晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

朝焼け

2011-08-30 21:48:43 | Weblog
 秋のマスカットの生産が始まり、果物産地では早朝から出荷作業の日々です。
 昨日は出荷作業を終えると、元気な生産者達は早朝からバスに乗り込み西九州周遊の旅へと走ります。
 参加者は永年、果樹栽培に携わった先輩方もいらっしゃいますが、このご時世ですからリタイヤされ第二の人生を後継者として本格的に農業に励もうとする我が家のような団塊世代が大半であります。
 一夜明け、今朝の目覚めは平戸温泉ホテルの窓越しの朝焼けからでした。
朝陽に輝く海ではすでに漁船が漁に向かっておりました。早起きの働き人の心意気を感じます。
漁業者もまた我々農業を営む者と同じ早起きなんだな・・と眺めた、日常とかけ離れた朝の海でした。
 博多から唐津、平戸温泉、九十九島、佐世保へと西へ西への旅は走行1500㎞余りだったようであります。
異国情緒の町並み、癒しの湯、美味しい海の幸で身も心もリフレッシュして明日からのエネルギーは充分蓄えたと思われるのです。

  < 太陽と 共に蓄え エネルギー >


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貧乏暇なし

2011-08-27 22:47:45 | Weblog
 今年も届きました籠いっぱいのブルーベリー。
 ブルーベリーはやはりジャムでしょう。グツグツ煮詰めるだけのジャム作り作業がなぜか好きなんです。
 フルーツの魅力を丸ごとビンに詰め込んだ仕上がりの美しさに惚れてます。
そんな私、今夜はジャムおばさん

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貧乏暇なし

2011-08-27 22:30:01 | Weblog
 ひと風呂浴びてパソコンを開く。遅くなってしまいました。
 グツグツ・ゴトゴト今夜はブルーベリージャムと清水白桃のジャムの瓶詰作業に追われておりました。
 貧乏暇なしとはよく言ったもので、次から次へと仕事には事欠きません。
このように自分の好きな事をする時間は、暇なしの貧乏人だって心は豊かなんです。
煮沸殺菌を済ませ勢ぞろいしたジャムたちはどれもすっきり爽やか笑顔で整列しております。

  < いそいそと 心豊かな 貧乏人 >


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ごくろうさま

2011-08-25 21:57:32 | Weblog
 8月25日。たしか去年の今頃は白菜の種を蒔いたんだったな・・と思い出しながら秋蒔き野菜の畑地の準備に朝から大忙しです。
 隣の畝はこぼれ種が芽を出しすっかりハブ茶の畑となって蜂たちが密集めに忙しく働いています。朝からごくろうさま。
 今日は母の洗濯の日でもあります。仕事に区切りをつけ施設へ出かけました。
いつもになく母はしっかりと目を開け、身辺整理をする私の様子を見ているようでありましたので独りごとにすぎないのですが話しかけてみます。
 ”今日は25日、丑祈祷のお参りよ。”と語りかけ”♪たぁかい山から 谷底みぃればよぉ~”と歌いかけてみます。チョッといい反応がみられます。思い出したかな・・。
長い間、丑祈祷のこの日、菩提寺で行われていた踊りの一節です。大人も子供も浴衣に花笠で踊った懐かしい夏の行事でした。
 どこかいつもと違う母の様子に”そろそろ白菜も大根も蒔かんとね~””お天気のうちに洗濯もせんとね~”と話すと思いがけない母の言葉にビックリ!
 ”ごくろうさま”はっきりと久しぶりに聞いた母の声でした。”それはそれは、どうもありがとう”

  < 何気ない ひと言だけで 通じ合い > 
コメント (3)
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生産農家

2011-08-21 21:14:56 | Weblog
 今年も夏の収穫を終えホッとひと息した桃農家です。
 低温保存していた最後に収穫した清水白桃。小ぶりで青い桃でしたが、程よく熟しとても良い香りを放っています。さすが清水白桃でしょう。
 今日は、久しぶりの雨日和、大きなボウル・ザル・蒸し器に大鍋を並べていつものキッチンは加工場となったわけです。
 どのような産物も手をかけ育て上げたものです。全てを活かしてやりたい生産農家の思いです。

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べっぴん

2011-08-21 21:14:39 | Weblog
 色が白いは七難隠す・・・と私を産んだ母は申しておりました。農家に嫁いだ私ですが、生まれた時からまっくろけでございます。清水白桃の白いきめ細やかな肌は羨ましゅうございます。
 二分割した桃は丁寧に種を抜き取り蒸し器に並べられます。
蒸し上げた桃は手際よく冷水に入れると、あら不思議、皮はつるりと剥がれそれはそれは<べっぴん>です。
 さすが桃の女王ともいえる清水白桃。

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つるつる・ぴかぴか

2011-08-21 21:14:16 | Weblog
 シロップ漬けに欠かせない保存ビンも煮沸消毒もすませ、つるつる・ぴかぴかに輝きヤル気満々でベンチ入りしています。
 きちんと整列した前向きな姿勢を見ると作業する者のキモチさえ整えてくれるようです。不思議なものですねえ。

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よろこび

2011-08-21 21:09:00 | Weblog
 雨の日くらいゆっくりしたいと思っていたのに・・・時間と手間をかけ小さな清水白桃はいよいよ二つ割桃のシロップ漬けとなりました。
 余談ですが、桃缶詰は四分割より二分割のほうがより高級感があるように思えるのはひいき目でしょうか。
四分割は大きい桃。二分割が価値あるとすれば小さな桃も卑屈になることはないんだと思うのです。ともかく我が家の<売れ残り>ではなく<熟れ残り>のべっぴん桃は晴れて絶品となったのです。
 このように大切に育て上げ、活かして使うための工程を楽しめるのも生産農家ならではのよろこびなんだと思えるのです。
 ♪そうだ 嬉しんだ 生きる喜び~

  < 楽しさと 生きる喜び 農で知る >

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魚は庭で・・・

2011-08-20 21:26:24 | Weblog
 団塊世代・定年後の夫の心情を覗き見るようなブログを楽しみに見ております。
そんなおじさんのブログに<魚は庭で焼いていた・・>という面白い投稿に魅せられ、夕餉の魚を七輪で焼いたのでした。
 先日は、化粧塩で上品にグリルで焼き上げ、家族で”絶品!”と堪能した夏の川魚<鮎>です。
残りの冷凍保存の逸品を今夜は庭に持ち出した七輪で炭火焼きしました。
 おじさんブログのおっしゃるように昔は<魚は庭で焼いていた・・・>そんな子どもの頃の光景がよみがえります。おじさん宅では庭での魚焼き提案は奥方に却下されたようですが、我が家は違います。
炭火焼の鮎を家族に”どうだー!”とばかり食べさせたくて・・・しかし、結果はあの鮎の美しい姿は何処へやら・・食卓のお皿には煙に巻かれすすけて真っ黒な鮎が恥ずかしそうにのったのでした。
 炭火焼きはサンマがよろしいようで・・・。

  < 昭和史の 苦味ほのかな 夕餉かな > 

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百日紅

2011-08-19 21:31:25 | Weblog
 百日紅と書いてサルスベリ。
咲いては散り、咲いては散りといわれ、衰えを知らず咲き続ける百日紅が夏の空に似合います。自分自身も斯くありたいと思うのです。

 ”きっと若いころは美人だったでしょうね。色白で鼻筋が通ってて・・・”と言われることが多い晩年の義母です。
母自身も”若いころは、もっと目もパッチリしてたのに・・・”とぼやいておりましたっけ。
そんな母も今は面会時に語りかけても目を開けようともせず、語りかけに応えようともせずすっかり無口になり寝てばかりです。
 高齢になった母に接して思うのは・・・人の機能は使わなくなると衰えてくるんだな・・と感じます。逆に衰えてくるから機能しなくなるとも言えますが・・・。
 家族の顔も見ようとしない母の眼はシャツの小さなボタンホールほどになってしまいましたもの・・。
家族が話しかける言葉も、時折のぞかせる顔もあまり関心がなくなったのでしょうね。
 義母、もうすぐ97歳。百日紅がきれいですよー。

  < サルスベリ ゆらり・ゆらゆら 夏の空 > 



 
 

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生きる

2011-08-18 21:03:02 | Weblog
 桃の収穫に忙しく働いたのも十日余りだったでしょう。
 今朝は収穫期を終え静まりかえった桃畑に出向いてみました。収穫作業に追われながらここでも人生のドラマがあったのでした。
 夫と共に、清水白桃の収穫に励む畑では二か所で山鳩の巣作りを発見しました。
夫も私も、鳩のことが気になりながらも見て見ぬふり、見て見ぬふり・・・とそーっと見守りながら桃の収穫を進めておりました。
 一羽の鳩は、小枝を口にくわえては運び、桃の木の幹の間に器用に小枝を組み立てせっせと巣作りを始めました。安全な高い位置を選んだようです。
 もう一方のファミリーは、すでに抱卵状態でよく見ると黄色い産毛が見えておりました。新しい家族の誕生です・・が喜びもつかの間、翌日には辺りに羽毛が散乱し可愛いヒナ鳥も親鳥の姿もなくなったのでした。
 せめて一家族だけでも・・・と見守りながら数日、こちらは産卵した様子もないまま新居建築中に天敵に襲撃されたようです。
残されたのは真新しい空の巣だけでした。きっとカラスの仕業だと思われます。
何とも悲しい生存競争を”かわいそう・・かわいそう・・”と嘆いていますと、”仕方がない!カラスも生きていくためじゃ!”と夫の一言。
 そう、私たちも生きていくため働いております。

  < 人生は 汗と涙の ドラマなり > 

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夏の涼

2011-08-17 21:31:59 | Weblog
 山が好き、空が好き、野の草花も生き物も好き、豊かな自然に恵まれた田舎暮らしは楽しいものです。
 今年も畑の側溝で見つけたサワガニを我が家の小さな水槽で飼ってます。孫のいいお友達になるだろうと思い連れ帰り2か月余り。今は家族の一員です。
 猛暑続きの夏、今日も”お昼は冷たい麺がいいなー!”家族の意見一致でメニューは冷やしうどんです。
 忙しい毎日に餌も忘れられていたサワガニも、やっとありつけた餌の冷麺を上手にキャッチして両手でツルツル・モグモグ。そんな仕草が可愛くてながめています。
暑いだのお腹がすいただの不平もいわないで狭い我が家で過ごした夏。お盆も過ぎましたので、そろそろお里へ帰ってもらいましょうか。

  < 家中で つるり・つるつる 夏の涼 >

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2011-08-13 21:54:37 | Weblog
 清水白桃の収穫に追われる大忙しの日々も過ぎ、気が付けばお盆であります。
 ご先祖様はもうそこまで・・・なのにまだお迎えの用意もできず朝から ドタバタ掃除にお供えにてんやわんやでありました。
 お供えものは我が家の畑で採れたものばかりです。
スイカ・きゅうり・しし唐・オクラ・ゴーヤ・トマト・かぼちゃ・かんぴょう・お迎えの灯となるホウズキを籠に盛り上げました。
 長い間、姑がしていた迎え盆の準備も今は私の役割です。
 そうそう、ナスは割り箸を刺し牛にしましょうか・・・お盆はご先祖様にキュウリで作った馬で早く来ていただき、ナスの牛でゆっくり帰っていただくのだとききます。
しかし、我が家にあっては準備が間に合わず、ぼつぼつ牛で来てくださいとお願いいたします。
 
 そんな情況のなかで、”いつまで経っても他人行儀なんだから・・・””お義母さんの方です、他人行儀なのは・・・”そんな朝ドラ(おひさま)のとげとげしい会話を聞きながらただ事ではなくドラマにクギ付けになったのです。
 陽子さんと徳子さんはとても良い関係の嫁・姑なんですが・・・辛かったり我慢できないときは甘えてほしい・・そんなお互いを思いやっての涙混じりの言い争いのシーンを見ながら視聴者の私が涙です。
 着ていた木綿のワンピースの裾をつまみあげ、流れる汗と涙を拭きながら作業を続行したのです。
 私と義母もやはり遠慮していたのか言い事のない同居生活をしてきたものだなと三十数年の義母との暮らしを思い起こした朝でした。

  < 生き方は 黙って見せて 教えられ >  


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