世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

典雅な診察

2023年04月07日 23時59分29秒 | Weblog
心療内科デー。
いつものように駅そばで夕ご飯。
冷やし山菜そばとコロッケ。
…先週に引き続き、今日も店員さんは温かいそばを間違えて出してきた。
ミスを指摘すると丁重に謝罪されて、冷たいそばを出してくれた。
しかもコロッケを揚げたてのものにしてくれた。ラッキー。


駅前で煙草を2本吸う。風が強いのでライターの火が潰れてイライラ。

久々にマスクを装着し、いざ、心療内科へ。


待ち時間30分。奇跡!!
持参した本を数ページ読み進めたら名前を呼ばれた。今夜、読了するはずだったのに。


クマ医師の「どうでしたか?最近」という誘導尋問でこの一週間を告解する。
今週は新卒の制服で忙しかった旨を報告。
昨日はトランス状態でデータを入力し(夏服冬服)、今日は段ボール数箱分の制服を台車で移送、さらに枚数を確認してそれをエクセルに入力するといった作業があり、とても大変だったのである。

デパケンを増やしていただいて正解だったことも言った。
おかげでわりと冷静に過ごせていたような気がする。
他人に「巻き込まれない」「惑わされない」と常に頭の片隅に置いて過ごせていた。

ソラナックス(頓服)は2勝3敗。週の前半に飲んでしまう。でも以前のようにODはしなくなった。

「仕事以外の件についてはどうでしたか?」と訊かれた。
うむ。…神代桜2023紀行を語るしかない。

山梨にある樹齢2000年の桜を見に行ったと述べたら、クマ医師に驚かれた。
「に、2000年?え?2000年ですか?」と。

「(クマ医師の出身大学近くにある)あの桜には敵いませんよ」と言ったら、「樹齢2000年には敵いませんよ」と言いつつ、彼は電子カルテに「樹齢2000年 桜 山梨」としたためているっぽかった。
おそらく来年、彼は神代桜を見に行くだろう、きっと。
お金持ちだろうから、小淵沢の星野リゾートなんかに泊まっちゃうのかもしれない。

神代桜の帰りに勝沼のワインカーヴに寄り、しこたま飲んで盛大に吐瀉をし、店員さんに介抱された旨も供述。
クマ医師、大爆笑。
「ちゃんと帰れたんですか?」と案じられた。
帰ったよ。帰ったさ。
高尾駅までの記憶はないけど。

で、最後にまた神代桜の話になった。
「場所、どこでしたっけ?」と訊かれたのである。
「日野春です」「ひのはる?」「はい、日野春」といった具合に。

やべー。今回の診察、ほぼ桜の話で終わっちゃったじゃん!!
桜についてひたすら話し合うという、じつに典雅な診察であった。
平安貴族になった気分。

百人一首の「いにしへの 奈良の都の 八重桜 今日九重に 匂ひぬるかな」を思い出す、そんな診察だった。


今週は処方なし。
奇跡的に早く帰れたのでゆっくりと風呂に浸かり、久しぶりにゆっくりまったりな金曜日を謳歌している。
一昨年まではこれが普通だった。信じられないけれど。