晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

百の坂道

2013-02-22 22:54:28 | Weblog
 静かに眠っている母、穏やかに見えますが老いの坂、百歳へ向かう坂道は相当険しいだろうと思われます。

 数日前、母の様態が厳しい状況であることをお医者さまから聞かされ、母の今後をどのように過ごしたのが良いものか夫と相談した。
この施設でお世話になり6年、きっと母にとって施設は我が家同様。みなさんから大事にしていただき母は「ありがとう」の気持ちでいっぱいだろうと思われます。
家庭介護の短い間も母から「ありがとう」の言葉はいっぱいもらいましたから・・・。

 心臓は弱り、肺には水が・・・、酸素量も低下・・・お医者様の状況説明に戸惑いもありましたが私達は決めました。
病院へ送り込むことは結構です。どうぞここで出来る治療処置をお願いします。どうか最期までここに居させてください。痛みだけは和らげてください・・・と緩和医療をお願いしました。

 施設が近距離であることで母との面会が容易。気になればすぐに駆けつけ様子を見届けることができる。施設選びも良かったと実感しました。
今は、深夜の緊急呼び出しに備え電話を枕元へ・・・そんな毎日。
 老いの道、医療のこと、施設のこと・・・わが身の事として考えしっかり伝えておかなければと思える数日。

  < 百の坂 母が教える 老い支度 >


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気になる・・・

2013-02-21 22:58:00 | Weblog
 毎日訪問しているお気に入りブログ、更新されない日が続くと名も知らない方とはいえ”どうかなさったかしら…?”と気になるものです。ブログ更新も元気の証のようなもの。

 数日、パソコンを開くこともなく更新も滞った<晴耕雨ログ>です。
わが身は健康であっても・・・ここ数日、気になるのは高齢の母の様態。
こんな時に更新・・・これも考えものですが、こんな時こそ母への思いがいっそう募ることを身をもって感じます。
 母の歩んだ99年の人生。がんばれ!がんばれ!の励ましはもう酷なように思えます。
二人の息子、5人の孫、6人のひ孫、そして嫁・婿の生き見本となり先導してくれた母です。
いつも明るく穏やかだった母、衰弱が苦痛の表情を消しているのか今は辛い表情を見せず、目を閉じてすやすや眠る母。
 呼吸の弱さ、身体に付けられた経管に家族の胸は痛みます。しかし、どうすることもできない母への思い。
 
 パンジーにアネモネ、施設の庭も春模様

   < 見守られ 今日まで来たと 見守る日 >

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手仕事サイコロ

2013-02-17 22:24:58 | Weblog
 農閑期の過ごし方。おばあちゃんは手仕事にはまっちゃったよ。。。
 手先を使う。工夫しながらああでもない、こうでもないと無い知恵を絞る・・・これがボケない努力です。

 孫のためにおばあちゃんは頑張ったよ。
このごろ、牛乳パック椅子を投げまくる孫娘です。まるでひと昔まえのプロレスの場外乱闘シーンを思い出させます。
 当人はサイコロを投げてるつもり・・・。「にぃがでました。」「ごぉがでました。」1・2・3…数字が読めるようになりましたから。


 そんなわけで、期待されてるわけでもないのにおばあちゃんはまたまた手仕事を始めました。
「よーしっ!投げ応えするように大きめサイズにしよう」とおじいちゃんの協力を得ます。おじいちゃんにはお安い御用のお酒パック。
孫への協力のために呑んでるわけではなく、あくまでも本人のリラックス効果の晩酌です。
 けっして、呑みつぶれてリラクマなんかになってませんし・・・。
材料はおいしい月桂冠パック…4本です。

 ありあわせのキルトを縫い合わせ、そういえばこんなステッチあったっけ・・・とブランケットステッチでダイナミックに縫い上げました。
思い出しながら針を進める。糸通しもままならないおばあちゃんの苦心の作でございます。

  < ボケ防止 老眼頼りの 苦心作 >

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ゆずられ席

2013-02-16 22:46:57 | Weblog
 山門をくぐり客殿へ、客殿から廊下を渡り広い本堂へ…お寺へのお参り日です。
釈迦涅槃会・日蓮上人御降誕会、合わせて菩提寺若上人の講演会につき多数参拝者がすでに本堂にお集まりでした。

 最近のお寺は暖房もあり椅子席完備で高齢者にはいたってやさしいのであります。
こういった席でなぜか中央部のいわゆる(S席)が空席となっていることがあります。
後から来た若輩者の私、がこの席に着くのはどうなのかしら・・・と思いながらも「失礼します。」と着席しました。
 椅子席が埋まれば前列は座布団正座席になります。
堂々と正面椅子席にすわった私の前は、正座席にご高齢の婦人が…さすがの私も一度は「代わりましょうか?」とお声掛けしました。

 椅子にしろ正座にしろ多くの方がまず側面席や後部席に座られるように思われます。みなさん謙虚です。
コンサート会場なら空くはずのない正面席。良い席をゆずられたと受けましょう。
この席で今日は、若いお上人から学ばせていただきました。

 コンサートとお釈迦様を一緒にしてはいけませんが、前向きな姿勢で向かうなら正面席に限りますね。

  < 心して 真正面より 聴く講話 >  
 

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雨の朝

2013-02-15 22:49:20 | Weblog
 起き抜けから雨。こんな日もちょっといいな…と思える農婦です。
外のことを考えることなく、日頃やりたいと思っていた家事に集中できるから・・・。

 たっぷりパンを焼こうかな…明日は土曜日、みんなお休みなんだから・・・。
ハムに卵、シナモンロールにメロンパン、肥満を気にしながらもやっぱり美味しいもの、みんなが喜ぶものを作りたい、そしてコネコネ焼き上げました。

 ホームベーカリーが作動する傍らで≪もったいない≫の心が働きます。
 春も近いというのに夏野菜のカボチャがまだまだ健在。気合いで育てた野菜は余すことなく使いきる・・・これが農婦魂なんだとカボチャ一個を蒸し上げました。みごとな生命力、甘味も色も衰えてはいません。
スープにコロッケにサラダにと重宝するだろうと小分けして冷凍保存いたします。
黄金色があまりにもきれいなものですから、そんなカボチャペーストをパン生地に練り込んでメロンパンに仕上げてみます。あぁー!もう分量なんてもうめちゃくちゃ!手加減・手加減・・・どうでもいい加減。


 それでも焼き上がりはいい香り、ふんわりサクサク暖かな春の陽射しを思わせる黄色いメロンパン。
雨の日の農家の台所はひと足早い春。

  < ひと雨に 春の訪れ 農の食 > 

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三歳&還暦

2013-02-11 22:33:05 | Weblog
 三姉妹の末っ子の私が還暦を迎えた・・・複雑な心境です。
実母の生涯はここまでであったこともあり、三姉妹がみんな健康で還暦ゲートを通過したことがとても幸せに思えるものです。
 姉たちからお祝いのお花を贈ってもらい・・・喜び合った三姉妹。

 60歳からの人生は、まずはこれまで通り健康的に働く。だけどもゆったり、静かに暮らしたい・・・口数少なく・・・そんな欲張り人生設計。
 そんな60歳になるばぁばと、三歳になったばかりの孫とのおしゃべり。

 60歳:○○ちゃん!。三歳になったね。
    三歳になったんだから、今日から自分のこと「○○ちやん」じゃあなく「わ・た・し」と言おうね。
 三歳:うん!わ・た・し。
 60歳:三歳になったんだから、今日から「じぃじ!」じゃあなく「おじいちゃん!」と呼ぼうね。
 三歳:うん!わかった!ばぁば。。。

 ほんとうに三歳児は素直で適応がいいものです。
ばぁばは、これからは口数少なくとも気持ちの伝えられるおばあちゃんになろうと思う60歳。

  < 婆も児も ひとつ成長 この節目 > 
 
コメント (2)
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手仕事コッシーくん

2013-02-08 21:42:05 | Weblog
 なんとなく、大あわての夏休みの課題を思わせるばぁばの工作でした。。。

 家族が多いと消費する牛乳もかなりな量です。牛乳パックを使った子ども椅子を作ろうと思い立ったばぁばです。老化防止とエコ対策。
可愛いのがいいなー!とNHK≪みいつけた!≫キャラクターのコツシーくん。
 ネット検索からクラフターパパさんのブログを参考に、いざ作業開始!


 パックinパックの二層仕立ての丈夫な作り、しかも中身は新聞紙満杯。
必要数だけのパーツを並べるとまるでコンクリートブロック。


 いよいよ組み立てに掛かりますが、ここで重要なのは我が家の孫はいたって元気、その上この間は4歳児にも見られるほど・・・なので、椅子は丈夫でなければね。
 布テープだけの接着は心細いね・・・とちょっとばかり老婆心。
果樹農家のばぁばならでは、荷作り用結束機を使いPPバンドで安心施工。座面もマスカットオブアレキサンドリアで正真正銘のmade in OKAYAMA。
 それらしい姿になってくるとイイ感じ、楽しさも広がりますね。


 ここからが正念場。
 顔を作ることは女性であるばぁばにも経験があるのですが・・・。目・鼻・口・パーツの置き所によってずいぶん別人になってしまうんですね。コッシーくんらしさを追求して仕上げました。
 集中力の乏しいばぁばですが、手先を使うこの作業は楽しくて夢中になってしまいました。
今日は孫の3歳の誕生日。サプライズに・・・と閉めきった部屋で懸命に頑張ったものですから、危険危険!接着剤に酔っちゃった。

  < 手仕事は 孫からもらう 防止策 >





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記念樹

2013-02-06 22:50:30 | Weblog
 我が家の二太郎君、ぷくぷく太って元気いっぱい育っています。
そろそろ寝返りが出来始め…それもそのはずもう5か月になるんですもの。

 やっと苗木を見つけ、誕生記念の植樹ができました。一姫おねえちゃんの記念樹<花桃>と仲良く並んで・・・。
男の子には<月桂樹>にしようと爺婆は決めていました。勝利・栄光のシンボルですからね。
わが家に生まれてきてくれ、これからの長い人生を元気よく拓き進んで行くんです。爺婆はこのランナーの応援団。
 努力した勝者に贈られる月桂樹の冠。とても縁起良いと思うのです。
毎晩の爺の晩酌もこれです。こよなく愛す月桂樹(冠)であります。

  < 爺婆の 願いを根差す 植樹祭 >
 
  
コメント (2)
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鬼やらい

2013-02-03 20:48:14 | Weblog
 < 姿ある 鬼あはれなり 鬼やらひ > 三橋敏雄
ラジオ深夜便 今日の一句を布団の中で聴いていました。そうか・・・今日は節分。

 先日、孫の保育園ではひと足はやい豆まきが行われていました。
母親が、先生からその様子をお聞きし爺婆に教えてくれました。
 先生ふんするジャージ姿に金棒をもった鬼がお部屋に現れると、子どもたちは豆まきどころではなく、いっせいに泣き叫んだそうです。2~4歳じゃ無理ないね。
でも、たった一人だけ果敢に鬼に向かって豆を投げまくった男の子がいたんだと。。。
みんなを守るため4歳児のみせどころでしょうが、彼もやはり泣きわめきながら・・・一生懸命に。。。
 話に聞いたシーンを思い浮かべると思わず笑いながら、もらい泣きしそうなばぁばでしたね。

 節分ということで、我が家も豆まき準備OKです。
ばぁばは折り紙で枡を折り、殻つきピーナッツをカラカラと炒り上げます。これも豆だよね。
保育園から持ち帰った牛乳パックの鬼の面。
そういえばあれを・・・と持ち出した曾ばぁばの写真。わが家で暮らしていたころの赤鬼くんになった曾ばぁばはとってもチャーミングだったな・・・と思い出の節分写真に笑みこぼれ。
 節分は、孫ばかりではなく姑まで可愛く演出します。

  < 福は内 笑い溢れる 鬼やらい >


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