緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

静かな夜に(5)2曲-カンシオンとノクターン-

2020-03-27 21:34:54 | ピアノ
ピアノ曲はギターと違って膨大な曲数がある。
ピアノ曲でシンプルな構成を持つ曲も多いが、中にはとても美しいものに出会うことがある。

今日記事に取り上げたのはカンシオン(歌)とノクターン(夜想曲)

1曲目は、マヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla)のカンシオン(歌、Canción )。
ファリャがこんなシンプルで美しい曲を書いたなんて以外だ。
ファリャがフランスにいたときに、シャンソン(歌)を聴いて作ったのであろうか。
何かフランスの雰囲気がしてくる。

Manuel de Falla, Canción (2 Abril 1900)


人の心情を表現したものだと思うのだが、どういう時にこういう心境になるのだろう。

2曲目は、ジョン・フィールド(John Field、アイルランド、1782-1837)の18の夜想曲から第10番、ホ短調)。
ジョン・フィールドと言えば、最初に「夜想曲」を書いた作曲家として知られている。
だいぶ昔にフォーレの夜想曲全曲を録音した女性ピアニスト(エヴァ・ポブウオツカだったと思う)の録音CDで聴いたことがある。
18の夜想曲の殆どは長調であるが、この第10番は単調で、古典形式の要素が強いが、シンプルな構成で心に響くものがある。

Nocturne No. 10 in E minor


こういうような曲でギター曲は古典時代の作曲家、ソル、アグアド、カルリ、ジュリアーニなどの曲をくまなく探せばあるかもしれない。
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