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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

思い出と姫野カオルコ

2014年01月16日 | Weblog
姫野カオルコ先生がついに直木賞を受賞した。

直木賞に姫野カオルコ氏、朝井まかて氏
(2014/1/16 19:19 日経新聞)
第150回直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、直木賞は朝井まかて氏(54)の「恋歌(れんか)」(講談社刊)と姫野カオルコ氏(55)の「昭和の犬」(幻冬舎刊)に決まった。2月中旬に都内で贈呈式を開き、受賞者には正賞の時計と副賞100万円が贈られる。


自分が購入した本が直木賞を受賞したのは初めてだ。
読もう読もうと積んでおいたままでまだ読んでいない。



姫野カオルコという作家を初めて知ったのは高校三年生のとき。
地元の書店で「ブスのくせに!」というエッセイを立ち読みして好きになった。
山川の日本史の教科書について熱く語っている部分で笑いをこらえるのが辛くなり、購入した。
あと「ガラスの仮面の告白」も姫野節が炸裂。何度も読み返している。

名前や装丁から美人系作家的な随筆を連想したのだが、内容は武骨で生真面目そのもの。
独特の感性で捉えた物事はどれも姫野節で見事に調理されている。
小説は、生徒と先生の話「ツ、イ、ラ、ク」が好き。あれは、泣いた。


大学時代、付き合っていた人に姫野カオルコ先生の本を貸した。
彼は吉行淳之介を崇拝していた。姫野カオルコ先生は吉行淳之介が好きだから、という理由で「どうですか?」と言って貸したのである。
数冊読み終えた彼は
「亮子ちゃん、これ面白い!」
と喜んでいて、彼も姫野カオルコ先生のファンになった。

彼とは別れて久しいが、彼は今日のこのニュースを見て、私を思い出してくれただろうか。
そんなことを考えてしまう。

何回ノミネートされても、なかなか受賞できなかった姫野カオルコ先生。
今日、やっと念願の直木賞作家に仲間入りができた。私も嬉しい。




されど指先

2014年01月16日 | Weblog
年始から溜め息を吐く日が多い。
毎年大寒前後は精神的に辛いのだが、今年はそこに加齢を意識してしまう。なんだか疲れが半端ない。
また、年始早々より、他部署との軋轢が生じてしまい、気が滅入る。

今日は経費分析を中心にやった。
この数字を基にして、来期予算を作成する。

気分を上げようと、マニキュアの色を変えた。
「むしゃくしゃしてやった、悪気はなかった」と、後輩女子Cちゃんに、ニュースの犯人のコメントばりにLINEで伝えたら、めちゃくちゃウケていた。



彼女は二週間に一度、ネイルサロンでジェルネイルを施してもらっている。
四季折々のモチーフがいつも彼女の指先に宿っていて、ネイルサロンに行った翌朝に彼女の指先を見るのが楽しみだ。
私は自爪派。しかも単色。

中学生のとき、母ヨーコたんに爪の長さだけは注意された。
マニキュアこそしなかったが、伸ばしていたのである。
高校時代はカワチでセザンヌの透明なマニキュアをし始めた。
大学時代は今と変わらず。こんな感じ。

これからもきっとこうなんだろうなあ。

マニキュアが綺麗に塗れると気分が良い。
逆に変な気泡ができるとがっかり。

たかが指先。
されど指先。
小さな面積なのに指先が私のメンタルに及ぼす影響は甚大だ。