晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

甘味だけじゃ・・・

2013-06-30 21:31:27 | Weblog
 先日、菜園と花作りを楽しみとしている大先輩とこんな話をしたんだ・・・。

 通りがかりの花いっぱいの花畑を見ながら・・・。
  「ここの畑いつも良く手入れされ、季節の花々がすごーい、りっぱ…。」
  「毎日が花との暮らしなら、私ももっともっとたくさんの花が育てられるんだけれど・・・」
  「なに言ってるの…。あなたには桃・ブドウがあるじゃない…。」
  「だから、時間がなくて中途半端なんですよ。」
  「そうじゃないの。それだからいいのよ。」「寸暇を惜しんで育てているからより価値があるのよ。花の香りが深いのよ。」「花だけじゃないからいいの。」
  「そうですね。甘いお饅頭ばかりでは、時に塩っぱいお煎餅も食べたくなりますものね。」納得です。

 白いハマユウの花が咲き、しんみり思い出しました。
実母の命日が近くなります。あれから30年、今年は私も母の歳。
 これからが実母を越える私の人生。
母が育てたハマユウの花も株分けされ、今年も我が家で白い花を咲かせています。
花好きの母の人生も、やはり花との時間には恵まれてませんでしたね。
またこれも人生。

  < ハマユウに 母の人生 重ね見る >

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成長過程

2013-06-29 22:10:40 | Weblog
 子どもの眼は興味津々で輝いているね。
「ばぁばー!赤くなったよー、カブトムシの赤ちゃん。」とガラスの飼育ケースの側面から見える幼虫の変化に三歳の孫は気付いたようです。
 先日まで白っぽく大きなイモムシ幼虫だったのがピクピク身体をうねらせていた。徐々に赤みを帯びてサナギになろうとしています。
 忙しい毎日はこんな事も見逃してしまいそうな大人ですが、小さな眼には驚かされますね。

 忙しいばぁばだって毎日観察してます。まもなく10ヶ月を迎える孫(第二子)の成長。
 にっこり笑うと前歯が二本、ハイハイの姿勢もズリズリハイハイからお尻をつんと持ち上げ、もうすぐ四つん這いにステップアップ出来そうです。
 
 生きもの観察の孫と、孫の観察のばぁばの眼はキラキラですよ。
未来があるのはいいね。元気なカブト虫になぁれ!

  < 目を細め 婆が記した 観察記 >


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残像が・・・

2013-06-27 20:49:00 | Weblog
 ブドウの栽培ってホントに大変なんだ。
 粒間引きの細かい作業をやっと終えたと思うもつかの間。次なる作業は二番間引き。
再びブドウ房を整え、形造りだけではなく腐敗の原因にもなりかねませんから込み合った部分を調整ね。
ブドウはこんな作業が何度も繰り返されます。
 
 ふとこんなことを思い出しました。
母(姑)はこの作業に追われる頃、決まって「何を見てもブドウに見えるよ。」ともらしていました。
食事の時もご飯にブドウの残像が見えるのだと。。。
 これは疲れが原因なんでしょうが、母は何歳までこの仕事をしてたかな・・・?。
 さて、自分はここまでやれるかな・・・?
なんて考えながら一人作業の私の所へ「ばぁば~!」の声が・・・。
孫とワンコの陣中見舞いです。

  
 「うわ~あ。こんなに大きくなってるぅ」
 ひとしきり遊んだ来客は「それじゃ失礼」でしょうか、帰っていきます。孫の手も、犬の手も役立たずですよ。

  
 そんなこんなで思い出しました。その昔にも、こんなシーンもあったっけ・・・。
孫(娘)の年齢と母(姑)年齢を換算すると、どうやら母は70歳代後半まではこの粒間引き作業をしていたと思われます。

 私、まだまだやれます。。。

  < 一房に 過ぎ去りし日の 母の像 >
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お婆さんはせんたくに。。。

2013-06-26 21:10:33 | Weblog
 6月26日。そう、今日は露天風呂の日。
このところ働きすぎたかな…腰痛、肩こりに悩まされ整体にも足を運んではみても、もうひとつスッキリしない。

 露天風呂「それもいいね。」と温泉へGO!です。
私の癒しの場はおなじみ≪桃太郎温泉≫ 。
 
 雨ため部屋干しされた洗濯物の下を潜り抜け、温泉に向かう婆の背に「ゆっくりして来なせい!」と背後から送り出してくれる爺の声。ありがたいね。
こうして婆は命の洗濯に出かけました。

 ここもまた桃太郎伝説ゆかりの地
桃太郎温泉は笹が瀬川の渓谷沿いにあり、緑豊かで何よりも娯楽施設もなく閑静なのが魅力です。
  
 このところの雨に、渓谷を流れる水は増水し濁流、お婆さんが洗濯をしたといわれる<せんたく岩>も濁流に埋もれそう。
川向こうの山でお爺さんはしば刈りをしたんだとさ。
 
 川沿いにはアジサイが静かにしっとり咲いています。
  

 緑に囲まれ、流れる水の音、泉質も良いうえに掛け流し、露天風呂でくつろぐ6・26のひととき。

  < 雨の日は 命せんたく 露天風呂 >



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思案のあげく

2013-06-24 21:48:27 | Weblog
 しばらくスッキリしない悪天候から、やっと晴れ間の今日でした。
久ぶりに菜園へ向かう。夏野菜のトマト・ピーマン・ナス・ズッキーニ、畑すべてが見事に草に覆われています。

 そろそろ菜園の縮小を考えなければ身体がついていけてないようです。そんなことを考える歳になったんです。
このところの腰痛にすっかり弱気な私。
 
 家庭菜園だからこそ必要以上に野菜を作るのは無駄というもの。
育てた野菜だけでなく費やす労力すらかなり無駄な気がしてならないのです。
 だからと言って、畑の作付を少なくしたところで農地がなくなるわけでもなく、迷惑放棄地にするわけにもいかず結局この雑草との闘いは免れることもない・・・。
あれこれ思い悩んだ末「豆でも蒔きましょう」そんな気持ちになれました。(豆でも…なんて豆に失礼だね)
作付すれば豆のための草取りをせざるを得ないんですから。
生産性のない放棄地の草取りより枝豆のための草取りの方がいい汗にビールだっておいしいかもしれないな・・・豆のあれやこれを蒔き一件落着しました。

このごろ思うのです。農業は苦悩だな…と。

  < 守ること 楽じゃないねと 豆を蒔く >
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おともだち

2013-06-21 21:42:52 | Weblog
 「はらぺこあおむし、ちょうちょになったよ・・・」と孫が知らせてくれました。こんな感動を目の当たりにできるのも田舎暮らしならではです。

 畑仕事のばぁばのおみやげは、キャベツの葉に乗っかったあおむしだったり、泥んこのクサガメだったり、大きなカブト虫の幼虫であったり・・・。
もう少しすればカエルの卵もおもしろいね。
 
 様々に成長を見せてくれる自然のなかの生き物たち。ばぁばも、こどもの成長と同じように楽しみながら見守っています。
 食欲旺盛なクサガメやサワガニを見ているとまるで我が家の孫ではないですか。。。

  < ちっぽけな 命も育つ 大自然 > 

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機械貧乏

2013-06-15 21:50:29 | Weblog
 ここ岡山県南も待ちに待った恵みの雨。同時に田植えが始まり、米作り農家はいっせいにエンジン音を上げています。
 果樹栽培が盛んなこの地では米作農家は少なく、いたって小規模であります。

 我が家の米作りは笑えるほどの14アール。その水田にわが家と夫の弟家族分の年間食糧が確保されれば充分です。
だからといって機械なしではとても不可能な米作り。
 昨年までの人頼みのお願い田植えから、今年は中古田植え機を購入して慣れない田植えの始まりです。
 ≪機械貧乏≫とはよく言ったもので、米作りのために掛かる経費ときたら・・・。
「お米は買った方が安上がりだね」何年言い続けたものでしょうか・・・。
 そうはいっても中古機械の成せる業。

 働く機械は一台だけど、やはりかかわる家族は田んぼの側で見守り隊となってます。
いつの間にやら、小さな孫娘まで長ぐつに雨合羽で参加していました。

 小さな水田を植え終わり、役割を果たした中古機械と爺が水田から上がれば思わず「上出来ッ!」と拍手してしまった婆です。
 耕作放棄地とせず農地を守り、食を守ること。この苦労も家族のため安全のためと思えば少しだけ豊かな気持ちになれる爺婆であります。
 
  < 貧乏も 心は豊か 爽の汗 >
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お疲れさまでした。。。

2013-06-14 22:08:27 | Weblog
 今年は梅雨入りと同時に猛暑の毎日に疲労感アップです。
 桃の袋掛け作業を終えると即座にブドウの粒間引き、果樹農家は一番の繁忙期。

 長いブドウ室の入口に立つと、気が遠くなるほどのずらり並んだブドウ房の数。
一粒・一粒、一房・一房・・・すべて手作業により間引きブドウの美しい姿を作りだします。
マスカット、グローコールマンの根気の要る粒間引きは私の担当。
着果数も多く大変な作業ではあるけれど・・・私には強い味方がついてます。
ブドウと同じように長いお付き合いの親友が応援団でハサミ片手に頑張ってくださいます。
一人作業ではラジオが相棒ですが、この時ばかりはラジオは要らずお喋りが仕事をスムーズに運んでくれますよ。
 葡萄部屋は女子部屋となりました。

 いっぽう男子部屋は夫の担当シャインマスカット。お互い忙しいね。
いつのまにかこんなに大きくなってます。
  

 猛暑の中での粒間引き作業を完了し、久しぶりにゆったりとした昼の時間を過ごすもののやはり暑さは同じこと。
よくもこの猛暑の中、みなさんお力添えくださいました。
熱中症もなくあの細かい作業がやり遂げれたことに只々感謝でございます。
 あの人も、この人も・・みなさ~ん、ありがとうございました。

  < 猛暑すら 笑いで乗り切る 熟女力 >

 
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情報発信

2013-06-06 20:37:31 | Weblog
 早朝、大家族の洗濯物を干している娘に「柏葉アジサイの花が咲いたよ」伝えます。
家事・育児に忙しく、静かに庭で咲いているこの花にも気が付いていないだろう…と思ってね。

 夕食を終えると子どもたちのお風呂タイムでまだまだ忙しい子育て世代。
午後8時、婆はお風呂の順番が回ってくるまで近くの川へホタルウオッチングに出てみました。
予想を上回るホタルの数に感動です。
いつからか豊かな自然を取り戻したように幼い頃の光景を思い出させてくれました。
 今度の土曜日、ゆっくり親子でホタルを見ておいで・・・生まれて初めてのホタル・・・。

 毎日が忙しすぎるとこんな素敵な季節も気づかず通り過ぎてしまうよね。

  < 朝に夕 季節の情報 子に孫に >
 

 

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百か日

2013-06-03 21:28:59 | Weblog
 「おばあちゃんにお供えして」とご近所から白ゆりの花を一抱え頂きました。
今も母のことを想っていてくださっていたことがとても嬉しく思います。

 母を亡くし百日も経てば、あれほどの寂しさもいつの間にか農繁期の忙しさにかき消され、毎日の忙しさは疲労感へと変わってきました。
 百か日の供養はどのようにすべきか分からないまま夫と孫を連れまずは墓参。
今夜はしっかり読経を…とカセットテープを導師に御仏前に正座しスイッチON。
 心地よいお経の波に乗りいつの間にかコックリ・・・まことにお粗末な百か日供養にごめんなさいです。

  < いつの間に 寂しさ忘れ 百か日 >

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仕事はコツコツ

2013-06-01 21:40:00 | Weblog
 来る日も来る日も大忙しの果樹農家。
 桃には袋掛け、ブドウには粒間引き、どんどん機械化される農業作業もこればかりはすべて手作業。果物作りはまさに手作り。
どれも重要でコツコツ根気の要る仕事です。
 慣れたこの作業もより効率よく出来ないものかとあの手・この手を考える・・・でも、どう考えても永年続けられた作業に活気的な進化なんてそうそうあるもんじゃないね。
 熟練とコツを掴むことかな…と思いながらも躍起になっている自分発見!仕事はコツコツ・コツ

  < 時として 燃える自分に 苦笑い >
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