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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

安心してください

2023年04月11日 | Weblog
嗚呼、今日もソラナックス(頓服)に手を出してしまった。しかも2個も。
ま、阿片よりはマシか、と一昨日のNHKで放送されていた悪女の番組と、同日放送されていた「映像の世紀」で取り上げられてたラストエンペラー愛新覚羅溥儀の妻、婉容を思いながら自分を慰める。






そう、私が飲んでいるのは医師免許を持ってる医者に処方された薬。
それを適宜に飲んでいるだけなんだ。阿片ではない。



飲んでしまう要因は仕事中のイライラや不安感からである。仕事量の多さや日々のパワハラ、不条理な事柄などから精神が崩壊しかけると貪ってしまうんである。そのようなことを回避するべくクマ医師から認知行動療法を受けているのだが、いざ他人からの心揺さぶられることに遭遇すると冷静さを欠いて突発的に飲んでしまう。早く楽になりたくて。

今日も不条理なことに遭遇して憤りを感じている。席を外しているあいだに物事がオオゴトになっていて唖然とした。途中で担当者の私に声をかけてくれればもっとすんなりと事が運んだのに。肉体労働から帰ってきてこれかよ?と脱力した。死にたくなった。

ま、べつにいいけどさ。バカって本当に可及的速やかに淘汰されるべき悪なんだなって思った。もう知らねー(このぐらい割り切らないととやってらんない)。

きっと婉容もだいぶイライラしていたはずだ。ラストエンペラーに相手にされず、日々フラストレーションが溜まっていたに違いない。比較するのもおこがましいが。
つーか、婉容、かわいい。お人形さんみたい。

・・・阿片って美味しいのだろうか。
水煙草ならばこの前、ペルシャ料理店で経験して「何これ美味しい!」って感じたんだけれども。



母方の祖父は戦争で満州に行った。現地でマラリアに罹ったが、自力で完治したそうだ。その後、沖縄本島、沖縄開戦一週間前に本島を脱出。
宮古島で終戦を迎えた。
その間、娘(母の姉)と二人で足尾で暮らしていた祖母。

終戦から2年後、桐生駅で祖父母と伯母(5歳)は再会を果たした。
その後、伯父と母が生まれた。

祖父が命からがら戦場から戻ってきてくれなければ私はいなかった。
そんなに大変な思いをしてまでも戻ってきて、…孫の私がこれじゃぁね…と思うとひどく落ち込む。



もう何が正解の生き方なのだろう。わからない。疲れてしまった。薬を飲んで紛らわせるほかないのだろうか。




夕食はサイゼリヤ。この前ワインで盛大に酔っ払ったので本日は飲まなかった。
ミラノ風ドリアは美味しいなあ。





「運気は指先から」By澤穂希。
ということで湯上りにマニキュアを塗りなおした。

今日はレブロン。発色が良くて好き。


そうそう、今日は通勤時に花を見た。
もうテッセンが咲いていてびっくり。
テッセンは母の好きな花。


あと山吹も咲いていた。


山吹は通っていた高校の中庭に咲いていて、古典の先生が「あれは山吹っていう花でね」と言い、授業中に素敵な歌を教えてくれた。

「七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」

若き日の太田道灌が蓑を借りるべくある小屋に入ったところ、若い女が何も言わず山吹の花一枝を差し出した。
道灌は怒って帰宅。
後に山吹には「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞ悲しき」の意が託されていたことを家来から教わる。
『実の』と『蓑(みの)』をかけ、『お出しできる雨具はございません』という断り。

道灌は無学を恥じたという有名な話をしてくれた。山吹を見ると古文の先生を思い出す。

蓑一つ貸せない貧しさで「んなもん、ボンビーだからねーよ」ってダイレクトに伝えるのではなく、歌にかけて伝えるっていう、なんとも奥ゆかしい話で印象に残っている。
できればこのようなゆったりとした時代に生まれたかった。
そっちのほうが性に合っている気がする。


寡黙で優しかった祖父は、天国で私を心配しているに違いない。

でも、安心してください。
阿片も、ODもしていませんから。
ギリギリで生きています。