世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

以心伝心

2007年01月05日 23時51分04秒 | Weblog

「ねぇ、あなた。頭、痛くない?」
「…うん。なんだかズキズキするよ」
母の問いに、父はいつもそんな風に答えていた。

その度に、
「痛いところも一緒なんだ。夫婦って、凄い絆で結ばれているのね」
と、純粋に思っていた幼き頃の私。
母も、「痛みも一緒の仲良し夫婦」という自分達の構図に酔っていたっぽい。
その証拠に、父に確認したあと、なぜか母はいつも笑みを称えていた。
痛みではなく、あれは夫婦の絆の確認作業だったのだと気付き始めたのは、いつからだっただろうか。

父がこっそりと私に教えてくれた。

「…あれね。ママに合わせていたんだ」

銀婚式を迎えたあの夫婦だって、完全に以心伝心することは不可能。
上司と部下も同じなのだろう。
約6年間、私は吉熊上司の下にいるが、やはり彼が考えていることを充分には理解できていない。
たくさんアンテナを張り巡らせているつもりだけれども、やはりどこか抜けている私。

でも、これでへこたれていたら、駄目なワケで。

…というわけで、早速、私の仕事における改善点を発見してしまった。