晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

ほんまもん

2011-02-27 22:05:17 | Weblog
 お天気が下り坂になるんだと聞いて、昨日あわててジャガイモの植え付けをすませた。
 われながら手際よく出来たものだと気分もよく、ポカポカ陽気に誘われ畑周辺で春を探しました。
そんなわけで、今日は朝からよもぎ餅を作ることになったのでした。
 自然の春を告げるヨモギの新芽は灰汁抜きの必要もないのではないかと思われる。茹で上がったヨモギは昔ながらの調理道具<すり鉢>ですりつぶすことにしたのでした。
いつもならば手っ取り早くフードプロセッサーとなるのですが・・・。なんと言っても先日、友人にいただいたとっておきの<すりこ木>を使わなければ・・・。
 ご主人手作りの山椒の木を削り、それは丁寧につくられた味わいのあるしっかりとした手ごたえ、重量感もあり働きもよさそうなほんまもんです。
 この本物すりこ木へのあこがれは、その昔のNHK朝ドラ<ほんまもん>のシーンなんです。
ドラマの中で庵主さんが大きなすり鉢でゴマ豆腐を作る場面をなぜか鮮明に覚えております。
 <食のほんまもん>は<ほんまもんの道具>で作られるんだ・・・と感動したものです。

  < ほんわかと 春を運んだ ほんまもん >
 
 

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三つ子の魂・・・

2011-02-25 21:52:35 | Weblog
 ♪春よ来い 早く来い~”と歌われた唱歌がとても身近に感じる我が家です。
 歩き始めた孫娘は楽しいことがいっぱいの毎日です。
毎日の日課は、床間に飾られたお雛様を眺めに行くこと。いや、まず先に仏壇に向かいます。
 経机の前で小さな両手を合わせたかと思えば、チ~ン!”のんのん、あん”とじょうずに(鈴)を打ち鳴らしペコリ。その手つきの良さはやっと一歳を迎えた幼子とも思えないのです。
誰が教えたものなのか・・・じぃじかな???
チ~ン!の後は、手にした鈴棒はおもむろに小さな口に運ばれ・・”あらあら!これこれ!”とお叱りです。
お叱りなどものともせず、鈴台からまるで抹茶碗でも持つかのように両手で大切に黒褐色の鈴をスタスタ持ち逃げしてしまうのです。
逃亡先では座り込み、ものを食べる仕草。鈴の中から何か美味しいものを出しては口に、出しては口に運ぶ仕草がなんとも滑稽であります。
 ばぁばが思うに、この子は姑に似て信仰深い子なんだーと感心したのでした。
でも、一連の動作をよく見れば、”ごはんですよー!”と呼ばれて食卓についた日常なんだと納得したわけです。
 ”いただきます!”と手を合わせスプーンを取る、お茶碗を持つ・・・。
”ごちそうさま”やはり我が家の孫らしく食べることが一番好き。

  < 見て育つ 小さな眼に 唖然とし > 

 

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割り干し大根

2011-02-22 21:54:05 | Weblog
 真っ黒な焼き板壁に真っ白な大根が並んだ光景もなかなかの味わい・・・とカメラを持ち出しました。
 住まいも暮らしぶりも古めかしい我が家です。田舎でさえ近ごろは、割り干し大根が吊り下げられた家はそうそう見かけるものではないようです。
生産過剰の大根がもったいなくて、なんとかならないものかと育てた者としてはあの手この手で無駄なく活かしてみるのです。
 そんな思いは自分だけじゃないんだ、お隣のおばちゃんだって”カラスには食べられるし、寒さで傷んでしまうし・・・”とぼやきながら山のような大根を冷たそうに洗っておりました。
 可食部は地下に潜っていた半分だけだけどきっと切干大根、漬物にと活かされていくんでしょう。
手塩にかけ育てると誰も愛おしく思えるものなんだ。たかが大根でさえ・・・。

  < イカシテる 先人の知恵と 我が暮らし >

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春のおとずれ

2011-02-20 22:51:37 | Weblog
 親友との約束の時間に遅れないよう少し早めに家を出ました。
この場所を通るときはいつもどの方向から眺めたのがいいかな・・・と季節によって見方も変わり心も安らぐ吉備路です。
今日のポイントはコートを脱いだネコヤナギと五重塔。
 吉備路で仲良しグループは食事しておしゃべりして楽しいひと時を過ごしました。
同級生の私たちはずいぶん長いお付き合いです。
子育ての会話が中心だった私たちもいつの間にか子どもたちの進学、就職・・・そんな時期もそろそろ通過し、世間並みの深刻な結婚問題となっていく・・・その上に近ごろは老親のこと、定年後のこと、年金、介護とおしゃべり会は佳境に入っていくのでした。
 無縁社会を案じながらも我々には良き友であり良きサポーターがいることに安心感。

  < 親心 思いは同じ 胸の内 >
 

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母難日

2011-02-16 22:39:30 | Weblog
 今日の青く晴れ渡った空と太陽の輝きはなんだか春を感じさせてくれました。
 毎年2月16日、この日は菩提寺では釈尊涅槃会・日蓮上人降誕会法要です。
菩提寺の広い本堂の天井から床までとどきそうな大きく立派な掛け軸は釈迦涅槃図です。
お釈迦様の亡くなられた2月15日、日蓮上人のお誕生2月16日をあわせ檀家信徒はお参りいたします。
法要読経のあとは20代の若い若いお上人を講師に講話に聴き入ったのでした。
 誕生日は母親が難儀をしてこの世に命をくださった日であるから<母難日>として母親に感謝すべき日であること・・・。
 生を受け、人として生きること、人を育てること・・日蓮上人の生い立ちからわかりやすくお話しくださいます。
そうそう、こんなことも話されました・・皇后陛下のお言葉<幸せな子を育てるのではなく、どんな境遇でも幸せになれる子をそだてたい>
 幸せの価値観は人それぞれ、ひと様はどう思われようが”私の日々、けっこう幸せ”と感じる自分は誕生日でなくても感謝の日。

  < ありがとう! 気づいた今日は  感謝の日 > 
  

 

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断捨離(4)

2011-02-14 21:06:48 | Weblog
 思い出しては断舎離。
 なぜだか捨てられないもののひとつに手紙がある。どれもこれもという訳ではないのだけれど・・・。
 ●三十数年前、嫁いだばかりの私に宛てた実母からの手紙。
 ●実家の両親が幼稚園の孫(娘)に宛てた、すべて平仮名で書かれた葉書き。
 ●娘が幼いころ母親の私の誕生日に贈ってくれた<30さいおめでとう。ながいきしてください。>の優しいメッセージ。
どれも今はもうセピア色の思い出です。
 時には、介護度5となってしまい断捨離もできなくなった姑の物もお手伝いしなければならない嫁です。
母の持ち物には感動させられるものが多いのです。
 ●よくもまぁ!、昭和10年主婦の友付録<ペン字手紙練習帳>。時代背景を察するに・・これは姑が嫁いできた時のものではなかろうか・・と嫁の私は推測いたします。
 ●赤茶けた額面5円の郵便はがき。これは私の記憶にもあったように思えるのです。きっと昭和30年代はこれではなかろうかと懐かしく手にしたのでした。
 断捨離・・できないものは大切な人との思い出のたより。

  < 眺めては たたんで仕舞う 捨てきれず >

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薄雪

2011-02-11 21:24:15 | Weblog
 昨夜からずいぶん心配していた今朝の空模様。
 我が家から見える小高い裏山はご先祖様がねむる墓地と菩提寺の大きな屋根です。今朝はうっすら雪景色。
周囲と比較すると、この辺りはより白さも深くいっそう寒さを感じます。ここから吹き降ろす風はひときわ冷たく地名に合わせて<いりお風>というのだと亡き舅は教えてくれていました。
 昔から、この冷たい<いりお風>の当たる家には女の子が生まれる(いや、男の子は生まれない)とか・・・。訳のわからないこの地の言い伝えを”なぁるほど~”と実感しています。
 <いりお風>の当たる我が家に<いりお風>が吹き降ろす二月に孫娘は生まれました。そして元気いっぱい一歳を迎えました。
今日は四人のじぃ・ばぁ達が参加しての一歳の誕生と初雛のお祝いです。
 昨日、じぃ・ばぁが搗いた祝い餅を孫娘は”よいしょ~っ!”と力強くたくましく背負い、転んでは怒り、叫びながらの奮闘ぶりに大爆笑のイベントでした。
主役の孫娘にとってはただ事ではなかったでしょうが・・・。
 冷たい風にも重い荷にも負けず、人生の道のりを歩んでよ・・・と目尻の下がるじぃ・ばぁでした。めでたし、めでたし・・・

  < 寒風に 負けず歩め・・と じぃ&ばぁ > 

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祝い餅

2011-02-10 22:33:49 | Weblog
 一升ぴったりのお餅は縁起が良くないので搗かないものだと聞いていました。
もち米をもう一握りだけ足して一歳の誕生お祝い餅を搗くじぃ・ばぁです。
 搗きあがったお餅を大きくひとつに丸めるのが筋でしょうが・・・じぃ・ばぁの計らいで二個に分けて丸めました。
これなら、もし背負えなくても振り分け荷物にして前でひとつ抱えさせよう・・・というこんたんです。
まるでお正月の鏡餅のようだけど、これからの成長を願い庭の南天の葉を添えたんです。
 さて、コスチューム・・・お餅担当のばぁばは、リュックに入れようか、<寿>風呂敷にしようか、それとも唐草模様の風呂敷がオシャレかなと考えたあげく、やはり女の子ですから花柄風呂敷を用意いたしました。
 10ヶ月前から歩き始めた孫娘ですから歩きの心配はないものの、この重い一升餅には悪戦するだろうと思われます。
 じぃ・ばぁは教えます(人の一生は、重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし。)とむかしのえらいひとが、いったんだよ・・と。

  < 一升(一生)に 願いをたくす じぃ&ばぁ >

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あれから一年

2011-02-08 22:36:29 | Weblog
 晴れの国の片田舎、果物作りに精出す元気が取り柄のじぃ・ばぁです。
一年間、手塩にかけ果物を育てております。長いようで一年なんて早いものです。
 我が家の孫娘、あれから一年。今日は満一歳の誕生日。
家庭のささやかなお祝いは、母親手作りの離乳食用の特製ケーキ。バナナとイチゴにヨーグルトで作り上げたケーキのてっぺんには<1>の文字が高々と・・・。
まだまだ糖分も脂質も抑えた離乳食の味付けは愛情。
 我々、じぃ・ばぁがいただくケーキはフルーツたっぷり、フレッシュ・クリームたっぷりにローソクが一本灯り家族で祝う満一歳です。
食欲旺盛・好奇心旺盛な孫はすくすく元気に育ち、このごろ外遊びの楽しさを知ったおてんば娘。
 果物作りも孫も同じ。かけがえのないじぃ・ばぁに毎日元気をくれるビタミン剤であります。

  < 晴れの日に 明日への活力 授けられ >

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暮らし安心

2011-02-04 21:50:56 | Weblog
 ♪トイレのトラブル8000円、水道トラブル・・・なんてコマーシャルがあったように思います。
 極寒のこの冬、我が家はこのトラブルにずいぶん悩まされたのです。
お風呂の給湯ができない、もちろんシャワーだって使えない。温水器の故障ではなくサーモスタット混合栓の故障です。お風呂は水から時間をかけ追い炊きで沸かすしかないので・・・やれやれ!。
 そんな不便な暮らしを強いられながら、次は洗濯機の故障に続き洗濯槽への給水コックの故障。挙句の果ては水道蛇口までアウトという災難続き。
家庭用品が壊れる時は、不思議なことに連鎖反応のように発生するものです。
実際は、物が古くなっているにすぎないのでしょうが・・・。
 ”父さん!お湯が出ません!水が漏れます!洗濯機が働きません!・・・”の一声で即座にホームセンターに走り、修理に取り掛かる夫であります。
 値打ちのない古いものばかりの我が家は故障続出ですが、唯一、古くても軽い腰と生活の知恵を持った便利な父さんに救われます。

  < おかげさま ♪暮らし安心 爺の技 >
 


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停年

2011-02-01 21:26:57 | Weblog
 青空に翻るわが家族のたくさんの洗濯物、これが我が家の活気のバロメータであります。
 ここ数日、朝から働いていた洗濯機が、はぁーはぁー・ひぃーひぃーついに力尽きたようです。
 それなりに仕事はするもののガタガタと悲鳴を上げるものですから取扱説明書を取り出し原因究明してなんとか立ち直らせようと思ったのでした。
一日三回はまわっているであろう我が家の働き者でありました。
0歳から96歳までの四世代家族7人分の相当量を一日たりとも休まず働いたのですから過労と思われまあす。
 記載された購入年月日を見てお驚いたことに、かれこれ17年酷使してきておりました。不足も言わず・・・。
人間でいえば定年退職といったところでしょう。なんとも愛おしく思える永年勤続の洗濯機を手放すのは心苦しいものです。
 
  < 褒め称え 永年・皆勤 功績賞 >


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