収穫期

　いよいよ清水白桃も収穫期となった。天候には恵まれても程よい雨量も要るようで、空梅雨の今年は少し遅い収穫期。
　大きく育ち良く熟れやっと収穫適期となった桃を一足先に早朝よりカラスが失敬するという事が多く、今朝は近くの畑から”コラー！コラー！”とオジサンの怒鳴り声が聞こえた。あまりにも的確で明瞭なオッパライに思わず笑ってしまうが、追われたカラス君は我家の方向を目指し来る。笑い事ではないがいくらなんでもおばさんにあのオッパライ法は出来ない・・・だまって通り過ぎてくれる事を願うばかり。

　　＜　知恵比べ　負けてならぬと　早起きす　＞　

夏空

　昨日は天候の急変で土砂降り、雷、そのうえヒョウまで参加の大荒れ天気に仰天だった。今日も怪しい積乱雲がモクモク。心配ながらも”きれいだなー。”と見上げる。
　姑も私もほんの少し若かった頃、二人で桃収穫作業中に昨日のような天候にみまわれパニックになった事を思い出す。とにかく母を車に避難させ雷雨の中、夢中で車に積み込む作業をし運転席に着いた時には母は今にも泣き出しそうな顔で声も出ない状態だった。昨日のように衝撃的な嵐に遭遇すれば母もきっとあの時の事を思い出すかも知れない。そんな気がした。
　今日のすこやか苑の母は若い男性職員さんにオヤツをいただき、着替えをさせてもらいながらもチョットいたずらっぽく笑いながら彼の鼻ツマミ。
苦労も忘れこんなお茶目な幸せばあちゃんになった。

　　＜　雲間から　あの日の夏が　顔を出し　＞
　

蚊帳

　エアーコンも無いその昔、ムシムシ寝苦しい夜などは蚊帳の中でウチワを片手にパタパタやっていた事が懐かしい。
　旧い我家で一番古い姑。なにしろ94歳になろうとしているのだからかなり物持ちで捨てられず仕舞い込んでいた物も山のようにある。
　施設でお世話になるようになり少しづつ整理した中に２張りの蚊帳があった。
夫の指図とはいえ、未使用の新品でありながら今時こんなもの・・と潔く廃棄処分してしまった事が今になってひどく悔やまれる。
”古い蚊帳は古布の味わいがいいのよ。”と友人から教えられたのも廃棄後。
思い切りが良いのも考えもの。あぁー！あの懐かしき蚊帳でレトロな夜が過ごせたら少しは涼しいかも・・。

　　＜　かみ合わず　女系家族の　蚊帳の外　＞　

猛暑

　今日の岡山は最高気温が37℃を上回ったとか・・。やれやれ！一日に”暑い暑い！”をなんど口にした事か・・。　
　日除け、省エネに緑のカーテンに効力を発揮してもらおうとツル植物の鉢植えを育てたが、なかなか期待どおりのカーテンにはならず焦りと暑さにさんざんの日々。
　沖縄生まれのゴーヤカーテンでさえ日中はグッタリしているのだから・・。
　夏バテ気味の鉢植えフウセンカズラを少しでも元気付けようと植木鉢をスダレでカバーリング。これで少しは足元が涼しくなったかな？。お互い持ちつ持たれつ助け合いながら猛暑を乗り切りましょう。
　車庫の屋根・愛犬ルイコの屋根の上も立て簾を敷き詰め窓際にはスダレでささやかながらの断熱に効果有り。
人間って勝手なもの、安くて便利な中国産ありがとう。
　カラカラ天気に少し雨の飛沫も欲しいもの。

　　＜　猛暑日も　中国産に　救われる　＞

ミソハギ

　ミソハギが咲きお盆も近づいてきた。嫁して数十年お盆準備は我家だけでなく新盆を迎えられるの親戚への灯篭のお供えと律儀に行われる事にも少し気が付き始めた姑からの習い。
　親族の墓地も所狭しで自然葬ならともかく何処に入ろうか困惑状態についに一族意を決して長期間の墓地大改修工事となっていた。
　本日はいよいよ完成し開眼式が行われた。合同であるがため二時間近い読経に一生涯の仕事をやり遂げた想い。反面、見事に区割り整備され公園墓地化して親戚関係も心なし希薄になるのでは・・・そんな気がする。

　　＜　ここですね　自分の場所を　確認し　＞　

完熟

　我家で一番の人気野菜といえばトマト。きっと年間消費量も一番かもしれない。
完熟トマトはグツグツ煮込んで濃縮しトマトピューレーで瓶詰め保存。
パスタ好きの我家には欠かせない。
　鍋いっぱいのトマトピューレーは汗を流しながら娘が煮込み、瓶詰めの工程になりバトンタッチ。あまりの量に900ml大瓶詰めでスピーディーに終わらせようとしたが煮沸殺菌を終えたのは深夜。まったくご苦労様でした。
　少しづつ我家ならではの食を娘に助けられ伝えるよろこび。
この頃は加工より野菜生産が自分向きだなと感じるオジサンもどき

　　＜　これだけは　伝えたいなと　汗流し　＞

オーシャンブルー

　いよいよ夏休み。朝顔の花にラジオ体操・・。
長い休み中も毎日決められた事は守るのが当然とラジオ体操に通ったものだ。体操カードが印で埋め尽くされるとやり遂げた満足感があった。自分の幼い頃の夏休み。
　我家の娘達も休み明けには完璧体操カードを提出した口だがなぜか空しい海外旅行どころか外泊もレジャーもない夏休みを象徴するようだった。
　夏の巡回ラジオ体操。朝型人間はこの歌から一日の始まり♪新しい朝が来た・・・今日も我が身にエンジンを掛ける。ラジオ体操80年！

　　＜　朝のうち　習慣となり　畑に立つ　＞

休場

　あの横綱朝青龍も今日から休場。我が家の横綱の休場の痛手もかなり応える。なにしろこれから本格的な清水白桃のシーズンとなる。
ありがたいことに次々と贈答の依頼があり桃を待ちわびていて下さるのが嬉しい。どうでも今場所は横綱の分まで大関魁皇が頑張ろう！温厚・誠実そうな魁皇好きのおばさんは横綱休場に発奮しどんな事があろうとも”美味しい桃をお届けしますよ”と頑張る決意をしたのです。
　土俵上の力士ならぬブロー用の台上にゴロリの肥満力士犬ルイコです。

　　＜　声援と　期待を受けて　四股を踏む　＞

スイカ畑

　すこやか苑の母を訪ね花壇に植えられたスイカに引き寄せられた。
小さな棚にぶら下がったスイカはまるでマンゴのようにネットにまもられ育っていた。みんなで成長を楽しんでいるようだ。
　忙しさにゆっくり話したり歌ったりの時間が無くサッサと洗濯物交換を済ませていたからか最近の母は無口であまり表情がないように思える。眠っていることが多い。
”スイカ食べるー？”なんて聞けば二つ返事の母だったが・・・。
苑に植えられた2本のスイカ栽培に魅せられ私の来年の夏の課題ははこれだ！

　　＜　欲も無く　愛想も無く　昼寝かな　＞

かんぴょう

　悩ましい<かんぴょう作り>なり。今年はかんぴょうに挑戦しようと種蒔きした。中国野菜の恐怖からかんぴょうも自給自足に踏み切る―これなら納得できる。
少々小ぶりながらも数個実を付けたが収穫期が読めず畑で思案していると、通りかかったご婦人が“若いほうがいいよー！”と収穫の決断をくれた。やっと収穫し抱き抱え持ち帰る途中に出会ったご婦人は“朝早くに剥くものよー。”と教わる。素人のかんぴょう作りは分からないことばかり。でも、田舎には何処にでも師匠がいて困らない。かんぴょう一つにたくさんのアドバイスが集まり助けられた。
　用意周到な私は種蒔き前から<かんぴょう剥き器>を買いスルスルと剥き上げるのを楽しみに待っていた訳だが・・・。思い通りにはいかずまるで以前作った手打ちうどん状態に愕然。
　先日の日めくりカレンダー<下手の道具調べ>を思い出し苦笑。四苦八苦したかんぴょう初挑戦も初戦大敗。どう見栄を張りカメラを向けてみてもとてもかんぴょうとは理解し難い画像にまたまたルイコさん登場。いやはや困った時のイヌ頼み。

　　＜　夏休み　軒先に見た　白のれん　＞

そうめん瓜

　中国地方も今日は梅雨明けしたとか。今年は梅雨のジメジメもなく春からいきなり夏も本番の感。
　今年初めて育てた＜そうめん瓜＞がゴロゴロ嬉しい初収穫をむかえた。何処でも誰にでも作れる逞しく野性的な野菜のようだ。
　ここ数年隣の畑より地下よりミョウガ・フキが侵入してきていた。今日はタイミング良くミョウガが新芽を出して酢の物に間に合わせてくれた。皮肉な事に我家の庭で育てたものよりはるかに立派！
　よく冷えたそうめん瓜にミョウガの夏の香りの梅雨明けメニュー

　　＜　暑い日の　粋な計らい　訪問者　＞

晴天

　晴れの国を象徴するように連日の快晴。いささか畑も人間も雨を恋しがっている。
この暑さに勢いづいて次々に実を付けているのはゴーヤ。生産過剰に困ってしまう。
昨夜は久しぶりの雨にしっとり潤った今朝の畑は心地よく土の感触に草取り作業さえ楽しくなり思わず“お天道様ありがとぉー！”そんな気持ちになる。こんなとき土にも自然にも親しみを感じる。
　田舎の人々が交わす挨拶では“お暑ぅございます。”“よー降りますなーぁ”と天候を語る言葉が多い。私ほどの年齢ではまだ上手く使えないが・・・久しぶりの昨夜の雨に“昨日はええ(良い)雨でしたなぁー。今日も暑そうですなー”なんて挨拶してみたくなる。一端の農婦なり

　　＜　人も好き　自然も好きな　田舎もの　＞

一生

　庭木にこのごろセミの脱け殻を見かける事がある。
　連日の猛暑のなかタイミングよくセミの羽化を見た。しかし、すでに午前10時は回っていたのでこんな時間に寝坊でもしたのかと涼しいシダの葉陰に”ガンバッテー！”と移動してやった。たしかセミは早朝に羽化するものと思っていたが・・・。
午後になってセミの事を思い出しその場を見るとやはり半脱ぎのまま力尽きて一生を終えていた。永年地下で過ごしやっと夏の太陽を見ただろうに、なんと悲しい・・。
　本日は実母の25年の祥月命日。
今年は三姉妹が誘い合わせ揃ってお墓参りすることが出来た。そして両親との昔を語った。すでに母の亡くなった歳になりつつある娘達に”どの娘もいいおばさんになって・・”と若い母は言っていたんだろうな。

　　＜　懸命に　生きる姿に　母想う　＞

粕漬け

　とても家庭用品とも思えないビッグサイズのステンレスボウルは我家の働き者。このボウルには地元の銘酒”吉備の吟風”の酒粕がナミナミと８キログラムに砂糖・塩などをヨイショ！ドッコイショ！と練り上げ総重量１０キロ強。
　先日収穫したシロ瓜１２キログラムは塩漬け後ぐーんと重量は減ったものの漬け込んだ樽の大きいこと、重いこと、この作業もかなり重労働。
とりあえず1回目は終了。再び来年新たな粕に漬け替え奈良漬けの完成。
　食するのもいいが、この手間がどれほどの感動を与えてくれる事か。厄介な仕事がまたおもしろい。

　　＜　汗流し　今年も同じ　夏が来た　＞

暮らしぶり

　朝のコーヒーは夫が淹れるのは通常となっていた我家もここ2ヶ月は妻の担当に逆戻りとなった。口も手先も達者でいてもコーヒーをテーブルまで運ぶウエイター役が出来ないため・・・。
　30年以上共に過ごせば特に早朝から会話がはずむ訳でもないがコーヒーを飲みながら昨日の感動をデジカメ画像で解説した。ガラスエッチング・吉備路のこと‥単なる話ネタではあるが夫はかなりノリがよく話はよーく聞く人だと思う。私など右から左に流れ消え去ることが多いが・・。
　朝刊を見ていた夫が”おー！出とるぞ”と示す記事は備中国分寺の咲きそろったヒマワリ。ローカル紙ならではの記事に、私は昨夜ブログにて”ネットに乗せましたわー”と内心悦に入る。
　ワインボトルに画かれたガラスエッチングのおしゃれな作品画像に彼女の暮らしぶりを想う。

　　＜　今日もまた　昨日と同じ　それも好し　＞