世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「金魚花火」の相談事

2007年01月16日 22時25分06秒 | Weblog
2007年が始まってから一番、起きるのが辛い朝だった。

昨夜はあまり飲まなかったんだが、無意識の内に気遣いをして疲れたに違いない。
三個目の目覚ましが鳴る。
その音は、「これで起きなければ、あんた遅刻だよ!!」と叫んでいるかのようだ。

朝起きて、私はまず一服するのだが、今朝は覚醒するのに時間がかかった。

それでも会社に到着すると、やらなくてはならないことがたくさんある。

書類箱を持ちながら、社内をぐるぐる回る。

ある後輩が近付いてきた。
いろんな仕事を抱えている多忙な子だ。
「〇〇主任(私)に、折り入ってご相談があるのですが」

私がよく後輩女子に相談するときによく使用する台詞を彼女は口にした。
他人に相談することはあっても相談されることはない私は、こういうシチュエーションに慣れてないのでどきどきしてしまう。
でも、頼られて嬉しいのも事実だ。

笑顔で、彼女にメルアドを教えておいた。

私の携帯電話は、今夜中に「金魚花火」(着うた)を奏でるのだろうか。


新年会

2007年01月16日 22時19分55秒 | Weblog
1/15(月)

会社(部内+他部署数名)の新年会。

昔は彼等(殿方上司達)と頻繁に飲んでいた私。
そんな私が彼等との飲み会を避け始めた(避けられ始めた?)第一の理由は、彼等と私との価値観の相違が著しくなったからだ。
いや、正確に述べるならば、私が彼等の思惑通りの歳の取り方をしていないことが、互いの居心地の悪さを起因させたのだろう。
彼等としては、おそらく、私に彼氏もしくは配偶者がいて、その話題で盛り上がりたいはずだ。
「お前、ちゃんと旦那の手入れしてるんか~!?」
みたいな。

一昨年の秋の飲み会で、ある殿方上司に
「お前は女なんだから、豚みたいにボコボコとガキを作ればいい」
とか
「お前は女なんだから男に尽せ」
とか言われた。

理論的に私の内情を説明しても、酔っぱらった彼には分かってもらえなかった。
たぶん一生分かってもらえないだろう。

吉熊上司が「この子はね、自分の嫌いなことは絶対にやりませんよ。そういう子なんですよ」と言ってくれたが、無理だった。

ジェネレーションギャップや育った環境の違いにより、価値観の相違が芽生えるのは仕方ない。
しかし、それを他人に押し付けることは、してはならないことだと今でも思う。
少なくとも、私にはそんなことは出来ない。

分かってもらおうとはもう思わないが、私の人生を邪魔しないでほしい。

「絶対に、自分の生き方を曲げない」
その頃、私の中で芽生えた信念、それは後々になり発覚した「強迫性障害」の幕開けだったのかもしれない。

あの一件以降、彼等は社内の若い女の子たちと飲んでいるらしい。
私も、自分の生き方を否定されるならば…と思い、彼等との飲みをできるだけ避けてきた。

今日は久々にそんな彼等との飲み会。
開始前にソラナックスとストロカインを服用し、万全の態勢で挑む。


しかし、恋愛や結婚式の話が私に振られることは無かった。
まさしくスルーだった。
ついにキター!
話に笑って頷くだけのこの心地良さ。
こういうの、待ってたよ。


もう、自分は、ナイフのような彼等の言葉に傷付かなくても良いんだ!という安堵は、私の心に余裕を持たせた。

息が苦しくなるほど笑ったし、料理(鍋)も酒も美味しくいただいた。

でもね。

やはり直面するのは、自分が若くないっていう真実。
昔、話の中心だった自分はもうそこにはなく、いつの間にか、私は話をにこやかに聞く配役を与えられた。

そこに一抹の寂しさを感じないほど、私は潔くもないわけで…。

嬉しいんだか寂しいんだか、判断つきかねている。
ゆらゆら、揺れる。
私の心。
厄介だ。
もうすぐ29歳を迎える女の心理は…。

まっ、いいか。
楽しかったし。


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