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晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

マスカットなう

2015-05-11 21:31:09 | Weblog
 わたし、生まれも育ちも晴れの国・岡山産です。
なので、子供の頃からマスカットの存在はよく知ってました。でも、当時は高級とされた頂き物のマスカットを母が三人の子供たちに平等に分けてくれていました。
 指先で丁寧に皮を剥き、子どもながらに味わいながらそれは大事に頂きました。
 あれから半世紀?何のご縁なんでしょう。
今、マスカットを育てる農婆となり愛情をかけ今日も温室内ではこれから開花し始める葡萄の花切り作業中です。
ぎゅっと凝縮した花房もやがて解かれ開花・結実となりまだまだ手を掛けることばかり。
 愛するマスカットとのお付き合い、時にはアクビも出ております。 

  < 新緑や 思い出するっと 通り抜け >
困ったときの<しまそだちさん頼み>です。 ♪句あれば 楽し ♪♪ ごめんなさいね。

気は心

2015-05-09 20:56:28 | Weblog
 実エンドウ<久留米豊>を剥きました。新鮮そのものツヤツヤ輝いています。
こうしておけば、お料理する人が少しは助かるかしら・・・と婆心です。

 すでに30数年前のちょうどこの時季、実家の母がわが家へ農作業の手伝いに来てくれた時のことを思い出しました。
 舅が亡くなり、農家に嫁いだ末娘が子育てをしながら忙しい季節を頑張っているだろうと心配してくれました。
母にとっても慣れない果樹の作業の手伝いで、人並みには出来ないけれど「気は心です。」とそんな言葉でわが家へ来てくれたのです。
 あの時、まだまだ未熟な主婦だった私は実家の母に豆ごはんを準備ました。この日が豆ごはんだったことを忘れないのは、母がわが家へ来た最後の年だったことと「美味しいけれど食べられない・・・」と少しだけ食べてくれたこと。
2か月後に母は亡くなり、今では<気は心>は私の座右の銘となっております。明日は母の日。
  < 何気にか ころり飛び出す 座右の銘 >
 

最後のお役目

2015-05-07 21:04:47 | Weblog
 とうとう箍(たが)が外れてしまったわ。
一度は断捨離を試みた亡き姑のあの<木製たらい>です。
 来年の春にはパンジーかチューリップでも咲かせようと思っていたのに・・・。春まで持ちそうにないのであの日、孫と蒔いた<ひまわりの苗>を植えました。
さて、上手く成長するのでしょうか・・・。
 箍の外れたたらいはすき間ができ、水はけは良いだろうと思ったのだけど、木製品は水分を含めば膨張し水はけの悪い馬鹿でかい植木鉢でしかありません。
 いやはや、我が家の玄関先はこんな妙な物で夏を演出する予定です。
産湯も使ったであろう木製たらい、最後は花を育ててお役目を終わりといたしますか。

  < 一役に 箍締め直し 出番なり >   

うちの小姑

2015-05-06 21:13:05 | Weblog
 今日も暑い日でした。爺婆の仕事場は温室内なので真夏日です。
しっかり汗して働いた後のビールは最高です。
 
 孫は小さい頃から、この晩酌のつまみのように爺のテーブルに同席していました。
5歳にもなるとずいぶん達者になるもので、爺婆はやり込められてしまいます。
 
 一汗かいた5時から爺はU首シャツ一枚でグビィ~ッと一杯頂き一日の〆となります。
そんな爺を見た孫は「ばぁば~、爺に半袖シャツを出してあげて・・・」「恥ずかしいじゃない。」「・・・・」「ばぁばは爺のお世話係なんだから・・・」「・・・・」返す言葉もなく婆は恐れ入りました。
 60歳過ぎた爺は肌着で一杯も許されるの。そんな理屈は通用しません。
「わたしのお世話係はおかあさん」「ばぁばは爺のお世話係でしょ」係の仕事は徹底しているようです。
 そんなうちの小姑はこのごろテーブルフラワーにはまり、これが係りの仕事のように食卓を彩ってくれます。
小さな庭の草花たちと孫とグビィ~ッ!が一日の疲れを癒してくれてます。
  < 孫語録 疲れも癒す 清涼剤 >


こどもの日

2015-05-05 21:27:32 | Weblog
 青空に悠々と鯉のぼりが泳ぎ気持ちの良いこどもの日です。
最近は鯉のぼりも田舎でもあまり見かけなくなったようです。少子化でしょうか。
 わが家の鯉のぼりは裏の畑の中、ご近所にもやはり畑に初節句の金太郎幟旗がなびいています。田舎の鯉のぼりにも住宅事情があるんです。

 災害も少なく天候にも恵まれたこの地は、晴れの国と言われています。
緑豊かな自然にも恵まれ、回数こそ少なくても路線バスが走り、新幹線も空港も遠くないのが有り難い。
 子育てにはもってこいの環境と婆は思っております。
最近は同居はしないまでも親の近くに新居を構えるファミリーが相次ぎ、こうして鯉のぼりも見られるという訳です。
 ひとつ屋根の下での同居組は、なぜか娘夫婦と暮らす世帯なんですね。

  < 子どもの日 快晴、天晴 晴れの国 >

みどりの日

2015-05-04 22:08:52 | Weblog
 今年のゴールデンウィーク前半は雨も有り、行楽には残念でしたが夏野菜の植え付けには絶好の昨日でした。
 菜園仕事に足りないものを何度もホームセンターへ買いに走る婆でした。
普段よりはるかに多いと思われる車もインター入り口へ次々と吸い込まれるように入っていきます。みなさんお出かけですね。

 ゴールデンウィークになるといつも思うのは子育ての頃の事。
忙しくてレジャーどころではない果樹栽培農家。兼業だからこそ休日は仕事を頑張ろうとそんな意気込みでしたから子ども達は何処へ出かけることも無いまま・・・これも我が家の宿命でした。忙しいながらも心の隅では不憫に思えた親です。

 定年後の人生は、もちろん子育ても終わり心置きなく農作業に励むゴールデンウィーク。
   
 孫と一緒に蒔いたオクラや枝豆の定植をすませると、初物の実エンドウを収穫してみます。
 そしてささやかな苺。久留米豊の豆ごはんので、今日は晴れてみどりの日。 
 
  < 荷を降ろし 連休無視の 農作業 >   

弱り目に祟り目

2015-05-02 21:21:25 | Weblog
 このところの真夏を思わせる暑さに身体がついて行くのも難儀です。
ここ数年、この季節になるとアレルギーに悩まされ、日焼けも気になりながらバリケードのしようもなく女ごころも痛みます。

 ついに眼科通いが始まりかゆみと湿疹との闘いです。とはいっても仕事は放棄するわけにもいかず、ゴーグルに深々と帽子を被り仮面ライダー顔負けスタイル農婆です。
<弱り目に祟り目>このところの気候で目の周りは乾燥し、皺も深みを増して年輪を重ねるかのようです。
 農婆の宿命とあきらめるにはまだ早いと思うのですが・・・なんじゃもんじゃ。

 わが家のナンジャモンジャも花盛り。青空と周辺の若葉とのコントラストが良いじゃない?
でも少し変ね、葉っぱはどこに・・・。

  < 自然界 順応できず 涙なり > 
 

畑も3年

2015-05-01 21:36:39 | Weblog
 夏野菜の植え付けの頃、暑さも上乗せして悪戦の日でした。
 ナス・ピーマンを合わせて15本を植え付けるのにどんなに苦労がある事か・・・。
一年間、何も作付していなかった畑の一部分。これはまずは雑草との闘いからです。
コウブシと呼ばれる雑草は地下茎を伸ばし、その先端に塊茎を作り増殖するのです。この繁殖力に悲鳴。

 そこへ、私の菜園師匠と崇めているおばちゃんが通りかかり「どうしたものか・・・」と対処法をたずねます。
 いとも簡単に「それは、3月頃に芽が出かけた時に掘り上げる事」「機械は決して使わない」(根を刻み、かえって何倍にも増殖するのだとか)「ひたすら手掘りで根を拾い上げること」・・・もう目が眩みそう。
 すでに夫は気を利かせ何度も豆トラで耕してますから何倍、いや何百倍の増殖となっていることでしょう。

 最後に師匠はおっしゃいました。
 「この地に住んで、そんなもんを恐れたらいけん!」「掘っては拾い、掘っては拾い上げて三年ぐらい頑張ってごらん」はーっ!。
「今日は、ものすご暑いなぁ。これをひとつ飲んで頑張られーよう。」やさしい岡山弁で冷たい野菜ジュースを添えて励まされた弟子なんです。
 この師匠と弟子は干支でいうところの二回り違い。よって師匠は85歳。
三年なんて短いものと思わなければ・・・。石の上にも、畑にも三年なんだ。

  < 雑草と 共に生き抜く 農婆なり >