晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

慣わし

2009-12-31 22:15:13 | Weblog
 小雪の舞う寒い寒い大晦日です。
なんだか慌ただしく暮れてゆく一年でした。いつものように新年の準備に追われ遅くまで働く我が家の女性達もやっと家事労働から開放されたのでした。
 これまで母が行なってきたことに倣い我が家流の迎春準備です。
毎年変わることのない餅つき、床の間には鏡餅・生花・お神酒・旭日丹頂掛け軸、何よりも御仏壇の新年準備を怠らない母でしたからこれを受け継いだわが家の女性軍の大晦日は大忙しです。
 こうしてわが家の作法を伝えた母は今年も老人施設で迎える三度目のお正月です。
 今日は”どうぞよいお年を・・・”と今年最後のあいさつに見舞ったのですが、年の瀬の忙しさも、雪の舞う寒さも、元旦のお節の心配もなくすっかり苑の暮らしに馴染んだ母でした。
♪もういくつ寝るとお正月・・・♪と得意な歌も歌ってくれ共に見舞った私たち三姉妹に素敵に老いる事を教えてくれた母でした。

  < 守る事 老いた姿に 教えられ >

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難点

2009-12-30 21:07:41 | Weblog
 難を転ずると言われる縁起ものの南天の実もたわわです。まもなくお正月。
こんな慌ただしいとき突然の電話トラブルです。
 ケーブルTV・インターネット・IP電話、文明の利器に助けられ快適な暮らしの今日であります。しかし、ひとつトラブルが起きると、修理お願いの電話で伝える要領の悪い自分に悲しくなります。
 原因と思われる部分は分かるのですが・・・機器の名まえが出てこない、脳に指令が発せられ言葉として口に出るまでのゆったりとした速度に歳を感じるものです。
 電話横のお弁当箱のようなもの・・・そうそうモデムだった。黒くてお豆腐半丁にコードーが繋がってる・・・そうそうアダプターだったっけ。
状況説明のおばさんはスローであっても、サポートセンターはスピーディーに事を運んでくださいました。
 年末の繁忙時、アッというまに駆け込みくださいましたケーブルテレビさんの充実したサービスに感謝です。

  < 難点は 出そうで出ない アナログ人 >

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12月25日

2009-12-25 21:23:40 | Weblog
 クリスマス。しかし、来週はもう新年でもあります。
そんなことで急遽作り上げた玄関先の寄せ植えは合理的にゴールドクレストに葉牡丹の妙なコンビネーションです。
 何でも”まあいいかー”で済ませてしまう大雑把なタイプの私、かたや人のやっている事にまで自分流の指示を出す夫。
 悪気はないのでしょうが・・・。沈黙ですが私の頭は沸騰しております。心のちゃぶ台だってひっくり返しているのです。
そんな夫を見ていると、どこか実父によく似ているものだと最近感じることしきり。
 そういえば今日はその実父の誕生日。生きていれば卒寿を迎えていたんだーと思出ださせてくれてありがとう。

  <  聖誕祭 思い出させる 頑固者 >

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しあわせ粒

2009-12-23 20:43:37 | Weblog
 先日まで見事な紅葉を見せていたのですが、収穫を終えた葡萄の葉はすっかり色あせ衰えてきました。
葡萄の姿がすべてなくなったガラス室から順番に、丁寧に一枚一枚残った葉を取り払い葡萄の木はこれから休眠期となります。
そんな作業中に見つけたたった四粒の小さな小房でした。
これは葡萄の一番おいしい<肩>の部分の残りものですが、幸せ運ぶ四葉のクローバーのようになんだかラッキーに思えます。
 思いがけない残りものに”このシアワセを分けてあげるとすれば・・・。”
いろいろ考えた挙句、やはり葡萄を育てる苦労も楽しさもよく理解してもらえるあの人とこの人と・・・と四人で食べたいな・・と考えながら一粒の葡萄も届けられず独り占めでいただきました。ごちそうさま。

  < 喜びを 分かち合えるは 舅(ちち)と姑(はは) >

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棲家

2009-12-22 20:28:41 | Weblog
 ここに何年居住しているのか、落ち葉と苔に埋もれた庭にすっかり同化しているカエルの親子です。
半日作業をしては休み、数日休んでは数時間作業をするといったように空き時間を見つけては進められた庭木の剪定作業でしたがやっと本日終了となりました。
 ここ数年は素人でありながら家族で剪定作業に取り掛かり庭木の一本いっぽんに気持ちを込め刈り込んでいくと少々お荷物であった庭木にも愛着がわいてくるものです。
 剪定を終え、掃除を済ませたところで仕上がりをあの位置、この位置と数枚の写真に収めます。そうです、作業開始前にも同じ位置から写していたのです。
ビフォーアフター、こうして比較しながら創り上げる、まさに棲家なのです。

  < 苔も生し 住めば都よ 田舎家も > 


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出番待ち

2009-12-21 20:50:01 | Weblog
 シモヤケにでもなりそうな連日の寒さです。
 冬の葡萄グロー・コールマンは鮮やかな紅葉と凍結防止の温風に守られ夜の寒さを凌いでおります。
手塩にかけ育て上げた果物出荷もいよいよ終盤となりました。春の芽吹きから本当に長い期間気を抜くことも出来ないわが子同然に愛情を注いできた粒ぞろいです。
タワワに実った葡萄も次々と出荷され、残された出番待ちの葡萄も数日のうちにここを離れて行きます。
 もういくつ寝るとお正月・・・葡萄の出荷作業と師走の気忙しさのこの頃。
それでも今年も元気に収穫を終えることが出来る充実感。

  < 一年を 共に楽しみ 送り出す >

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一掃

2009-12-19 20:56:40 | Weblog
 年の瀬も押し迫り主婦はどこまでやっても終わりのない家事労働です。何年も新年を迎えていると、いい加減でいいやと柔軟な考えも出来るものですが・・。
とはいっても今年のうちに片付けてしまいたい物もあれこれあります。
とりあえず冷蔵庫チェックをしながらストックされた食材の点検をすれば、春の若草の香りをしっかり封じ込めた冷凍ヨモギです。
 今年も新しいアズキも収穫され残された古い豆も早く使ってしまわないと・・と昨夜はあずき粒あんをひと鍋煮ておいたのです。
 使い残しの少量の米粉も手伝ってヨモギアンパンを焼き年末一掃作戦であります。
 焼きあがったもっちりアンパンをパクリいただく、食して片付ける得意技であります。

  < 年の瀬の 在庫一掃 セールなり > 

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柚子

2009-12-18 20:53:00 | Weblog
 冬はやっぱり柚子。今年も何度となく作りました柚子ジャム。
この色あいは暖か味もあり、香りもよく冬一番の自然の恵みです。
なんだかスーパーマーケットの試食販売のおばさんのような売り文句ですが・・・。
 柚子はユウズウ(融通)が利くとかいわれ優れものであります。
たっぷり作り上げましたのでみんなで熱々柚子茶でもいただきますか・・・。

  < しんしんと 冬至も近く 寒い夜 >

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流儀

2009-12-17 21:41:04 | Weblog
 年末大掃除のシーズン到来!まだまだその気になれないわが家です。
 掃除にも流儀あり。
この家に嫁いで来た時からわが家はあの4週間レンタルモップの利用家庭でありました。どうもこの姑流儀に馴染めないものでした。
これは返却時に主婦の働きぶりを見られそうで交換前に慌てて掃除すると言うより雑巾を汚していたものです。
 現在は大半を娘任せとなった掃除もたまには私もいたします。
洗面所・台所の床掃除などはこの頃は重い掃除機よりも手箒に限ります。
そんな掃き掃除スタイルの私に娘は言います。”おばあさんみたい・・”
 何をおっしゃる・・・ご覧の通り洗濯機の下、冷蔵庫の後ろだって見事に埃をかき出してくれるのですから・・。
 かたや夫と言えば”ほー!”と箒の働きぶりに感嘆の声。
掃除機も善し、箒も善し、濡れ雑巾も善し、女も善し、男も善しいろんなやり方でいろんな人が掃除する事でより広く目が向けられるように思うのです。
 ”掃除は女子という法は何処にもないんだけど・・・”と心で呟く年末。

  < 年末に 主婦も駆け行く 師走かな > 
 

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小半機嫌

2009-12-16 20:30:38 | Weblog
 日本語、言葉の本の著者山下景子さんのメール・マガジンが毎週配信され楽しませてもらっています。
 先日は、小半機嫌<こなからきげん>という言葉を教わりました。
なんでも、半(なから)は半分の量や大きさの事。そのまた半分が小半(こなから)だそうです。つまり、全体の四分の一でした。
お酒・お米を量る一升舛でいえば二合半。それほどのお酒を飲んでちょうど機嫌好い状態のほろ酔い機嫌のようです。
 わが家の夫も今夜も晩酌。小半機嫌というには量に問題があります。
機嫌はたしかに頂かなければ出来上がるものではありませんが、大きな問題は毎日休みがない良い機嫌に健康を気遣っているのですが・・・。
 決めた量を欠かさず続ける真の強さ?真面目さ?に呆れ顔でございます。

  < 小半(こなから)で 一日を閉め 高いびき > 




 

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ハーモニカ

2009-12-14 21:43:07 | Weblog
 健康増進に始めようと三姉妹でスタートラインに立ったハーモニカ演奏でした。
<知床旅情>ぐらいは吹けるようにと課題曲と一緒にもらったハーモニカです。
姉達はどうしてるかな?末っ子の私はカメラと一緒に持ち歩いています。
 人前では演奏しませんが車の中や畑での練習の甲斐あって知床旅情もマスターし童謡・唱歌・フォークソングなどの演奏も楽しんでますよ。
 今日は母の洗濯物の交換日。苑での母はデイルームで皆さんと歌を歌っていました。そんな輪の中へちゃっかり私も仲間入りして<ふるさと><母さんの歌><ウサギとカメ>などを楽しく歌ったのでした。
いくつになっても心に残る童謡・唱歌のすばらしさを感じたのでした。
 歌いながら”そうだー!カメラとハーモニカがバッグにあるんだ”と思ったのですが・・・。
なにしろシャイな嫁ですから、楽しい光景を写真に撮ることも、ハーモニカで伴奏をすることも出来ずサヨナラでした。

  < 歌声に ついつい釣られ 仲間入り >
コメント (2)
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赤芽芋

2009-12-13 20:01:03 | Weblog
 ”あらぁー!赤芽芋を作ったん?”と里芋・ヤーコン・赤芽芋を掘りあげた所にベテラン農婦さんが立ち寄って下さいましたので”どうぞー!”と一株差し上げました。
 どうやら赤芽芋は親芋も美味しいそうです。近頃はこの里芋を使ったヘルシー・スウィーツを作られる方もいらっしゃるとか。
しかし、スタイルからして小芋には勝ち目がない親芋です。
近頃の親芋、うっとうしがられますから・・・と口数も少なくと心がけておりますが・・・ついつい・・・。
 所詮、親芋の子ですからよく分かっております。親芋が小芋だった頃そのままであります。
そういえば、子は親の鏡とかいいましたがな。納得!

  < 切ないね 親芋ごころ 小芋知らず >

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冬の夜

2009-12-11 20:16:06 | Weblog
 この季節になると一度や二度は聴かれる唱歌<冬の夜>。
冬を歌った唱歌に何となくぬくもりを感じるものです。
♪灯火ちかく衣縫う母は・・・・囲炉裏火はとろとろ外は吹雪♪
 わが家、田舎家とはいえ囲炉裏こそないのですが、物置の隅でねむったままの火鉢でございます。
その昔、火鉢の周りに集まった孫たちに祖母がお餅を焼いたり昔話でもしていたのか、そんな光景が想い伺える古い家財道具です。
懐かしい暖房器具も大鉢も今はメダカたちのマンションとなってしまったのです。
 それにしても寒く暗い冬を歌った唱歌が叙情的でほのぼのと感じるのは歳のせいなのでしょうか?

  < 冬の夜 寄り添う人の あたたかさ >

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お付き合い

2009-12-08 20:43:22 | Weblog
 年内には終了しなければと連日出荷に追われる葡萄農家です。
 時には”ギフトにお願い”と注文もいただいております。
 この時季クロネコさんもペリカンさんも大忙しのようで、わが家に今年も届けてくださいました色鮮やかなヒオウギ貝。
すでにいただいて”ごちそうさまでした”ですが貝殻と画像だけは天然とも思えない美しさに保存版であります。
 夫と同職の方からの贈り物ですが、お互い定年退職の身ですのでお付き合いは自粛してゆきたいと思いながら今も口に出せず続いているギフトと年賀状の仲なんです。
それでもこのヒオウギ貝が届くと、元気でいらっしゃるかなと見知らぬ熊本の地を思われるのです。
 
  < 年末に 来年こそはと 仕分け人 > 
コメント (2)
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傘地蔵

2009-12-06 20:25:38 | Weblog
 神社の参道を鴨たちが並んで行進する微笑ましい風景にほっこり。
 毎月第一日曜日はこの神社で行なわれる地元朝市です。
今年、初デビュー以来三度目の出店です。
今月は何にしようかと考えるのも楽しくもあり、またプレッシャーでもあり・・・。
 朝市はお客様とのコミュニュケーションも楽しく、また出店者さんとも楽しくお付き合いが出来るので自分では良い場所だなと思えるのです。
 今日は寒さも増しお客様の出足も悪く寂しい状況で早めの閉店です。
 雪の中、売れ残った傘をお地蔵様に掛けておばあさんの待つ家へと帰り行く幸せな爺さまでしょうか。
 それでも今年一年、元気をくれた朝市と元気をくれた大親友に感謝の日でした。

  < ありがとう 出会えた人と 無二の友 >

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