 | 鉄道
9月24日から26日の間、北陸から姫路、大阪方面のローカル線の旅に出かけてきた。
1年前(2年前も)の旅行記もまだ書き終えていないので、今回の小旅行の記録も記事にあげるのはだいぶ先になってしまうかもしれない(数年後?)。

今回の旅行で、最終日に播但線(姫路・和田山間)というローカル線(正確ににはローカルの範囲は寺前・和田山間)に乗ってきたのだが、終点の和田山駅で何か懐かしい、というか、さびれているけど風情のある、何とも言えない鉄道に関係する景観を目にした。



まずは駅のホームから見えた、廃墟のような建物。







横浜にある赤レンガ倉庫のような建物だが、屋根が一部無くなっている。骨組みだけがむき出しになっている。
側面まで見えたところで、この建物の正体が分かった。
それは昔の機関車か列車の車庫であった。
入り口がアーチ状になっている。

次に目に入ってきたのが、円筒形の不思議な建物。側面にJRという文字が塗装されている。



壁にツタが生えている。一体何のための建物なのだろう。鉄のはしごが側面に付いていて天井に昇ることが出来るようだ。

当然、これらの建造物は現役ではないであろう。しかし、残してある。何故?。
何故、残しているのだろうか。解体、撤去費用の予算がないから?。そういう理由ではない。
私は残した理由がなんとなくわかるような気がする。

もう30年以上も前だが、北海道の小樽築港駅の構内に、雑草に覆われた広大なスペースの中に、昔の蒸気機関車の古い車庫が残されていた。
すでに何十年も使用されることない廃墟であったが、威厳のある存在感を醸し出していた。
この地がバブルの金儲け主義の悪影響を被る前の、この町らしい風情のある景観を大切に保っていた時代のことだ。
この風景が目に焼き付いており、今でも時々思い出す。
この風情のある素晴らし景観は2度と目にすることは無くなった。

次に別の、貴重なものを目にした。
それは数年前に全車廃止となったはずのDD51型ディーゼル機関車だった。









まさか駅のホームで目にするとは思わなかった。
レール運搬車両が連結されていた。現役として運行されているのか?。
だとしたら、廃止されたとは言え、例外なのか。





こんなにまじかにDD51型ディーゼル機関車を目にするのは何十年ぶりだろう。
これ以上ないというくらい均整のとれた美しいデサインの車体。シンプルでありながら完成度の高い、究極の形状だ。カラーも朱と白と灰色の絶妙な配色だ。
もうこれ以上のデサインの機関車が製造されることはないだろう。
北海道でDD51にとって代わったあのディーゼル機関車、型式も全然覚える気すらしないが、あの中年太りしたメタボ腹の機関車をデザインした方は、どんな形状でもいいと思ったのだろうか。


コメント    この記事についてブログを書く
« 合宿地下見 | トップ | スヴャトスラフ・リヒテル演... »

コメントを投稿

鉄道」カテゴリの最新記事