世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ピアノの音が降る夜

2023年04月04日 23時56分49秒 | Weblog
久々に朝までがっつりと眠れた。

昨日、帰宅時にマッサージのチラシを受け取った。
いつもはスルーするするのだが、「初回は1時間無料です」というので、その若いお兄さんについてくことに。
案内されたのは雑居ビル。
「え?私、売られちゃうの?」と内心ビビっていたのだが、いたってふつうのマッサージ店であった。
チラシ配りのお兄さんからマッサージ師のお兄さんに譲渡されるわたくし。

ベッドに促されるがままうつ伏せになり、全身をチェックされた。
「何かスポーツされてるんですか?足、だいぶ引き締まっていますが」と言われて吃驚。中高、帰宅部。運動は何よりも苦手なんだもの。
ああ、でも自転車や車を使わずに、いつも歩いているからちょっと納得。
特に都心の地下鉄の乗り換えは足を使うので自然と鍛えられているのかもしれない。
17歳からハイヒールを履いているのも影響しているはずだ。
肩は予想通り凝っていて「指が入りません」とマッサージ師が弱音を吐くレヴェル。

今日はマッサージのお陰か、だいぶ体が楽だった。
良心的な価格だし接客も丁寧だし、また行こうと思う。


今日はシャネルのバッグで出勤。
軽くて滑らかで使いやすい。

スカーフはエルメス。いずれも母から譲り受けた物。ママ、ありがとう。


今日の昼休み。
桜の花はだいぶ散っていてすでに葉桜だ。
大学生の頃、「葉桜の日」という小説を読んだなと思い出した。
鷺沢萌という女性作家の作品で、内容はあまり覚えていないが心に残っている。そしてその後、作者が自殺したことも…。
葉桜を見上げる度に彼女のことを思い出す。


季節は確実に初夏へとシフトしている。


夕食はてんや。
お腹いっぱい。


マニキュアを塗りながらテレビを見ている。





坂本龍一さんの優しくて奥深いピアノの音色と音楽への想いが染みる夜。
初っ端から「ラストエンペラー」だよ…。えーん。すでに泣いちゃう。
ラストは戦メリ。一音一音、愛おしそうに奏でる教授の姿を拝み、終盤の盛り上がる部分で「ありがとう」って思わず口にした。
今まで音楽で楽しませてくれて、本当に感謝している。


さらに元妻・矢野顕子さんのコメントを読んで盛大に泣いている。




Akiko Yano and Ryuichi Sakamoto Tong Poo

神がかった4つの手による連弾。

季節はシフトしていく。

来年もきっと当たり前のように桜は咲き、春は来る。

でも、二度と同じ春、そして「時」は来ない。

そう強く感じる夜。
教授のピアノは静かに降っていた。