今日、車のエンジンオイルを交換したのだが、エンジンオイルの入っている缶の材質が何か調べてみたら、ブリキだった。
ブリキとは、薄鋼板にスズメッキをしたものである。
ちなみに薄鋼板に亜鉛メッキしたものをトタンと言う。
身近なものでは缶詰の缶がブリキで出来ている。
あとは私の子供時代だったが、バスや電車などの乗り物のおもちゃがブリキで成形されたものだった。
最も古い記憶の一つであるが、多分、幼稚園にあがる前だったと記憶しているが、母が機嫌が悪く、兄と私に何か怒っていたことがあった。
何に怒っているのか全く分からず、ポカンとしていたら、母が怒りながらも、いきなりブリキ製のバスのおもちゃを取り出し、それは買ったばかりのものであったが、(本当はあげたくないけど)しょうがないねー、という投げやりの感じで、母はそのバス2台を兄との私の目の前に置いたのである。
私は幼いながらも一瞬その展開に唖然としたようだったが(母がこういうおもちゃを買ってくれることがそうなかったせいもある)、そんなことを深く考える猶予もなく、その突然目の前に差し出されたバスに驚きながらも早速つかんで、畳の床の上に走らせて遊んだのである。
そんな記憶が妙に今でも残っている。
エンジンオイルの缶といえば、家に未開封の20年前のエンジンオイルが置いてある。
何故使わないでそのまま20年も保管していたのか。
恐らく、粘度の高いオイル(10W-40)を買ってしまって自分の車に合わないだろうと考えて使うのを止めてしまったからであろう。もったいない。
API規格が「SL」となっている(今はSNだ)。
今日この20年前に買ったエンジンオイルの缶を見たら、缶の上部が錆びていた。
ずっと屋内に保管していたのに何故錆びてしまったのか。
スズメッキをしているので屋外に放置していなければ錆びるはずはないと思っていた。
屋外であれば、雨風などでメッキが浸食し、メッキが剥がれた部分から鉄が空気に触れて酸化して錆びることは十分に考えられる。
しかし屋内であればメッキが剥がれる原因は思い当たらなかった。
では何故錆びたのか。
考えられるのは、このエンジンオイルを新品で買ったときに、その缶の上部に既に微細なキズが付いていたことだ。
輸送中、あるいは店頭で展示中にわずかな傷が出来、その傷から酸素が入り込んで鉄を錆びつかせたというものだ。
前回の記事で、鉄は実は「錆びたがっている」ということを書いたが、鉄はメッキの下で苦しい思いをしながらじっと耐えていたに違いない。
缶の表面に外部から傷が出来るのを辛抱強く待ち続けていたであろう。
そして何かの拍子に傷が出来るや否や、待っていましたと言わんばかりに酸素を吸い寄せ、鉄鋼材精製の過程で無理やり引き裂かれた酸素と再び結合し、本来の自分の姿(=鉄鉱石)を取り戻したのである。
その結末が上の写真の缶上部に出来た赤錆である。
ちなみに最近かったばかりの缶は銀色の光沢が出ている。
ブリキとは、薄鋼板にスズメッキをしたものである。
ちなみに薄鋼板に亜鉛メッキしたものをトタンと言う。
身近なものでは缶詰の缶がブリキで出来ている。
あとは私の子供時代だったが、バスや電車などの乗り物のおもちゃがブリキで成形されたものだった。
最も古い記憶の一つであるが、多分、幼稚園にあがる前だったと記憶しているが、母が機嫌が悪く、兄と私に何か怒っていたことがあった。
何に怒っているのか全く分からず、ポカンとしていたら、母が怒りながらも、いきなりブリキ製のバスのおもちゃを取り出し、それは買ったばかりのものであったが、(本当はあげたくないけど)しょうがないねー、という投げやりの感じで、母はそのバス2台を兄との私の目の前に置いたのである。
私は幼いながらも一瞬その展開に唖然としたようだったが(母がこういうおもちゃを買ってくれることがそうなかったせいもある)、そんなことを深く考える猶予もなく、その突然目の前に差し出されたバスに驚きながらも早速つかんで、畳の床の上に走らせて遊んだのである。
そんな記憶が妙に今でも残っている。
エンジンオイルの缶といえば、家に未開封の20年前のエンジンオイルが置いてある。
何故使わないでそのまま20年も保管していたのか。
恐らく、粘度の高いオイル(10W-40)を買ってしまって自分の車に合わないだろうと考えて使うのを止めてしまったからであろう。もったいない。
API規格が「SL」となっている(今はSNだ)。
今日この20年前に買ったエンジンオイルの缶を見たら、缶の上部が錆びていた。
ずっと屋内に保管していたのに何故錆びてしまったのか。
スズメッキをしているので屋外に放置していなければ錆びるはずはないと思っていた。
屋外であれば、雨風などでメッキが浸食し、メッキが剥がれた部分から鉄が空気に触れて酸化して錆びることは十分に考えられる。
しかし屋内であればメッキが剥がれる原因は思い当たらなかった。
では何故錆びたのか。
考えられるのは、このエンジンオイルを新品で買ったときに、その缶の上部に既に微細なキズが付いていたことだ。
輸送中、あるいは店頭で展示中にわずかな傷が出来、その傷から酸素が入り込んで鉄を錆びつかせたというものだ。
前回の記事で、鉄は実は「錆びたがっている」ということを書いたが、鉄はメッキの下で苦しい思いをしながらじっと耐えていたに違いない。
缶の表面に外部から傷が出来るのを辛抱強く待ち続けていたであろう。
そして何かの拍子に傷が出来るや否や、待っていましたと言わんばかりに酸素を吸い寄せ、鉄鋼材精製の過程で無理やり引き裂かれた酸素と再び結合し、本来の自分の姿(=鉄鉱石)を取り戻したのである。
その結末が上の写真の缶上部に出来た赤錆である。
ちなみに最近かったばかりの缶は銀色の光沢が出ている。