紅白で久々に「島唄」(THE BOOM)を聴いた。
この曲との出会いは、高校一年生の夏。
初めてグアム島に行った、あの夏。
ラジオから流れてきたこの曲を聴きながら
「この曲を聴くとグアム島を思い出すんだよな」
と呟いた私に、洗濯物を干していた母は
「何言ってるの。これ、沖縄の曲じゃん」
と言った。
今から思えば、完全に沖縄特有の旋律だ。
でも当時の私の中で「島唄=南の島=グアム島」という方程式は普遍だった。
先日、ブログを徘徊していた時、この曲の意味を初めて知った。
沖縄戦を唄ったものだった。
そして、南国を愛する郷土愛を唄ったものだと思っていた無知な自分を知った。
私の母方の祖父は沖縄戦開始1週間前に沖縄を脱出した。
祖父が沖縄戦で亡くなっていたら、母も私も生まれてこなかった。
だから沖縄戦で亡くなった多くの犠牲者のことを思うと、私は他人事だと思えないんである。
でいごの花が咲き (1945年4月1日 春が訪れ)
風を呼び 嵐が来た (沖縄本島に米軍が上陸した)
でいごが咲き乱れ (4月から6月)
風を呼び 嵐が来た (米軍の侵攻が続いた)
繰り返す 哀しみは (米軍の残酷な殺戮は)
島わたる 波のよう (寄せては引く波の様に繰り返された)
ウージの森で (サトウキビ畑で)
あなたと出会い (出会った、あなた)
ウージの下で (ガマ=鍾乳穴=防空壕の中で)
千代にさよなら (永遠のお別れをした)
島唄よ 風にのり (島唄よ 海の向こうの本土まで届けておくれ)
鳥と共に 海を渡れ (亡くなった人々の魂を、沖縄の悲しみを)
島唄よ 風にのり届けておくれ (島唄よ 海の向こうのニライカナイまで届けておくれ)
わたしぬ涙 (亡くなった人々の魂を、私の思いを)
でいごの花も散り (1945年夏 たくさんの尊い命が散った)
さざ波がゆれるだけ (今はあの悪夢が嘘のように静かだ)
ささやかな幸せは (幸せな日々の生活は)
うたかたぬ波の花 (はかなく消え去った)
ウージの森で (サトウキビ畑で)
歌った友よ (一緒に歌い遊んだ、あなた)
ウージの下で (防空壕で自決する前に)
八千代に別れ (泣きながら故郷を歌った)
島唄よ 風に乗り (島唄よ 風に乗って)
鳥とともに 海を渡れ (魂と共に 海を越えて)
島唄よ 風に乗り (あの人の居るニライカナイへ)
届けておくれ (私の愛を届けておくれ)
私の愛を
海よ
宇宙よ
神よ
命よ
このまま永遠に夕凪を(今、あなたを思い、永遠の平和を祈る)
民族衣装に身を包み、音楽を奏でて暮らしていた沖縄の人々。
そんな暮らしが戦争によって粉々にされてしまった。
そればかりか、多くの人々の命をも奪われた。
戦禍に消えた多くの人々の「声」が、悲しく私の心に寄せては返す。
波のように。
この曲との出会いは、高校一年生の夏。
初めてグアム島に行った、あの夏。
ラジオから流れてきたこの曲を聴きながら
「この曲を聴くとグアム島を思い出すんだよな」
と呟いた私に、洗濯物を干していた母は
「何言ってるの。これ、沖縄の曲じゃん」
と言った。
今から思えば、完全に沖縄特有の旋律だ。
でも当時の私の中で「島唄=南の島=グアム島」という方程式は普遍だった。
先日、ブログを徘徊していた時、この曲の意味を初めて知った。
沖縄戦を唄ったものだった。
そして、南国を愛する郷土愛を唄ったものだと思っていた無知な自分を知った。
私の母方の祖父は沖縄戦開始1週間前に沖縄を脱出した。
祖父が沖縄戦で亡くなっていたら、母も私も生まれてこなかった。
だから沖縄戦で亡くなった多くの犠牲者のことを思うと、私は他人事だと思えないんである。
でいごの花が咲き (1945年4月1日 春が訪れ)
風を呼び 嵐が来た (沖縄本島に米軍が上陸した)
でいごが咲き乱れ (4月から6月)
風を呼び 嵐が来た (米軍の侵攻が続いた)
繰り返す 哀しみは (米軍の残酷な殺戮は)
島わたる 波のよう (寄せては引く波の様に繰り返された)
ウージの森で (サトウキビ畑で)
あなたと出会い (出会った、あなた)
ウージの下で (ガマ=鍾乳穴=防空壕の中で)
千代にさよなら (永遠のお別れをした)
島唄よ 風にのり (島唄よ 海の向こうの本土まで届けておくれ)
鳥と共に 海を渡れ (亡くなった人々の魂を、沖縄の悲しみを)
島唄よ 風にのり届けておくれ (島唄よ 海の向こうのニライカナイまで届けておくれ)
わたしぬ涙 (亡くなった人々の魂を、私の思いを)
でいごの花も散り (1945年夏 たくさんの尊い命が散った)
さざ波がゆれるだけ (今はあの悪夢が嘘のように静かだ)
ささやかな幸せは (幸せな日々の生活は)
うたかたぬ波の花 (はかなく消え去った)
ウージの森で (サトウキビ畑で)
歌った友よ (一緒に歌い遊んだ、あなた)
ウージの下で (防空壕で自決する前に)
八千代に別れ (泣きながら故郷を歌った)
島唄よ 風に乗り (島唄よ 風に乗って)
鳥とともに 海を渡れ (魂と共に 海を越えて)
島唄よ 風に乗り (あの人の居るニライカナイへ)
届けておくれ (私の愛を届けておくれ)
私の愛を
海よ
宇宙よ
神よ
命よ
このまま永遠に夕凪を(今、あなたを思い、永遠の平和を祈る)
民族衣装に身を包み、音楽を奏でて暮らしていた沖縄の人々。
そんな暮らしが戦争によって粉々にされてしまった。
そればかりか、多くの人々の命をも奪われた。
戦禍に消えた多くの人々の「声」が、悲しく私の心に寄せては返す。
波のように。