晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

台風接近

2011-05-29 21:40:24 | Weblog
 ”我が家の長い歴史の中でも、これほど農作業が遅れた年もないよなー。”と桃・ブドウの生育の遅れ、作業の遅れをオーバーに話しながら複雑な思いで夫とお茶時間。
 晴れれば桃畑、雨ならばガラス温室でブドウの大忙し農作業です。
雨降りの今日は、台風2号の接近により徐々に風の勢いも増し、”ガラス室での作業は危険だ!今日はこれまで・・。”指揮官の夫の指示に従い作業は撤退しティータイムとなったわけです。
 危険をかえりみずケガでもしようものなら・・と夫は作業用のハサミをリモコンに持ち替えサッサと休養です。
 繁忙期でありながら、仕事の割り切りのよさ、男の潔さに感心いたします。
この忙しい時期、女の私はのん気にしておれずほかに出来ることはいくらでもあるんだけど・・・と、ノコノコ・イソイソ心の狭い女です。

  < 暴風を 充電に変え 仕事人 >

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前略・・・

2011-05-26 20:42:26 | Weblog
 ご無沙汰してます。ごきげんいかがですか?
憶えていますか?わが家の5月、6月は桃にブドウの農作業に大忙しの毎日でしたよね。  今日も昔を思い出しながらコツコツと桃の摘果作業をしています。元気な頃、一緒に働いた小高い桃畑から見える遠くの景色もあの頃より少し変わってきたように思えます。
すでに十年以上の年月が経ったのですから…。
 しばらくは腕まくりで頑張りますので・・・。どうぞ、ごきげんよろしゅうに…。

 施設で暮らす母の面会も洗濯も農繁期は娘まかせです。母の事を思い出し眼下の景色に目をやりながら、届かない写真絵ハガキを送った気になって仕事をしました。

  < ファインダー 覗きこころで 書く手紙 >

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おやすみ、ぼく

2011-05-23 21:50:00 | Weblog
 梅雨入りかとも思われそうな昨日・今日の雨空です。先日までは初夏を思わせる暑さだったのに・・・。
 タイミングよく好天気が開花期だったブドウの花は結実が良くアッというまにそれらしい姿に変身してきています。ブドウ農家では粒間引きに追われる頃となりました。
 小さな小さな粒が相手ですから、眼は疲れ、肩はコリコリ、ハサミを持つ腕・指までも疲労感です。
 絵本<おやすみ、ぼく>
おやすみ、ぼくのあしさん・・おなか・・おしり・・と自分のからだに呼びかけながら眠りにつく絵本を落合恵子さんが何度か紹介していました。お母さんの介護中に読んであげればよかった・・・ともおっしゃっていました。
 今、この本を思い出しながら、おやすみ、わたしの疲れた眼・・たくましい肩・・太い腕・・節くれた指・・おかげさまとやさしく自分に語りかけ、よく働いたね。お疲れさま・・と静かに眠りにつく夜。

  < 充実の 一日を終え 褒め癒す >

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ホウレンソウ

2011-05-19 21:21:13 | Weblog
 今日もいつもと変わりない一日が始まる。
 まず健康観察(血圧測定)をする。そして、連絡事項・・・本日の予定・・・まるで小学校の朝の会のようです。
じつは、農作業従事者である我々夫婦が朝食を摂りながらのミーティングであります。毎日の会話なんてそんなものです。
 新入社員の研修かのように・・ホウレンソウ
 <報>報告 <連>連絡 <相>相談
 こうして一日がスタートし、それぞれ適材適所で思い思いに汗して一日を終える。
働き場は違えど、お互い精一杯働いているので一日の終わりの会は乾杯となるわけです。

  < 農夫婦 今朝もメニューは 報・連・相 >

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いちご

2011-05-16 21:28:27 | Weblog
 東日本震災被災地の報道を思い出しながら、ゆっくりとイチゴを煮つめフルーツソースに仕上げました。
 被災地の同年代女性が”いつもの年だと、この頃はイチゴの収穫が始まるころだけど・・・”と寂しくおっしゃったそうです。
津波に田畑もビニールハウスもさらわれてしまい絶望と悲しみのなかで、それでも”必ずもう一度イチゴを育てます。”と語られたようです。
 農業・漁業はたいへんな仕事だけれど、もういちど米を作りたい、もういちど野菜を作りたい、もういちど漁に出たい・・・そんな思いで復興に向かわれている様子に労働・生産は尊いものだと強く感じます。
 我が家のイチゴも数日降り続いた雨が災いしこれまでにない不作であります。それでも愛しく思えフルーツソースでいただくことにしました。
心を込め育て上げたイチゴへのおもいが他人事ではなく伝わってきたのです。

  < 農に生き 人の強さに 気づかされ >
 

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茶摘み

2011-05-15 22:18:16 | Weblog
 ♪日和つづきの 今日この頃を・・・・・摘まにゃ日本の茶にならぬ~と歌われた茶摘みが本日は、岡山の名園・後楽園でも行われたとか・・・。
 先日、我が家でも艶やかなお茶の若葉に魅せられ茶摘みのまね事を楽しんだのでした。
田舎ではその昔、家庭で自家製のお茶を作るのは通常で我が家でも行っていたのだと夫の確かな記憶が伝えてくれます。しかし、その手法を知る者もなく現代人はインターネット頼りであります。
 ♪摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ・・・と好奇心のおもむくまま新芽を摘みとり蒸す。
丁寧な手もみと現代的にホットプレートでのじっくり乾燥で仕上がった特撰・銘茶でありました。
そのお味見は・・・口に含めば、爽やかですっきりとした味、馥郁とした香とはほど遠くも自家製のお茶が楽しめる暮らしに満足・満足。

  < わが暮らし スローをめざし ゆるゆると >

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おかげさまで・・・

2011-05-12 22:28:18 | Weblog
 このごろ同年代の友人から言われます。”毎日する仕事があっていいね。”と。
そうなんです、定年を迎えた我々の年代は悠々自適生活の方もいらっしゃいますが、有り余る時間の過ごし方に戸惑う方もいらっしゃるようです。
 我が家にあっては毎日が日曜といわれる定年後も、実は休日のない果樹農家になりきったのです。
 屋根付き施設園芸とはいえ、三日続きの雨にはいささか閉口してますが、ガラス室でのブドウ栽培には雨もまた情緒あり、葉脈にしたたる輝かしい水滴に自然の美を感じながらこれも悪くはないな・・と自分に言い聞かせ今日も作業であります。
 雨にも負けない農婦の応援をするかのように近くの林から”ホーホケキョー”と鶯のさえずりもさわやかに聞こえるのどかな田舎のひとこま。
 毎日する仕事がある・・・反面、休日がない・・・家業に定年がない・・・健康が資本・・・舅から渡されたバトンを握り少々息切れしそうなランナーの一日が終了!

  < 跡取りも 今となっては おかげさま >

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連休明け

2011-05-10 21:59:14 | Weblog
 新緑が美しくなってくる頃になると果樹農家は大忙しです。ゴールデンウィークなんて無縁で新緑の畑で働いておりました。
 連休も明けた昨日は、いよいよ西国巡礼満願のお礼参りに高野山へ向け出発であります。
遠距離の旅も車窓の景色を眺めながら飽くこともなくバスにゆられておりました。やはり果樹農家の眼に映るものは、大阪・羽曳野あたりの丘陵地に栽培されている葡萄畑、奈良から和歌山にかけての若葉輝く柿畑でしょうか。
 騒然とした街中の光景よりも、なぜか緑ゆたかな田舎の景色にしっくり心も落ち着くという素朴な自分に気付かされます。
 高野杉の木立も美しい標高1000メートルもの道のりもまた偉大な自然に眼がくらみそうです。
 初めてのお参りの方はご先祖様を、二度目の方はご家族を・・お参りは自分ではなくお人のために・・と案内の方はおっしゃいましす。そうなんですか~心で感じ~とそっと掌を合わせます。
 この日のおみやげは、孫にはまだ少し早いんだけど絵本<石童丸>がなんとも懐かしく買い求めました。
実母が初めて高野山参りのおみやげに、孫(我が家の娘)のために買ったものとまったく同じ装丁でしたので・・思わずばぁばは買いましたとさ。

  < 休み明け 六根清浄 バスの旅 >

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五月五日

2011-05-05 22:04:55 | Weblog
 トットッ・・トーと座敷にむかって走り抜けようとする孫をヒョイと抱き上げ柱に押し当てた。今日は五月五日なんだーと思いつき・・・。
 ♪柱のきずはおととしの~と歌いながら横線を一本引いたのでした。孫の1歳3か月の記録です。
この柱にはこれまでの無数の線が引かれ、名前・学年・年齢・背丈・日付などが書かれています。我が家で育った者たちの過去の記録です。
それにしても、かれこれ50年も前ではなかろうか、じぃじの子どもの頃の背丈もあります。
こっそりばぁばも五月五日・今日の背丈を計り年齢を書きこんだのでした。とても悲しいことに、ばぁばはこの頃マイナス傾向にあり、縮小されつつある背丈に愕然としたのでした。
 古い家には古い記録が残っているものだと楽しくもあり背くらべ。

  < 歌いつつ 我が家の歴史 書き添える >

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子ども力

2011-05-02 22:43:48 | Weblog
 吉備路の空高くのびのび泳ぐ鯉のぼりは、大自然のなかで大きく育て・・と呼びかけているようでした。
 子どもの持つ力はすごいなーと思われます。
ながい間の大人ばかりの静かな暮らしに、新たに参加した孫娘ももうすぐ1歳3か月。
この子ひとりの存在が家中を明るく楽しくさせてくれます。
 その仕草のひとつひとつが可愛いく、大人たちの声掛けの多いこと多いこと・・・。そんなわけでワイワイ・ガヤガヤ今までになくにぎやかであります。
もちろん子ども自身もウマウマ・バブバブ、わけのわからない会話もおもしろおかしい毎日です。
 ”×○×◎▽●□○×◇~”意味不明なおしゃべりにじぃばぁの目尻は下がります。
”このおしゃべりは誰に似たんだぁ~い?”

  < ほんわかと おひさまの如 こども力 >

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薫風

2011-05-01 21:26:04 | Weblog
 五月第一日曜日。世間はゴールデンウイークで胸はずむときです。
 昨夜からの雨に無理だろうか・・・と気をもみながらの<いちのみや朝市>出店でした。
今年もたくさんの鯉のぼりがおよぐ新緑に囲まれた吉備津彦神社です。
 今回は、東日本大震災チャリティーイベント、私達にできる事・・・チャリティーライブと同時進行。
 ♪なんくるないさー・・・・の若い歌声は出店者さんユニットで私たち同じ朝市メンバーもなんだかひとつになり東日本を応援できる気がいたします。備前の風を東日本に送り出しているかのようでした。
 並んでおよぐ鯉のぼりも、風が吹かなければまるでシシャモかイワシの干物のようですが、吉備の中山にさわやかな五月の風が吹き渡ればそれは勇壮で元気が蘇えります。

  < こころ寄せ 薫風送る 吉備の国 >
    


 

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