晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

繫がり

2010-10-29 21:09:53 | Weblog
 慌ただしい日常を忘れ町内の婦人たちは小島の浮かぶ瀬戸内海を行き交う小船を眺めながらホテルでの食事会です。
 以前には地域で婦人会の活動もそこそこ行われていたのですが、時とともにそういった活動も縮小され、時代とともに消滅してしまったのです。
しかし、町内には婦人の役割を必要とされ婦人部として存在しております。ということで食事会はれっきとした部活動でありました。
家族の繫がりばかりでなくこういった地域の繫がりはこれからの世の中はいっそう重要になってくるでしょう。
 のどかな片田舎とて家族も少なく独居もありうるものですから支えあい、助け合いながら婦人の輪は大きく貢献できると思われる和やかな会食会でした。

  < 誘い合い 食で繋がる コミュニティ >

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産地直売所

2010-10-28 22:06:43 | Weblog
 直売担当はおばさん(私)、栽培・生産担当はおじさん(夫)の果樹農家です。
今日も我が家のぶどう達を少しおめかしして直売所向けの品物として準備しました。
 真面目に働くおじさんが育て上げた果物にどれくらいが妥当か・・と値付けするのは正直なところ気を遣います。おばさんだって仕事の苦労を知ってます、しかし高値を付け売れ残りも困りますから・・・。
 産地直売所は難しくも楽しい所であります。ここでは、おばさんはまだまだ若手です。
年期の入った大先輩方が自分の搬入する品を並べながら少し棘ある会話が面白く聞こえてきました。
・・・・・・・・・・・・
 A婆 ”へぇー、あんた本気で儲けようと思っとん?”
 B婆 ”そうよ、儲け!。それじゃあんたは道楽?”
 A婆 ”そりゃー道楽よー。”
まんざら道楽でもなさそうなA婆様の仕事ぶりですが・・・。
はて?それじゃあ自分は?と自問自答すれば・・・欲張りおばさんは両方かな・・・仕事ですもの。 
”仕事を楽しく一生懸命やっていますわー”道楽じゃおじさんに申し訳ないし、儲けとも言い難し・・

  < 今日もまた 共に汗する 良き日かな > 
 

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朝焼け

2010-10-26 21:44:46 | Weblog
 <秋の夕焼け鎌を研げ・・・>しかし、秋の朝焼けは雨の前触れだとか・・・。
 やはり天気はすぐれない日でした。やっと晴れ模様かと期待して早朝から洗濯物を干したのですが・・・明日に持ち越し。
 朝は早い我が家ですが、すでにこの時間に犬の散歩をする人、ウォーキングする人、朝の始まりです。顔ぶれは決まっているようです。
長年ご夫婦でウォーキングを続けられていた知人ですが、このごろ奥さん一人の様子にお訊ねすると、どうやらご主人は骨折で休養中だとか。
それでも”また一緒に歩けるまで一人頑張ってます・・・”とのこと。”なにしろ頼るのはお互いこの人しかないのだから・・・”とおっしゃいます。
そして、”お宅の前を通ると、いつも早くからたくさんの洗濯物が並んで家族が多いと活気があって羨ましいなと思って歩いているのよ。”と続けられました。
 そう、その通りなんです、朝から山のような洗濯物は元気の印なんです。

  < 安泰の 旗翻る 朝の空 >

 

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奇跡の生還

2010-10-24 22:22:56 | Weblog
 =世界中が見守ったチリ鉱山崩落事故の救出=
 NHKスペシャル<奇跡の生還>極限状態の70日33人の闘いが終わりました。
映像で見た尊い命の50分番組でした。
 地下での作業員の様子、救出計画から救出成功に至るまでの状況を伝えるドキュメンタリー。
 まさに<人の命を掘り当てた>と何にもかえられぬ歓びの声が聞かれました。
 地下では物資の供給が始まると人には欲も出て諍いも起きたとか・・偽りのない人の姿も知らせてくれました。
救出をひたすら待つ作業員を支えたのも地上で待つ家族だった。救われた<尊い命>に世界中から拍手がわき上がったのでした。
 このような人の生き方にも似たお話をしてくださったのは先日、西国巡礼に同行の先達様でした。
花山院・24~26番札所を巡る中で生きること・生きていることを教わったのを再び思い起こされたのでした。

  < 大切に 生きることにも 感謝する > 
 

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書置き

2010-10-22 21:50:23 | Weblog
 時折お便りをいただく独り暮らしのご年配の婦人がこんなことをおっしゃいました。
 ”一人で暮らしていると人との繋がりを大切にしたいからハガキを書くの・・・”と、このごろポチポチとメールでことを済ませる私も今朝はハガキを一枚投函しました。
 文字が伝えるもの、文字が感じさせることってあるんだと思えます。
 暮らし様々、今でこそ四世代の大家族の私も核家族で育ち、かかわる人の少ない寂しさと気楽さは相反してあるものだと感じます。
 小学時代、誰もいない寂しい家に帰ると紙切れに書かれた母親の置手紙。おやつは○○・・宿題をして遊びなさい・・・○○にいます・・・と母親の居場所が書かれていたものでした。これで安心するのですが、子ども心にお年寄りのいる家庭はいいなあと思っていました。
 昨日、尋ねた姉宅でした。あらかじめメールで”居なくても届け物は置いて帰るから・・・”と伝えていたのですが、姉もあの母親の娘です。
即、帰ろうと思っている私への書置きでした。
<○○におりまする。>広告紙の裏に大きく記しておりました。
 こう書かれますと顔を見ず帰るわけにはなりませぬ・・。

  < ひと筆が 心うれしく 懐かしく >

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食糧自給

2010-10-18 21:08:48 | Weblog
 秋晴れの月曜日。一年間の主食を賄う我が家の稲田でも秋の収穫が朝から始まりました。
 夫と弟の共同作業であります。お互い毎日が日曜日となった定年退職者ですから日曜も月曜もなく天気さえよければ稲刈りOKです。
 機械化され2時間もあれば作業終了の少しばかりの稲作ですが、こうして毎年、兄弟が協力しあって農作業をする光景を見るたびに思うのは、兄弟仲の良いこと・・・。
60年も生きてきたおじさん達に子育てなんておかしな話だけど・・・それでも兄弟関係の良さは母の子育てがよかったんだなといつもながら敬服いたします。
 彼らはそれぞれ一家の大黒柱、定年後こそ一家の食糧自給率を上げるのが使命でありましょうか。ご苦労様でした。

  < 自給率upに汗する 定年後 >
  
 

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流鏑馬

2010-10-17 21:37:31 | Weblog
 快晴の岡山市北区です。実況中継のようですが・・・みんなに一度は観てみたらとおすすめしたい秋季大祭です。
 吉備津彦神社にて流鏑馬があると聞いていましたのでさっそく・・・。
この神事を見ようと訪れた参拝者は圧倒的にカメラを携えた方が多いようです。 
小さなデジカメの私もココと思われる場所を陣取ってドキドキしながらカメラを構えます。
 神馬はスタイルも毛並みも美しい白馬が二頭。
松並木の参道を鶴島・亀島に向かい疾走馬から矢が射られるのです。
今か今かとカメラを構え息をころし目を見張る、そんな緊張感のなか目の前を走りぬけるのは一瞬でありました。
 二度・三度・・何度カメラを向けてもこの瞬時をおさめる事は素人にはとても無理のようです。
写真より、むしろ肉眼で映像を脳裏に収めた方が鮮明で重厚な気がして眼のシャッターをカシャリ! 

  < 一瞬に 眼を凝らしつつ 息をのむ >

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意思表示

2010-10-16 20:54:44 | Weblog
 カードにハサミを入れ長年お世話になった健康保険証をお返しいたしました。
 健康保険任意継続の2年も経過しこれから国民健康保険に移行したわけです。
退職者医療制度によりこれからは<国民健康保険退職者保険者証>とか、被保険者としては特に国民健康保険となんら違いも特典がある訳ではないのですが・・・。
 送られてきた真新しい保険証を見ると、<臓器提供意思表示>欄が設けられております。
 ずいぶん具体的に記入することになる臓器提供について・・・。ちょっと深刻。
夫とふたりの健康保険証の意思表示欄はどちらもいまだ空白。
 意思表示記入後に貼り付けるプライバシー保護シールには<一度はがすと貼り直しはできません>の文字に戸惑っております。

  < 一枚に 健康託し 後期まで >

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後の祭り

2010-10-14 20:45:30 | Weblog
 この頃、事を終えて”しまった!ああすれば良かった・・・”と思うことがしばしばなんで困ったものです。
 これって単に要領が悪いだけではなく判断力の衰えではないのかと少し心配になります。加齢現象ともいえるのか・・・。
 先日は氏神様の秋祭りに堂々のデビューをした我が家の孫です。ハチマキに半被姿がなんとも可愛らしくてカメラマンの私はシャッター切りまくりでした。
 ”ほらほら!はいはい!”となかなかポーズの決まらないモデルであります。しかし、そこはカメラマンの腕で・・・。
じぃじとお揃いの半被姿のツーショットも写したのですが・・・お祭りだというのにお神輿の画像が一枚もないというお粗末なカメラマンでした。
 これこそ、後の祭りなんだなー。
 
  < 秋祭り 思いを残し 後祭り > 

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『今更ながら』

2010-10-10 20:33:26 | Weblog
 後れ後れながら昨日の新聞を今日読む、一昨日の新聞も今日読むといった日々です。
『今更ながら』和雄さんと靖子さんの素敵なお話でした。  
いつだったか読者のエッセイ欄で奥さんの靖子さん投稿の『今更ながら』を読みとても素敵なご夫婦だったので印象深く記憶にとどめていた。
 金婚を迎えるご夫婦、和雄さんと靖子さんは共通の趣味である旅行にでかけた。
奥様は「せめて一通ぐらい・・・」と旅行先に家にある一番上等な便せんと封筒、記念切手をかばんに忍ばせて旅行先の温泉でお互いにラブレターを”書きっこ”しようと提案。
 しかし、ご主人の和雄さんは”いつも一緒にいるのに『今更・・・』とペンがなかなか動かなかったものの連れ添った50年を振り返るうちに奥様の内助の功に言葉にならない思いがあふれ便せん3枚にラブレターを綴られたとか・・。
 温泉街のポストに投函し、3日後に自宅に配達されたラブレターをそれぞれドキドキしながら隠れて読んだとか・・。
 提案者の靖子さんは和雄さん直筆の温かい文章に涙が止まらなかったとか・・。
 この投稿はその後同じ紙面でコラム欄にも取り上げられたり読者にも感動を与えこれに関する記事を見かけた。
今日は、取材を受けるお二人とラブレターの写真が載った紙面(昨日の新聞)を読んだ。
 円満の秘訣は<感謝すること>とおっしゃるふたり。
 私自身、この記事は切り取って残しておきたい・・・と思うまでに感動したものですから、きっと多くの読者もハートはほんわかだったに違いないと思うのです。

  < この感動 伝えきれない もどかしさ >

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放浪画家

2010-10-08 22:02:08 | Weblog
 岡山駅西口・デジタルミュージアムには赤・青・ピンク・・色とりどりのリュックサックを背負った小学生の団体さんがいらっしゃいました。おばさんもこの列にまぎれ込んで今開催中の放浪画家<山下清>展を鑑賞してきました。
 あのドラマでおなじみの優しくほのぼのとした歌も聴こえてくるようです。
貼絵・ペン画・油彩画・日記・・・緻密な技法の貼絵をメガネをかけ接近して、少し離れて全体像をながめたり、すばらしい作品の数々でした。
 作品に添えられた山下語録にも深い味わいが感じられます。
小さな文字でお母さんに宛てた手紙にも目を凝らして読んでみます。文章に句読点を使わなかった清画伯の手紙の脇には<人と話すときには点やマルとはいわないんだな かっこともいわないんだな>と声が聞こえてきそうな文章です。
また、花火が好きだったといわれる清画伯<みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりつくれば戦争なんかないんだな>
 素朴・素直・純粋・・・心までも澄まされる作品展でした。
お友達にも、会期もあと数日”メガネ持参で出かけてね”とおすすめです。

  < 芸術に 疲れた心も 洗われる >

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慈悲

2010-10-06 20:38:56 | Weblog
 さわやかな秋晴れ、でも心は曇り、畑の隅に曼珠沙華がバケツ一杯ほど群れて咲いております。一隅を照らす曼珠沙華ですか・・・。
 昨日は西国霊場巡礼の旅でした。京都亀岡、大阪茨木・箕面方面の景色は秋の収穫期を迎えた田畑も真赤に燃える曼珠沙華があぜ道にびっしり咲き並びのどかな田舎暮らしの私にも初めての光景でした。
そんな光景と重ね合わせながら畑にはびこる厄介な雑草・コウブシを取り除くため鍬を振っていたのでした。なんとも悩ましい草です。
 今朝からなんだか心に棘が刺さってやりきれなさを感じながらも、体を使い無心で働くことでその傷みを忘れようとしたのでした。
真赤な曼珠沙華が昨日の二十番札所・善峯寺の山門、総持寺の庭園、勝尾寺のずらり並んだ勝ダルマを思い出させ観世音菩薩の慈悲の心を知らせてくれます。
 無心・無言・無為・無我・・・あれこれ無駄に考えないこと、それも大事かな。
 考えることなくつぶやいたのは二十一番札所<穴太寺>ご詠歌。

  <かかる世に生まれあう身のあな憂やと 思はでたのめ十声一声 > 
 

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2010-10-02 21:48:41 | Weblog
 十月いよいよ秋本番。行楽の秋、スポーツの秋、芸術の秋・・・・。
 我が家にあっては収穫の秋。ぶどうの収穫で忙しい毎日です。
配達に向かう車道沿いの整備された河川敷の芝生では大勢のシルバーさんがグラウンド・ゴルフを楽しまれておられます。かつて我が家の母もこの方々とプレーをしていたこともあるのだろうなと思いながらながめておりました。
 懸命に働き激動の時代を乗り越え生きてきた高齢者が、今ともに楽しむことができるのも健康であればこそ・・・。なにしろあのころの母は楽しい仲間がありグラウンド・ゴルフ、カラオケ、旅行・・・燃えておりましたから。
 定年後も仕事三昧の私たち夫婦にもこんな楽しみを持てる日がくるのかなーと羨ましくもあり羨ましくもなし・・・道草しながら眺めた光景であります。

  < 複雑な 思いで描く 後期なり > 












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