晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

スマートフォン

2012-05-30 22:40:02 | Weblog
 ”みーんな持ってるから・・・”買って、買ってとせがまれることは、子どもたちの小さいころにはよくあったものでした。
 ”じゃあ、誰と誰と誰?”と問い質し、そうそう簡単に物を買い与えることは控えようと子育てしたものです。

 そんな私も、この歳になり、みーんな持ってるから欲しいな・・・と思えるものにスマートフォン。
まだまだ、皆がというほどでもなく。ましてや若い者でもないのですから携帯電話で充分ですが・・・。

 でも、こんな時・・・
 ニンジン畑のモグラ穴に閉口していると、近所の方が”これはムクロだな。”とおっしゃいます。
≪ムクロ≫??この地の人の会話に聞く≪ムクロ≫の正体ははたしてどのようなものか知りたくパソコンで検索してみると・・・なぁんだ、モグラの方言ではないですか。
こんな時、スマートフォンさえあればその場で解決なんだけど・・・。
 ”スマートフォンは便利だよ””畑でスピード検索””こんなアプリで・・・””ブログ投稿も・・・”といろんな方にその魅力も聞いてます。
 でも、そんなに便利で楽しめそうな多機能スマートフォンでも持とうものなら、この私など畑仕事どころか・・・持たない、持たない仕事邪魔!

  < あの頃の こども心を 思う現在(いま) >

 

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支え合い

2012-05-24 22:11:46 | Weblog
 ”おーい!”の声に”はぁーい!”と応えて三十数年。
 
 くだもの処の果樹農家は今が一番忙しい季節です。
 特産の桃・ぶどうを育てる我が家も、夫と手分けしながら大忙しの毎日。
適期を逃しては・・とシャインマスカットの種抜きに追われる夫、袋掛け前の桃の摘果作業に追われる私、お互い自分の仕事が精一杯なんです。
 そんな折、桃畑の隣のぶどうハウスから”おーい!”と夫からの電話です。
種無しぶどうは、成長過程のタイミングを見計らっての作業が大切ですから”おーい!”と呼ばれたなら、”はぁーい!”と応え助っ人となり走らなければなりません。

 ♪支えるから人なんだ、支えられるから人なんだ…♪と聴いていたラジオが歌ってます。そうですね。
 忙しい時はお互いさま・・・私たちは同志ですもの・・・。

  < 繁忙期 電話ひとつで 雇用され >

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観察日記

2012-05-21 21:02:02 | Weblog
 早くから世間で話題になっていた金環日食が今朝から観られるということだった。
天候だって保証があるわけでもないので、日食グラスを買い求め準備もしなかった私です。

 やはりその時刻が迫ってくると、何とか観ようという気になってきたのでした。
昨日、興味深く聴いたラジオ放送を思い出し、コンビニへ直行。クラッカー購入。
ピンホールで日食を確認する方法は聞いてはいたが・・・クラッカーの穴で確認してみよう・・・そんな内容に科学の面白さをを食で知ろうというのは私らしさでしょうか。
 
 7時過ぎ、なんだかこれまでの輝きが抑えられ、夕刻を思わせるミステリーな雰囲気です。
さっそくRITZクラッカーの7点穴を安全ピンで確かな穴に開通させ光にかざしたのでした。
丸いクラッカーに映し出された七つの点が日食を示してくれました。多くの方は三日月形・カチューシャ形なんて言われましたが、私のクラッカーの光りはクロワッサン形に見えました。どうも食べ物に見えてしまいます。



 前日の学習どおり、道路上に映し出された木漏れ日からも確認。



 アルミホイルに開けた無数の穴も・・・こちら西日本は残念ですが金環とはなず・・・。
この現象をこの歳になり、ひとりで楽しんでいることが滑稽でかわいいもんだと思えたのでした。

 近くの小学校からは朝礼のアナウンスも聞こえてきます。今朝の先生は、ひときわ大きな声で金環日食を子どもたちにお話しされていたようです。
 学習することは好奇心・遊びごころ・食があれば理解しやすく思えるのですが・・・。

  < 一時の 天体ショーに 好奇心 > 

 

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≪ちから≫くれるもの・・

2012-05-20 21:54:56 | Weblog
 ”あんた達、元気かね?”と見回ったジャガイモ畑の隅っこに咲いた小さな雑草。あまりにも可愛いものですから、摘み取ってトイレに…。
 一日花は寂しいもの、今朝は流れるような青々とした草勢を見るのみでした。

 側らの日めくりを一枚めくり一日のスタートです。

 ≪ あわてず あせらず あきらめず コツコツが勝つコツ! ≫
 そんな言葉の20日。
朝の一枚に納得したり、励まされたり…今日も一日。

  < 一枚が 気持ち新たに 置き換える >

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畑から見える…

2012-05-19 22:43:01 | Weblog
 専業農家として歩む第二の人生。
我が家の農作業は決して不仲なわけじぁないのですが、基本的に自分に合った作業を、自分の持ち場として積極的に働くという形をとって前進しております。
お互い果物を育てるという目的が同じなのですから、ストレスもなく自分のペースで働けるということです。
 
 そんな訳で、現在は桃の摘果作業を担当の私です。
ラジオとカメラを携え、広い畑でのびのび働いていますと、いろんなものが見えてきます。



 草を刈り払った畑に降り立つカラスのカップル。
動きを見ていると、何て会話をしてるのかしら・・・と想像します。



 トコトコやって来たキジのおとうさん。
なかなかお洒落な紳士のようです。



 桃の摘果はお空に向かっての作業が多いものですから、空を行き交う飛行機も多くみられます。
今日は、緊急出動の防災ヘリコプターがバリバリとけたたましく駆けて行くのも見送りました。
 <K>の文字が並ぶ農作業も、意外に楽しめるものです。
 

 【付録】
 
 昨夜の放送、NHKラジオ深夜便<ないとエッセー>から
 釣り好きの夢枕 獏さんがご出演でした。=釣りざおは生きていくための杖である=と語られたことが心に残ってます。
 釣り好きではあるけれど、じつは一番の趣味はなんと小説を書くことだとか・・・それは仕事ではないですか。
 釣りの良さは、どうしょうもない時、この時間をやり過ごすにはじっとしているより釣りをしよう。人生の間を持たせるのだとおっしゃいます。
家に居づらい定年後、間をもたせる釣り。釣竿は生きていくための杖である・・・とおっしゃるのでした。
  
 差し当たり、定年後の我が家の杖は桃・ぶどうの木でしょうか。

  < 趣味として 仕事に生きる 定年後 >
  




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連携プレー

2012-05-18 21:59:16 | Weblog
 空は青く晴れ渡り、そよ風が爽やかな朝の桃畑。
そろそろ袋掛け作業が始まる季節です。昨日は、その準備のための草刈り作業をめずらしく夫と共にやりました。
刈り払い機と芝刈り機の連携プレーにより終えたばかりです。
 すっきりとして見違えるようになった畑は、眺めるだけで気持ちまで爽やかです。

 少しハードな作業を成し遂げた時、その達成感がうれしいものです。
その時だけでなく再び見直しては”ふむふむ!なかなか良い仕事が・・・”と自己満足するものです。
 農作業にあっては、一人よりは二人と協力体制があってこそと感じられた昨日でした。

  < 助け合い 支え合っての 桃畑 >
コメント (2)
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肥料不足

2012-05-17 22:27:54 | Weblog
 澄んだ空気がここちよい早朝でした。思わず深呼吸です。
このところの忙しさに、すっかりご無沙汰していた菜園を見回りました。
春先に植え付けたままのトウモロコシには朝露が水玉となって溜まり、キラリ輝くダイヤモンドのようです。
ダイヤモンドをまとったトウモロコシも肥料不足で葉色もさえません。今朝は酵素液でビタミン注入です。

 トウモロコシばかりでなく、この私も少々肥料不足か体調のすぐれない週明けでした。
ずいぶん栄養のいきわたった体型であるにもかかわらず、しんなり元気を失ってしまっていたのです。
 誇りとする元気印も萎れてしまい、点滴により活力を注入いたしました。
日頃から、活力は食で作り出す構造の人間にとっては、まれにお世話になる医薬品の効き目は抜群であります。
 点滴でビタミン注入された身体は、爆睡の24時間ですっかりいつもの元気印に・・・。

  < 深呼吸 心も晴れて 畑に立ち >

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たかがジャガイモ

2012-05-13 21:47:18 | Weblog
 コツコツと作り上げた畑にジャガイモが育っています。
 ゴロゴロと石ころだらけの造成地でしたから、当初は作物が育つよりもまずは土作りが仕事のようなものでした。
コツンと鍬に当たれば石ころを拾い、堆肥を入れながら数年、やっと作物が育つ畑になりました。
 たかがジャガイモ、だけどここまで育ったジャガイモがなぜか愛おしく思えます。
 
 野菜作りに懸命な人の気持ちは、ジャガイモ育ての私にはよくわかります。
先日、大先輩のご婦人がこんなことをおっしゃいました。
 ”野菜作りを始めて30年鍬を振りましたのよ。”
 ”土起しに使ったミツメ鍬が30年で3センチ擦り減ったのよ。”
 ”3センチも短かくなると効率が少し悪いの・・・。”
 ”すごいでしょう・・・。これを磨いて床の間にでも置きたいわ。そんな気分よ。”
 自分と共に働いてくれた鍬がとても愛おしく、大切な宝物のように思えるようです。

 独り暮らしのご婦人ですが、土が好き、畑が好きということで熱心に野菜や花を育てられます。
私が尊敬するのは、ただ畑仕事をするだけでなく、土に向かいながら頭の中では短歌を詠まれること。そして、仕事を終えると土に汚れた爪をみがき、マニュキュアで染めピアノを弾く。
人生を謳歌されています。たかが畑仕事ですが・・・。

  < 心地よく 滲む汗に 初夏の風 >

 
 

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連休明け

2012-05-07 22:54:29 | Weblog
 連休も終わり、楽しくすごした思い出の写真を整理している人も多いだろうな・・・と思いながら、ゴールデンウィークは農作業に明け暮れた私も今夜は写真の整理です。

 早生タマネギの収穫に思わず笑みがこぼれました。
 落ち葉を集め作り上げた腐葉土と、苦心して作り上げた燻炭をしっかり鋤き込み、土作りから気合いを入れ植え付けたタマネギです。その甲斐あって、我ながら・・・満足の出来ばえでした。農薬の使い方が分からず無農薬の安心栽培であります。
 この道もベテランのおばさんから”おー!立派!”とお褒めの言葉をいただき気をよくしシャッターを押したのでした。
せっかくですから、ツルツル・ピカピカ色白のタマネギは赤いリボンで結びドレスアップした田舎娘。



 夏野菜の苗の植え付けもしなければ・・・と畑仕事は大忙し。
そんな畑の半分は、まっかに燃えるストロベリートーチが占領しております。こぼれ種が毎年、この季節には赤いジュータンを敷き詰めてしまいます。
 我が家の畑が赤く染まる頃になるとゴールデンウィークだ・・・となるわけです。


 花を植え付ければ草抜きの手間が省けるというもの・・・と次々とバランスも考えず花を植えてしまいます。
 清楚なスズランもひしめき合って咲いています。


 これもまた華やかなフクロナデシコが満開。
みんな同じように、おひさまに向かって顔を向けるのが不思議で可愛い。


艶やかな若葉がキラリ輝きます。
 数年前、素敵なグラスの花瓶に添えて、親友からいただいた一本のアイビーも今やワンコの家の壁面をグリーで覆いエコワンコの家にしてしまいました。


 ゴールデンウィークはお父さんといつも一緒の孫娘。
ばぁばと散歩の途中で見つけたシロツメグサでこんな懐かしい遊びをおしえてやりました。
 ”ほーら、赤毛のアンのようじゃない?”と童心にかえったばぁばです。

 ゴールデンウィークとは無縁の農家のじぃ・ばぁは一日が予定どおり進めばそれでにっこり。
汗して働いた後の冷えたビールで乾杯!これがたまりません。

  < 見渡せば 我が家も畑も 花回廊 >
 
コメント (2)
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活力

2012-05-03 22:48:51 | Weblog
 ついこの間、芽吹いたマスカットは驚くほど成長が早く、育てる者は毎日その手入れに追われゴールデンウィークどころではありません。

 早朝からその作業に向かう。
辺りの野山は昨日の雨に洗われ、新緑がいっそう映えます。
野山の爽やかな空気と緑が一日のパワーを与えてくれるようです。
 葡萄のガラス室内もしばらくは快適温度ですがそれもつかの間、太陽の勢いに押されサウナとなってフーフー・ハーハーとあえぎながらの作業となるわけです。

 今朝は、ひと足早い母の日プレゼントのガーデニングエプロンをキリッと結びヤル気満々です。
 五月の風と木々の緑、朝露に輝くアレキサンドリアの新芽、ぴかぴかエプロンが本日の活力となりました。

  < 新緑と 仕事づくしの 連休日 >

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ゴールデンウィーク

2012-05-01 22:42:49 | Weblog
 父の代からの兼業農家。父親とまったく同じ道を歩んだ夫。
在職中から”鉄道員も果樹農家にもゴールデンウィークなどない!”その一言で済ませていました。心の中はどうであったのか・・・。
とにかく、わが家にとって、春はとくに忙しい時季です。
 今も、定年したからといって毎日が日曜日でもなく、専業となればそれはまたいっそう力が発揮できそうで、自ら忙しさを背負うようなものです。

 忙しさの中で、ふと若い頃の生活を思い出しながら夫と話したのでした。
よくやって来れたものだ・・・ゴールデンウィークの家庭サービスもなく通り過ぎて行った何十年もの暮らしは家族の協力があったからだ・・・・と。
 夫が”おふくろが居てくれたから・・・”と思いがけない母親への感謝の気持ちを語ったのです。少しジーンときました。

 仕事を口実に施設でお世話になっている母親との面会も疎遠になっている夫を少しばかり腹立たしく思っていました。
嫁や孫の面会よりどれほど息子の顔を見るのが嬉しいだろうに・・・と思うものですから。
 でも、”おふくろが居てくれた・・・”この一言で許すことにしました。

今日は私が行きます。 
 母の施設の花壇には勿忘草・スノーポール・姫金魚草・・・で埋め尽くされてます。

  < 心では 思っています 不器用で・・・ >

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