世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「ブサとジェジェ」

2023年04月14日 23時55分28秒 | Weblog
心療内科デー。
ということで、今日は駅そば。何も言わなくてもネギを多めにしてくれる店員さん、ラヴ。


Amazonでポチった「三田文學」が投函されたというので一旦帰宅。
ということで今日は久々にクマリュックみぽりんを背負っての通院。
やっぱり可愛いなあ、みぽりん。


さっそく読む。




8年ぶりの嶽本野ばら先生の小説「ブサとジェジェ」。50頁があっという間に感じられるほど滑らかでスムーズだった。
フリマアプリを通して一つのメゾンを愛する神奈川の会社員と沖縄の高校生との交流を描いたお話。
心療内科の待合室なのに号泣してしまったのは、日本各地にいる「同志」を思い浮べてしまったからだ。そう、「嶽本野ばら」という作家を好きという共通項がある、ネットで知り合った同志たち。会ったことがある人、何年も遣り取りをしているのにまだ実際に会ったことがない人、そんな彼女たちの顔が思い浮かんだ。

ダメだ。思い出すだけで目尻に涙が溜まっていく。これから診察なのにどうしよう…。
病院内ではマスク着用ということでマスクをしているのだが、涙でマスクがぐっしょり。
ここまで泣いたのは「通り魔」以来か。誰も共感してくれないが「タイマ」も泣いたっけ。

やっぱり野ばら先生の小説は耽美で心地よい。8年間、待ってて良かった。
野ばら先生、三田文學のひと、ありがとうございます!!

さて、診察。
待ち時間4時間で名前を呼ばれたのが0時少し前、しかも感極まった後だったので、診察内容を覚えていない。診察時間は40分と長かったのだが。
ソラナックス(頓服)は2錠までと念を押され、デパケンを多めに出してもらうことで解決。デパケンを多めに出す理由をカルテに記載しなければならないクマ医師は5分ぐらい頭を抱えて悩んでいた。というのは前回のデパケン多め処方のときに「PMS」を理由に出していて、今回もPMSじゃダメだということで…。
「月に2回生理が来るっていうことになっちゃいますもんね!」と笑ったが、クマ医師は乗ってくれず。ぴえん。

人って悩むと本当に頭を抱えるんだなとクマ医師を見て思いつつ、放置プレイ中、「…すいません」「ごめんなさい…」と呟くしかできない私。
結局、「気分が不安定な時」という名目に落ち着いた。

野ばら先生の作品は「読むデパス」と評されるが、個人的に「読むデパケン」だと思っている。
デパケンは気持ちを抑えてくれる。興奮もしなければ怒りの感情もない、そんなフラットな人形のようになれる薬だ。
デパケン=人形=かわいい=嶽本野ばら先生∴デパケン=嶽本野ばら先生、なのである。

深夜0時半に終了。
マイスリー、ソラナックス、パリエット、防風通聖散、ハルシオン、デパケン、酸化マグネシウム錠、ビオスリー。
デパケン多め。

アプリ「送信くん」で処方箋を撮影し、薬局に送った。
化粧を落として薬を飲んで。安堵感に満ちた布団にダイブ。