晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

積乱雲の思い出

2010-07-24 20:53:59 | Weblog
 今日も36℃を上回る猛暑日。
 エアコンのスイッチを切り、午後の炎天下ひさしぶりに夫と共に施設でお世話になる母と叔母を見舞ったのです。
ふたりはそれぞれに気持ちよさそうに眠っております。
 安心の帰路もやはり猛暑。遠くの積乱雲がもしや夕立の雨を降らせてくれないかと期待しながら暑さ凌ぎのアイスを買い込み自宅へと・・・なんとも大人気ない夫婦です。
 ”積乱雲が出ると慌てて家に帰ったものだ。”と雲を見ながら子どもの頃、池で泳いだ思い出を語る夫です。そうして当時、5円ばかりのアイスを食べたんだ・・・。
 ”アイスは10円はしたかな?”と少し年若い私。”でも、私なんかアイスはお手伝いしたご褒美じゃなかったかしら・・・”これも積乱雲と共に思い出される幼い日。
 こともあろうに帰宅後ありついたアイスに夫は”すこし大きすぎるよ!”エアコンの切れた蒸し暑い部屋に”スイッチは入れたまま出かければよかったのに・・・”とどこまでも贅沢な夫に育ちと感覚の違いを感じながら室外機からポタポタ流れ落ちた溜り水を打ち水に使う私。

  < 猛暑日の 暑さを凌ぐ こぼれ水 >

 

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米ナス

2010-07-22 21:50:22 | Weblog
 猛暑続きの毎日、畑仕事も朝の涼しい時間帯でなければ・・・。
トマト・ピーマン・ナス・・夏野菜はこの暑さをものともせず日々成長いたしております。
 今年初めて植えつけた米ナスです。ツヤツヤ・ピカピカ・プックリ膨らんだ米ナスはまるでわが家の孫の顔と<ウリふたつ>ならぬ<ナスふたつ>です。
 連日の真夏日は我々農業従事者夫婦は早朝に仕事に精を出し、午後はひとやすみ。冷房のきいた部屋で孫と共にお昼寝が日課の毎日です。
文字通り川の字となって・・・一画目は少しかすれたじぃじ、三画目は少し太めのばぁば、中の二画はゴロリ米ナス。
 わが家ののどかな昼寝タイムであります。

  < 涼風に 暫しゴロリと 夢心地 > 

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茜空

2010-07-21 21:56:26 | Weblog
 茜色に染まる夕暮れの西空に一番星も輝きまた明日も暑い日になりそうです。
 ”暑い!暑い!”いいながらも先日塩漬けしたシロ瓜を酒粕に漬け込む、昨年酒粕に漬け込んだシロ瓜を新しい酒粕に二度漬け、土用干しした梅を紫蘇漬けする。漬物仕事の日中です。
物置に並んだ漬物・果実酒の年代物をひっぱり出して整理し大蔵ざらえであります。
 仕込み年の貼り紙はあるものの、さて、中身が何であるのか判断不能の果実酒。すでに果実は取り出されていますので香りと味で判断するしかありません。
芳醇な香りとほのかな酸味は梅シロップまたは梅酒と思われます。これは炭酸水・氷で割って呑めば最高の疲労回復飲料と思うのですが・・・。
 気になるアルコール度の判定が出来ないのです。普段アルコールを嗜む者にとってはそのパーセンテージが低いと感知しないものです。
そこで、わが家の高性能アルコール検知器ともいえる人体実験で確認いたしました。
 結果”梅味・ノンアルコール”なにしろ味醂のアルコールも検知できる、もちろん成人男性(娘婿)ですから法的にも認められます。
 これで間近に迫った桃の収穫作業も疲れ知らずで頑張れます。

  < 空見上げ 収穫まぢか 明日も晴れ >

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日々是好日

2010-07-20 21:24:29 | Weblog
 今日も真夏日、母が暮らす苑の玄関先のニチニチ草も夕方には撒き水をもらってホッとした様子でした。
 昨日の苑は少しやせ細った手とピチピチ・プリプリした小さな手が握手を交わした感動の面会でした。
 お互いB型・寅年生まれの女であります。曾祖母96歳、曾孫5ヶ月の対面です。
口数も少なく眠っていることの多い母に何度も何度も声掛けしてしっかりしてきた曾孫の姿を見せたのでした。
かすかに目を開き赤ちゃんを見ておりましたが、小さな手を母の手に重ねると上体を持ち上げ何度か赤ちゃんの姿を確認したようでした。
 ”可愛い!”とも”元気そう!”とも声には出しませんがきっと曾孫の面会を喜んでくれたものと信じる家族でした。

  < 感動と 幸せ伝う 触れる手に >  

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知恵くらべ

2010-07-17 22:13:24 | Weblog
 清水白桃がそろそろ出回る頃になりました。その美味しさを知っているカラスだって待ちわびています。
 カラスの防御には糸を張るのがいいのだとは聞いていました。
それでは・・と昨年より我が家流ミシン糸張り巡らし作戦でカラスとの知恵くらべです。
ポンポンとミシン糸を投げては桃の木の枝から枝へと糸張りをしたのでした。
 すっかり使い終えた糸車はカラフルで棄てがたいのです。
♪いーとまきまき いーとまきまき ひいてひいてトントントン・・・♪なんて歌いながらまたもや、孫のおもちゃを作ったのでした。
何だっておもちゃになるものです。
糸巻きを紐でつなげただけ、ペットボトルにほんの少し水を入れただけで結構お気に入り。
ひいばぁちゃんがデイケアーで作ったウチワだって”ヤッホー!ヤッホー!”のごとく歓声をあげて喜び楽しめるおもちゃなんです。
 カラスにまけじと知恵をしぼったばぁばのおもちゃ作り第二弾。

  < 知恵比べ 先手を打って 気もやすめ >   


 

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豪雨

2010-07-15 21:44:56 | Weblog
 まったく嫌になってしまいます・・・毎日の雨模様には・・・。
 各地で豪雨による被害が報じられております。農作物の被害も・・・。
出荷間近となっている梨の実にも亀裂が入り、メロンハウスは集中豪雨にょり浸水し作物は全滅の悲惨な栽培農家の様子をテレビの映像で見たのですが、果樹農家のわが家にとっても他人事ではありません。
生産農家さんの心中をお察しするところであります。
 桃栽培のわが家も梨同様の現象が心配なところであります。
やはり果物はサンサンと太陽の光を浴びて育っていかねば・・・。
 春先、友人から託され葡萄温室で育てているメロンが気になり見舞ったのであります。
なにしろ素人でありますから、受粉もままならず、何ともお粗末な生育状況でありますが、環境は悪くはないのでしょうそれなりにメロン風。
 自然を頼りに栽培する野菜・果物、農業はなかなか厳しゅうございます。

  < 今年こそ 明日こそはと 空を見る >

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リメイク

2010-07-14 20:41:41 | Weblog
 ふたたび注文が入りました。
孫に作ったお気に入りおもちゃのヤクルトマラカスの修理です。
 ”まだ歯も生えていないのに、かじったのかな?”とへちゃげた(素敵な岡山弁)マラカスを見ながら母親である娘は不思議顔です。
そこで”お気に入りだから、もうひとつ作ってくれない・・”と頼まれたのです。
このマラカスは意外なヒット作でした。軽くて小さな手にもなじむし、口に入れても危険じゃない、小粒のハブ茶はザザザーッと小波の音色。
 今度はハブ茶の変わりにパンダ豆でも入れて迫力のある音にしようか・・・とばぁばは遊び心でリメイクです。
 実は・・・ごめんなさい。変形してしまったマラカスは、あわて者のばぁばが踏みつけてしまったんです。マラカスでよかったね。
 プリンカップに自家栽培のお米(ひのひかり)入りガラガラをお詫びのしるしでお付けしておきまぁす。畑からの贈り物。

  < 手づくりの わが家ブランド リニューアル >

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あずき仕事

2010-07-12 21:39:22 | Weblog
 毎年、この時季にはどのような作業をしたのだったかなと思い出しながらくり返し行われる農作業です。
7月になったら小豆の種蒔きをすればいいのだと聞いていたので記憶どおり小豆の種蒔き作業。
 そして、種蒔きさえすれば子孫は増やせますので、残りの小豆は虫が出ないうちに全部煮て餡にいたします。小豆は不思議なことに放置していれば豆から虫がノコノコ出て来るのですから・・・。
 とりあえず水ようかん、餡をたっぷり羽織ったおはぎに・・残りは冷凍保存。
 豆を蒔き育てる、育てた豆を生かし無駄なく調理する、あずき仕事もなかなか骨がおれますわー。
 <台所に女は二人いらない>と世間でいわれるように台所仕事は引退した身の私ですが、このような仕事は率先していたします。”あぁ!もったいない、もったいない!”と・・。
 ”たまにはご飯も作ってくれてもいいんだけど・・・”の娘の声を聞き流しこれも大事な<あずき仕事>

  < 漉し・晒し 冷やし固めた 夏の午後 >

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お気に入り

2010-07-09 20:24:52 | Weblog
 早いものです、子どもの成長は・・・。5ヶ月になったばかりの元気いっぱいの孫に愉しませてもらっています。
 寝返りはすっかり得意技となりゴロン・ゴロンなんですがハイハイの一歩が踏み出せずヒステリックになる女の子。
 お気に入りのカラーボール・メロディーカスタネット・わんわんのガラガラ・・・オモチャも手渡しキャッチができるようになるんですね。
 ばぁばも特製手作りオモチャをプレゼントいたしました。
畑で採れたハブ茶(決明子)をパラパラと大さじ一杯、ちいさな容器に入れ赤いテープでドッキング、ヤクルトマラカスの出来上がり。小さなおててでシャカ・シャカ・シャカ!
 手作りを楽しみ、孫の成長を愉しむばぁばです。

  < じぃ・ばぁの 心を掴む 小さな手 >  
 

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キャンドルナイト

2010-07-07 22:50:37 | Weblog
 西の空に太陽が沈み始める頃、一本のローソクとペットボトルを提げ出かけました。吉備津彦神社で行なわれたキャンドルナイト。
 まずは参拝。拝殿横には七夕飾り、短冊にはやはり家族の健康と彦星様へのお願いをいたします。どうぞ二つだけですから・・・と。
 平和の灯火を分火していただき持参したペットボトルのなかでゆらめく私のひとつの灯りは随身門前に配置したのでした。
幻想的な灯火のなかで聴く朗読・ミュージック・ゴスペルは会場の雰囲気なのかどこか厳かで生命・人のつながりを感じさせる深い感動の時間でありました。
 そびえ立つ石灯籠に置かれたたくさんの幼稚園児の灯火も可愛い炎を燃やしておりました。
この子ども達の育ち行く世の中がどうぞ平和でありますように・・・。

  < 平和にと 願いを込める 星の夜 >

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らっきょう仕事

2010-07-05 21:34:23 | Weblog
 食卓を手作りで・・・となると作物を育てるも調理するもなみたいていではありません。せめてもの家族にそそぐ愛情でしょうか。
 梅・山椒に続きラッキョウの出番であります。
土付きラッキョウとなればその厄介な手間に根性を測られるような気がします。
 ラッキョウの皮むきをしながら、三十数年前を思い出しました。嫁いで間もない私は舅・姑と作業を仲良くやったものです。あれが最初で最後の共同作業のラッキョウ仕事でしたが・・・。
 きっと”ラッキョウのショウヤクのテゴーしてん”と頼まれ手伝ったのでしょう。なんだか外国語っぽい岡山弁も岡山産の私にはよく解ります。
三人は車座となりタライにいっぱいのラッキョウを皮むきをして漬け込んだわけですが、あのたくさんのラッキョウはいったいだれが食べたんだろう・・・と今も不思議。

  < 手間をかけ 育て漬け込む 愛を込め >

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いい日

2010-07-04 21:46:35 | Weblog
 この年齢になり良かったなーと思えることもたくさんあります。
 あまり物事を深く考えない、自分はどちらかといえば楽天的プラス思考の幸せ者のような気がするのです。
 日曜とはいえ農作業の予定あり。でも、雇用された労働者じゃないのだから仕事のやり方は自分次第でもあります。
 ということで仕事はさておき姉達と申し合わせ神社の朝市に・・・すっかりお馴染みになっています。
今朝は三人揃ったところで吉備津神社の紫陽花まつりにも足を延ばし早朝の花を楽しみます。
 紫陽花は今が盛り。もちろんカメラにおさめました。
しっとりとした紫陽花もいいのですが、神社の長い回廊を行く鮮やかな緋の袴の巫女さんふたりの後を歩きながらなんだか今日は幸せないい日みたい・・・。

  < いい日だね 揃って花見 三姉妹 > 


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生涯現役

2010-07-02 21:29:45 | Weblog
 半夏生には蛸を食べる習慣があるのだとか・・・農家にとっては節目の日であるようです。また、この日から五日間は休みとする地方もあるんだとか・・・。
 わが家にあっては、梅雨の蒸し暑くジトジトした今日も葡萄房の形成に忙しく半夏生も休日もない状態です。
 どんどん成長している葡萄は次第に水分を蓄えチョッとした衝撃にパチンと弾けてしまうほど瑞々しく濃いグリーンに生命を感じます。
五日間ぐらいは休んだっていいかな・・・と思えない訳ではないけれど一日を終えると”さて明日は・・・”と次の仕事を考えてしまうのです。
 仕事だけが人生じゃないと思いながらも、生きている限り自然と向き合い葡萄と共に働き続けようと密かに誓うのです。

  < 生涯を 自然と生きる わが人生  > 

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