緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

金属の魅力-鉄ー(6)鉄鋳物「風鈴」

2020-03-01 19:26:13 | 金属
家の軒先に、かわいいミニ風鈴が吊り下げられていた。
以前の住人がそのまま置いていったものだ。
この家に住み始めて3年になるが、今日その風鈴を初めて降ろした。







鋳鉄製のため、錆びてしまっている。
特に、内側に吊るされている金具(「舌(ぜつ)」と言うらしい)はかなり錆が進行してしまっている。
なので音は籠ったような響きになってしまっている。
錆を取ることは恐らく出来ない。

この錆だらけのミニ風鈴の音を録音してみた。

「錆に侵されたミニ風鈴の音」

小さいからトーンの高い音だ。
大きいサイズだと低い響きなのかもしれない。

風鈴のルーツは、その原型は古くは中国から伝わり、平安時代は魔除けとして使われていたらしい。
夏に涼しさを求めて家の軒先に吊るすような使われ方になったのは江戸時代からのようだ。
ただし江戸時代に庶民に広まったのはガラス製の風鈴。

アマゾンで風鈴を検索してみると、さまざまな材質、形状の風鈴が出てきた。
金属製のものは、鉄(南部鉄器)、青銅、真鍮などの鋳物が多かったが、ガラス製に比べると数は少なかった。

自分はやっぱり金属製の方がいい。
多分、いい風鈴、見かけの美しだけでなく、音の美しさが本当に分かる職人さんが作った風鈴はとてもいい響きを出してくれるんだろうと思う。
ギター製作職人も、響板や内部の力木を微妙に削ったり磨いたりして、美しい音を出すために全ての力を注いでいる。
指物とは次元が違う。
こういうものを作る人は、音に対する感性が鋭くないといいものを作れないと思う。

昔の人は、風鈴のような自然で素朴な音を聴いて、日常の疲れた心を癒していたのだと思う。
風鈴の音は秋の虫の鳴き声のようにも聴こえる。
昔は電気も無かったし、自動車や電車も無かったから江戸のような都会でも夜は静寂だったに違いない。
静かな夜に、風の音と虫の鳴き声しか聴こえない夜に、この美しい音にじっと耳を傾けて日常の雑念や想念といったものをリセットしていたのかもしれない。
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久しぶりの日本酒(15)

2020-03-01 01:04:27 | グルメ
今日、いい酒を買った。
埼玉県の神亀酒造の「ひこ孫」。
山田錦100%、精米歩合55%。
今流行の味ではない。
伝統的な本物の日本酒だ。
姉妹銘柄「神亀」とは全然違う味。

4合瓶、あっという間に空けてしまったが、全然酔わない。
いい酒は酔わない。
これって絶対当たっていると思う。


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栗まんじゅう食べた

2020-03-01 00:04:52 | グルメ
懐かしい、栗まんじゅうを食べた。
今日買ったのはミニ栗まんじゅう。
小さいけど味はいい。



栗まんじゅうといえば、ニシムラの栗まんじゅう。
子供の頃、親父がよく買ってきてくれた。
茶色の線の入った箱入り。
ちょっと大きめ。いやこれがベストのサイズなのかもしれない。
このニシムラの栗まんじゅうは今は無い。

実家に帰省したときは、千秋庵の栗まんじゅうを買ったものだった。
親父もお袋も好きで。
親父が入院したときに持っていった。
ほんとうは食べてはいけなかったが、食べてもらった。
「おいしい」と言っていた。

素朴な味。あきない味。
完成度の高い菓子。

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