晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

初冬

2012-11-30 22:26:38 | Weblog
 毎年見上げては嬉しくなってしまう青空と公孫樹のコントラスト、もう冬です。

 電気毛布なんて年寄りくさい・・・と思ってたんだけど、ここ数年は母が使わなくなった電気毛布、これを拝借し寒さ凌いでおります。
ていねいにカバーを縫いつけるわが身にふとわが家で暮らしていたころの母の姿を思い出します。母もこうして背を丸くして納戸部屋で冬支度していたことを。
おかげで、寒さ知らずで熟睡の初冬の夜でした。
 
 孫が言います。何でもかんでも”これ、ひいばばにもらったの?”
そう、ばぁばは勿体ないなーと使えるものはひいばばの物を拝借・横領していますからね。
 手袋・マフラー・帽子、ことのほか冷え性の私には、電気毛布は愛を感じ、有難みも最上級

  < 嫁・姑 冬物語の 納戸部屋 >

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どうなのかしら。。。

2012-11-29 22:07:52 | Weblog
 母の施設もあらゆるところにクリスマスムードがただよってきています。
近ごろ玄関先には大きなサンタさんがお目見えし、ムクムクと煙突から出たり入ったり歓迎してくれます。
 かわいいサンタさんを見せようと昨日は孫を連れての面会でした。

 夫は言います。
”小さな孫に、今のような状況の母(曾祖母)を見せるな”と、”本人(母)も嬉しくないだろうから・・”なんて思っているようです。

 でも私、連れて行きます。施設のお年寄りは、幼児をとても歓迎して喜んでくれます。
”こんにちは!””かわいいね”と声掛けしてくださるので、良い刺激になっていると信じています。
お年寄りも幼児も感染を心配しなければならない時でもあるのは重々承知していますが・・・。
 そして、ひいばばの存在を孫の記憶に残してやりたいと・・・。

 嫁の私は思います。
 ”嫁よりも孫よりも曾孫よりも、息子のあんたに会いたいのでは?”と口には出せませんがね。忙しいのはわかりますが、このごろ疎遠じゃないですか。

 幼気ない孫が聞いてきました。
”ねえ!ばぁば、ひいばば、ミルクをのんでるの?たくちゃんと同じ・・・”
どうやらベッド脇に吊り下げられた白い経管栄養の液体、弟が飲んでいるミルクに見えたようです。
 ひいばば98歳、赤ちゃんのように純真です。
みんな現実を受け入れなければいけないのですね。

  < ゼロ歳も 白寿もみんな わが家族 > 

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今日は晴れ

2012-11-27 22:03:04 | Weblog
 昨日の雨とうって変わり今日は朝から快晴です。
 朝の光がたっぷり差し込む縁側で孫とのひと時。

 保育園の登園時間が遅い孫は、朝のこの時は絵本をよんだり、お掃除のお手伝いをしたり・おじゃまをしたりしながらばぁばと過ごしてます。
 今朝はぽかぽか縁側でこんな遊びを教えました。
”ほーら!ピース・ピース、グー・チョキ・パー!、鳩だよ!キツネだよ!”と障子に影画を映して見せます。
おもしろがって孫も真似るのですが、これは少し上級でしたかね。

 古い縁側、古い障子、古くなりつつあるばぁばもまだ健在、古いわが家ならではの古くからの遊びです。
朝のひと時、孫と楽しく過ごした後は”さあ!仕事・仕事!”です。

  < 快晴日 縁でまったり 始業前 >
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冬ぶどう

2012-11-23 21:31:58 | Weblog
 冬ぶどうの季節になりました。
 透明感あるワインレッド、ぎっしり詰まった粒ぞろい、糖度も高く種なしの新品種ぶどうです。連休でもあることだし、これもまた直売所への出荷を考えています。

 わが家のぶどう園、昨日は直売所で知り合ったブドウ農家のご夫妻がいらっしゃいました。
 直売所は生産者と消費者だけではなく、こうした生産者同志の出会いもまた嬉しいものです。
いろんな知恵をいただいたり情報交換をしながらより良いものを作り上げていこうと励みにもなるものですから。
 我々夫婦と同年代、定年退職後の頑張り、二人三脚農業にとても親しみを感じ、また農業に情熱をもち生き生きとしたご夫婦に感心させられます。
 我が家も負けてられないなーと勤労意欲も湧く本日は勤労感謝の日です。

 そうそう、このお二人がお見えになった昨日は11月22日(いい夫婦の日)でしたね。

  < いい夫婦 共に働く 感謝の日 >


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自分に期待

2012-11-19 21:37:43 | Weblog
 冬のぶどうの出荷も本番となりました。
 秋のぶどうの木は収穫を終え、ご苦労さまとお礼肥えで労う頃となります。
少し紅葉しはじめたガラス室には堆肥が敷き詰められ、天からは木漏れ日が差しこみ、働きを終えた室は静まり返っています。
この作業途上のちょっとした情景が美しく思えるのは、この仕事に慣れ、充実感が得られるようになったからでしょうか。この仕事に携わる者ならではの感動でしょうか。
 また来年も・・・と願うものです。

 日めくり暦に教えられた<期待は自分にするもの>そんな名言?に、来年も二人で働ければと元気な自分達を期待するものです。
 愛情そそげば、葡萄の木もきっと応えてくれることでしょうから・・・。

  < 健康が あってのものだね 期待する >
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人生ハレの日

2012-11-17 22:07:07 | Weblog
 昨日の晴天を呼び戻したいような雨の朝。
 
 季節は違えど華やかさと香は今日にふさわしいかな・・・と春に塩漬けした八重桜を使い赤飯を炊きました。
まずはご先祖様にお供え、今日は”よろこんぶ”だなとお茶湯は昆布茶にしました。
そんな朝の台所は”おじいさんにもこんな日が有れば嬉しかったろうに・・・”と夫との会話です。孫のハレの日を見とどけることもできなかった父が思われます。

 古式ゆかしいお下がりのべべ(晴れ着)を着て、今日は孫娘の七五三の御祝です。
あいにくの雨ですが、人生には晴ればかりじゃないよ。避けられず乗り越えて行かなければならない雨嵐もあるんだから・・・ね。
 御祝のハレの日が雨なんてちっぽけなこと。
 
 そうそう、忘れてはなりません、今日は第二子の長男のお宮参りでもあるんです。
姉に合わせて少し遅れのお宮参り。
男は女に花を持たせ、ドッシリ構えたイイ男になれと願うばぁばなんです。
 神社では、桃太郎さん達に歓迎され嬉しいハレの日。

  < 爺婆の 胸もときめく 晴れ姿 >
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うどん県

2012-11-16 21:44:39 | Weblog
 このところ野暮用多く、生活圏内を右往左往の日々でした。
 小春日和の今日は、久しぶりの遠出です。海を渡りお向かいの<うどん県>へとバスは走ります。
地元直売所の生産者研修旅行です。チャンスがあれば軽く出かける、こんな事への心がけで田舎暮らしに少し潤いを持たせようと思うものです。

 香川県内の直売所の視察とプラスうどん工場見学。特産品を全国にアピールし堂々<うどん県>を名乗る誇りと自信の香川県です。

 私達の直売所だってどうしてどうして・・・桃にぶどう、岡山の特産を生産販売する直売所のネーミングも誇りと自信の<フルーツ王国>でございます。大きく出ました。どうぞよろしく!

  < 潮の香に 日常わすれ 悠々と >  

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真似っこ

2012-11-15 21:59:40 | Weblog
 いちご苗56本、玉ねぎ苗200本の植え付けを済ませ腰を上げると”あいたたたた・・・!”といつもの悲鳴。大地に向かっての作業は骨が折れます。。。
この農作業時に私が発する”あいたた・・!”の決め台詞、孫が真似て困ります。まさか2歳児に腰痛はないでしょうに。

 保育園にすっかり慣れた孫。スポンジが水を吸収するように、いろんなことを覚えては教えてくれる毎日、ばぁばにとっては楽しみでもあります。
近ごろは、先生になりきった口調に家族は大笑い。
園での様子がよーく分かります。

 そんな折、4人のお孫さんと暮らされている我が家の菩提寺のおばあちゃんとお話ししたことを思い出します。
”子供はたくさんの家族の中で育つのがいいですよ。””保育園の先生は、お年寄りと暮らしている子どもは、なぜか分かるんですって”・・・と。
 自宅で先生を真似るように、園で、あいたた・・はばぁばを演じているのでは・・・あら!恥ずかし。

  < 孫の眼に 背筋も伸びる 農作業 > 


 

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歳相応

2012-11-14 22:15:39 | Weblog
 野山を彩る紅葉も今が盛り、やがて散りちょっと寂しい秋の終わりです。
 我が人生も秋の様相。生え際にぞき始めた白いものを気にしながら美容院への予定を思案中です。
 ”おばあちゃん”と呼ばれる年齢ですから白髪なんて当然。しかし、現実は少しでも若く・・・とカラーリング。

 そういえば、この頃98歳の母の白一色の美しい白髪に変化が・・・。そう、生え際から黒髪が現れ始めています。
いわゆるチューブ栄養、経鼻経管栄養になってから母の頭髪は若返っています。
こうした介護施設のチューブ栄養の利用者さんの多くは、意外に黒髪、肌のハリ・艶も良いものです。
高度栄養がもたらす若返り術でしょうか。
 少しだけ羨ましく思えるのですが、食欲の秋に栄養も満たされた私には白髪は年齢相応です。ましてや、これ以上の栄養は・・・。

  < これでいい これがいいのよ 歳相応 >

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コトバのチカラ

2012-11-07 22:11:51 | Weblog
 昭和28年生まれ。おなじみの地元放送局は来年開局60周年を迎えるのだとか。
<コトバのチカラ>と題して記念イベントが行われると聞き応募していたものです。

 来年は還暦を迎えるわが身、同じ年にこの地に生まれ、この地に育ちなんだか近いものを感じます。
当選チケット片手に岡山シンフォニーホールへ向かったのです。
指定された席は、大きなホールの最上段の最後部とあって出演される方々のお姿は残念ながらかすんで見えます。

 しかし、阿川佐和子さんのトーク・壇ふみさんの朗読・森山良子さんの歌声、どなたも確かに伝わってきます。姿はともかくコトバのチカラ・・・これでした。  

  < 闇間より コトバたしかに 伝い来る >

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婆心

2012-11-06 22:17:55 | Weblog
 ”いってきまぁ~しゅ!”と今朝も元気よく登園の孫の声です。
あれほど辛い別れだったのが嘘のように、保育園が大好きな子になりました。

 ”今日は、あったかいおやつが待ってるよー。”とばぁばは送り出しました。

 物置のすみっこで眠っていた素焼き鍋は姑が使っていたものだけど、さて何に使うものなのか使用法も不明です。底なし鍋ですから、きっとこんな風に直火オーブンでいいのかな・・・。
 美しく梱包された木炭俵は、今ではぜいたくな燃料です。
どれもこれも無用の長物。
これを七輪で火熾しして、魔法の鍋に我が家の特製サツマイモを入れます。
いい匂いが立ち込め孫が帰ってくる頃には、ほっかほかの焼き芋が待ち受けていました。
 我が家の女三代は食欲の秋を満喫いたしました。
老いも若きも、女はこれが好きなんだな・・・。

  < 秋深し 古物を集め 婆心 > 

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老いの坂

2012-11-01 21:42:37 | Weblog
 春の若葉も美しかったけれど、紅く色付き始めたハナミズキとヤマボウシの実が美しい介護施設の玄関先です。

 母(姑)は、デイサービス4年を経て、施設入所6年目の今もこの施設でお世話になっています。
昼食前の時間を、面会と洗濯物の交換に家族のだれかが訪れることにしています。
 
 この頃の母は眠っていることが多く、会話もなく、褥瘡から体力も衰えてきているようです。
最近は口からの食事が摂れず、経鼻経管栄養で補っています。
今日も眠り込んだ母の鼻にはチューブが入れられ、ポツン・ポツンと落ちてゆく高度栄養の白い液が体内に送り込まれています。
 我が家で過ごしていたころの母は、料理上手でもない嫁の私にも決まって”美味しかった!”とか”きれいだ!”とか労いの言葉とささいな事を褒めてくれていました。”今日のお寿司は上出来!”なんて・・・。
 今はもう大好きなお寿司の味も忘れてしまったのではと思うのです。
  
 ゆっくり、ゆっくり老いの坂道を上り行ゆく母98歳。

  < 頑張れも 切なく思う 老いの坂 >
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