晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

ひとり旅

2011-03-30 21:21:34 | Weblog
 昨夜、”やはり明日にしよう・・・”と急きょ決断し、ひとり旅となりました。
 車で高速道にしようか、それとも新幹線、迷った挙句やはりローカル線でのんびりひとり旅にしました。
 路線バス、電車、ロープーウェイを乗り継いで西国第二十七番札所<円教寺>にお参りです。
 一人での巡礼は初めてですから、納経所でいただく御朱印もご住職さんとお話ししながらでした。
 ”ようお参りで・・・””お一人でお参りで・・・”残り少なくなった納経帳を見ておっしゃられますが、”初めてひとりでお参りです・・・”と答えながら、そうなんだいつも他人頼りでありました。時には自由でありながら緊張感あるひとり旅もいいもんだなと思えるのでした。
 豊かな自然の山間部に点在する建物はどれも立派な文化遺産です。
震災以来、お参りが少なくなりました・・とおっしゃられるご住職。静かに佇む偉大な建造物をぜひもういちど、紅葉の頃に訪ねようと思うのでした。

  < 日常を 一日だけ零 ひとり旅 >
 


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働きアリ

2011-03-29 21:13:23 | Weblog
 小さな白い砂糖粒を”よいしょ!よいしょ!”と一生懸命に運ぶアリのように二人で働きました。
 果樹栽培農家は芽吹きが始まるとそろそろ忙しさが・・・。土砂が流され、気になっていた路肩の整備を今のうちにやっておこうという算段です。
 男アリがスコップで砂を大きくすくいあげる。女アリは白い土のう袋で受ける。
袋に適量の砂が収まると女アリは手際よく袋口を紐でキュッと締め上げる。土のうの出来上がり!。
出来上がった土のうは、すかさず男アリが車に積み込む。
いやはや、土のう一袋の重いこと、重いこと・・・ヘトヘトです。。
 車で運び込んだ土のうは男アリ・女アリそれぞれが一輪車で整備箇所まで列をなして運んだのでした。
 ご近所さんから”頑張ってるなー、晩酌がおいしいよー”と声援をもらい元気も倍加。
 アリの群れは、アクセク働いているアリは2割だとか、さぼりアリが2割、残りは並みの働きだと聞いたことがあるけれど、今日の二匹のアリは間違いなく働きアリと思われます。
働きアリは二匹合わせて120歳。いささか疲れました。それでも、キリギリスよりアリでいようと思うのです。

  < 春の野は 土筆の群れに アリ二匹 > 

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にんじん ピッコロ

2011-03-27 21:31:11 | Weblog
 野菜作りで何度挑戦してもうまく育てられないのがニンジン。どうも相性が良くないらしくニンジンには惨敗です。
 ニンジン好きな孫のために何としても育てようと手ごろなミニサイズのピッコロにんじんの種を蒔いたのでした。これなら初心者だってできるのだから・・・と。
 ついに出た出た!小さく柔らかな若葉をマクロで撮影。
小さな一粒の種が太陽、土、水の恵みにより育ち、みずみずしい野菜に育つのを見るのは楽しみなものです。
この自然が与えてくれる喜びを、いつか野菜だいすきの孫にも教えなければ・・・これは、ばぁばにしか出来ない自然教育だぞーと思うのです。
 まずはピッコロにんじんをマクロに育てるのが使命なんです。

  <  作り甲斐 食べる笑顔に 励まされ >

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選手宣誓

2011-03-23 22:23:59 | Weblog
 今日から選抜高校野球が開催されます。
 なんと言ってもわが郷土・岡山からは二校出場。そのうえ創部一年、初出場でありながら選手宣誓を務めるという見逃せない開会式です。
 テレビ観戦をあきらめ畑仕事をしながら、ラジオ放送からその雰囲気を楽しみます。
我が息子が選手宣誓でもするかのように緊張し、開会式を待ちながら野菜の種蒔きをしたのでした。
 息をのみ小さな小さな粒の種を蒔きながら、息をのみながら聞いた宣誓文は<人は仲間に支えられ、大きな困難を乗り越えるものと信じます・・・生かされた命に感謝し・・・>被災地への思いをこめ、力強く立派な選手宣誓はとても感動的でした。”がんばろう!日本。”
簡素化された運びとなった今回の高校野球はより濃度が高いと思われます。
 感動にひたりながら蒔いた種は<べか菜>。べか菜の脇では葉大根<ハットリくん>が大きく双葉を広げております。小さな一粒も大きなエネルギーを持ち合わせているものなんだー。

  < 天仰ぎ エール交換 双葉かな > 

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彼岸中日

2011-03-21 22:16:07 | Weblog
 季節が巡り今年も墓参と手作りおはぎの彼岸中日。
昨日は、夫と墓参途上の山々を眺め”どうも去年と山の様子が違うな・・・”と話したのでした。
たしか去年はこの場所で山桜の写真を撮ったはず。今年は白く咲く早咲きの桜が見当たらない。
過去の日記を開くようにマイブログの昨年のお彼岸のページを調べてみると、間違いなくうっすら霞かかった山に白い山桜の写真が残されていた。
 どうやら今年の春はずいぶん遅れているようです。多少の季節の変動があるのは当然でしょうが・・・。
だけど、歴史に残るほど過酷な毎日が今年の春は重々しく感じられます。
 いつもと変わらない毎日、いつもと変わらない季節、変わりのないことがなんとありがたいことかと思えるのです。

  < 繰り返す 変わることなく 春彼岸 >  

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思いは・・・

2011-03-18 22:20:02 | Weblog
 思いは届き、願いは叶うと信じています。あの震災から一週間が過ぎました。
 とりあえず自分が出来ることはと心を託した義援金。しかし、被災地ではすべてを失い食べるもの、水、毛布、暖房器具、燃料・・・・あらゆるものが不足し想像を絶する厳しい生活が続いていることを報道で知るわけです。
 わが岡山市は早々に寄付金を送り、岡山県はいち早く災害支援物資の受け入れ窓口を開設してくださいました
 母の介護の教訓から、そして孫の子育てにと我が家に照らし合わせても介護おしめ・こどもおむつの不足は特別身近に感じます。少しなりとも救援物資を届けられたら・・・。
救援物資とはいえ店頭購入は一家族ひと箱の制限付きです。まとめ買いが無理ならば品目を増やす手があるんだな・・・と準備した気持ちばかりの品々です。
 受け入れ窓口まで搬入するには10キロ余りの道のりを愛車ワンボックスカーを走らせるのですが、燃料さえ効率よく使うとすれば、ご近所のお気持ちもお誘いして便乗していただけたのに・・・とまだ余裕のある荷台を見て思ったわけです。
 そうだ!届けたい思いはあっても運べない方のために、購入したレジ横で受付し、取りまとめ搬入にすれば燃料節約・支援の効率アップ間違い無しだろうに・・・と思いをめぐらし発車オーライ!

  < 冬枯れに 明るい兆し 春の顔 > 
 

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東の空は・・・

2011-03-16 21:25:47 | Weblog
 今日の西日本は、陽射しはあるものの時おり強風に雪やみぞれの舞う寒い日でした。
 暖かな当地がこうなんだから、大震災から5日目をむかえた東日本の被災地の天候はどうだろうか・・・気温はどれくらいだろうか・・・と気がかりです。
 現地では燃料不足が深刻だと聞きながらも空っぽになった車の給油に出かけなければなりません。
 家族が準備してくれた、孫とともに食べる昼食はワカメたっぷりの熱々のうどん。現地では・・・とまたも思いが浮かびながら、柔らかく煮込み小さく刻んだうどんをおいしそうに食べている孫を見ていると、紙おむつだって・ミルクだって・お風呂だって・・・と子育て最中の母親の辛さも感じるのでした。
 午後の畑仕事は、わずかばかりの時季を終えようとしている野菜摘みです。ラジオからは被災地に宛てて視聴者からの激励メッセージと励ましの曲が放送されています。
 避難所の子どもたちも笑顔でいてもらおうとアンパンマンの曲、涙の数だけ強くなれるよ~と歌われたTOMORROW、負けないで・・などが聞こえてくると遠く離れた場所に居ても涙がこぼれます。
 もったいないような一日を終え、どうぞ少しでも早く明るい兆しが見えてきますようにと遠くから願うばかりです。

  < 幸せを 運んでください 遠い空 > 

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心の返し場所

2011-03-15 21:27:36 | Weblog
 濁流に家・車・田畑・・・・人の命までもがのみこまれてゆく映像が報道され何とも言いようのない悲しみと恐怖に自分は何ができるのだろうかと心が痛む日々です。
 被災地の方々には心からお見舞いを・・の思いばかりです。
 水が、食料が、燃料が・・・・何もかも無くし、救援物資も情報も不足の現地を思うと温水で洗い物をする蛇口を細めたり、湯水の温度を下げてみたり・・・。
今までの暮らしぶりがなんとも申し訳なく思えパソコンさえ開く気にもなれないここ数日でした。
 こんな時に・・・との気の迷いがあったのですが、今日は早くから予約しておいた西国巡礼を決行したのです。
京都方面に向かい十一番札所<上醍醐寺>。
納経の際にいただく住職の法話を記した<西国巡礼慈悲の道>の一文を繰り返しバスに揺られ読んでみます。
 <心の返し場所>と題し
 私たちは、意識するとしないにかかわらず、多くの人の心をいただき、生きとし生けるものの<いのち>をいただいて、生活しています。
受けた心、受けた<いのち>のお返しの場所を探しながら生活するのが人の道である、と観音様は私たちに優しく示されておられるのだとか・・・。

  < 人の道 どこかでお返し 祈る日々 > 

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施設サービス

2011-03-09 21:36:38 | Weblog
 母がお世話になっている介護老人保健施設の玄関先は春の花で彩られております。
 三ヵ月ごとに行われる、施設でお世話してくださる方々と家族の面談会がありました。
自宅介護生活4年、施設での介護生活も4年ともなると介護度もあがり現状を維持することがたやすくないことが家族の目にもわかります。
 母のすべてをお世話していただき、家族が母にしてあげられることといえば週2回の洗濯のみであります。
 施設のおかげで、家族は安心して眠ることも働くこともできるのですが、それでも安心感に浸ってしまい時おり思うことがあるのです・・。もし、洗濯までもが施設サービスに含まれていたなら・・・。
きっと母の顔を見る回数も少なくなってしまい母は遠い存在になってしまう気がするのです。
洗濯日が母と家族の繫がりを保っているのではないかと感じるものです。
 7人分の多量の洗濯物の中に大きく母の名前の書かれたパジャマやタオルが並んだ光景に家族なんだとしみじみ思えるのです。

  < 春風に 家族団らん 竿の列 >  

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年金仲間

2011-03-04 21:58:28 | Weblog
 三寒四温。春の様相から一転し、寒さも戻り霜に覆われた朝。
 早朝から観光バスの一席を陣取って淡路島に向けて出発。同行の顔ぶれは人生の先輩である年金受給者ですから元気な高齢者です。
年金受給までにはまだ数年ある私は最年少の新参者です。
時に雪も舞う淡路島、車窓から見える景色はやはり玉ねぎ・玉ねぎ・・特産の玉ねぎ畑ばかりです。畑の一部には収穫した玉ねぎの保存用と思われる屋根と柱だけの風通し良さそうな小屋が点在し特産地ならではの風景です。
 玉ねぎ畑に混在しているビニールのトンネルがずらり並んだ光景にも興味が引かれます。
ピッチリ張られた真新しビニールが織りなす幾何学模様は、太陽の光を浴びまるで輝くカットガラスのようです。その美しいこと。中で栽培されている作物を確認するため一生懸命に見入ったのでした。
納得!納得!レタスと玉ねぎの活気で満ちた淡路島でありました。
 年金暮らしは農業に励もうとする私にとっては車窓に見る田園風景は好奇心とヤル気がムクムク。

  < 誘われて 第二・人生 旅模様 >

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