晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

春はそこまで

2013-01-31 23:23:44 | Weblog
 ”寒いね といえば・・・あったかカイロを貼ってくれる孫のいる あたたかさ”
どこかの短歌のパクリかな・・・。
 今朝は”寒い~!”とつぶやけば、すかさず孫が”はいどーぞ!”とカイロを背中にぺったんしてくれました。ありがとうね・・・。

 今日は母の入浴日。洗濯物をすませ、ポカポカ陽気の午後は桃畑での作業です。
畑仕事をしながらもちょつと気になる母の事。
褥瘡、栄養摂取の状況がこのところ思わしくないと看護師さんから告げられ”そうですか・・・”としか答えられない家族です。
精一杯尽くして下さる介護状況が理解できるのだけれど、なんだか切ない気持ちが消え去らないのでした。
 考え事をしながら黙々と働く桃畑は暑く汗も滲んできます。
それもそのはず、背中には孫の好意のカイロが・・・・そうだ、私と同じように母にも孫との幸せな暮らしもあったんだと少し気持ちも軽くなり。。。
 

 一時の春の陽気に誘われて、気の早いタンポポ、オオイヌノフグリが咲きテントウムシの姿も見える桃畑。
陽当たりの良い桃畑のひと足早い春、憶えてますかお母さん。。。

  < 春陽気 思いを馳せる 野良仕事 >

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寒仕込み

2013-01-28 22:51:50 | Weblog
 ”明日の朝は積雪かもしれないねー。”とご近所さんと話した昨夜でした。
やはりこの冬一番の寒さでしょうか、チョコレートケーキに粉砂糖を振りかけたほどの初雪の朝。
 
 この寒さをねらい手作り味噌の仕込みにかかります。
昨年は青大豆の収穫ゼロのため、味噌作りは休止と決めていましたが、お隣からどっさり青大豆をいただきありがたく今年も寒仕込み。
 お隣では、畑を荒地にしないために、大豆の種を絶やさないようにと継続して大豆の作付をしているようです。
勿体ないことに自家消費はごくわずかだとか・・・。
農家は農地を守るため、習慣づけられた年間行事のように必要以上に農作業をしているようにも思えます。

 手作り味噌を・・・と懸命に取り組んでも報われなかった畑仕事。生業も様々。

  < (食)守り (農)を守って 寒仕込み >
 
 

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ご縁

2013-01-24 22:34:31 | Weblog
 何かのご縁です。子育て真っ最中の若いお母さんと行動を共にした車中3時間足らず。
家族愛和を願う暮らしが落ち着いた丁寧な話しぶりから伝わり、ハンドルを持つ自分の気持ちも安らぐようです。

 初対面にも関わらず会話も弾みます。大きな神社の側を通りかかった時、思わず”ちょっと停車してもいいですか?”と身勝手な私です。
 ”ちょっと写真を撮ってもいいかしら?”と了解してもらいカシャーッ!と一枚。
一枚だけ写真を撮り再び発車、再びおしゃべり開始。
 ”いつもカメラを持ち歩いているのよ。変なおばさんでしょ”
 ”畑仕事にもカメラを持つものですから「本気で仕事してるの?」と不審がられてるのよ”
 ”カメラは感動も喜びも思い出も残してくれる嬉しいものなんです・・・”
 ”家族の記録も残してくれるしね。”
彼女の眼には本当に変なおばさんに映ったことでしょう。
  
 ”実は37年前、この神社でご縁をいただいたんですよ。”
 ”そう、今日は私たちの結婚記念日。”これで納得いただいたでしょうか。
たまたま通りかかった神社と初対面の若いお母さんに嬉しい日をもらいました。

  < 今日の 喜びくれた 人の縁 >

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培われるもの

2013-01-23 22:33:21 | Weblog
 還暦を迎える歳になった今、農作業をしながら幼い日の遊びを思い出した。
毛糸を輪に結び、<あやとり>に夢中だった五十年ばかり昔のこと。
あや取りを楽しんでいても何かの間違いで糸が絡んでしまいどうにもならないこともあった。
もつれた糸を根気よく解きほぐさなければ再び<あやとり>で遊ぶことも出来ない。なにしろ現代のような使い捨て時代ではなかったので<あやとり糸>ほどのわずかな糸も大切な遊びの道具だったのですから。

 果樹栽培農家の冬の仕事は、収穫後の剪定作業。電動ハサミで手際よく切るのは夫の仕事。
剪定された枝を集めるのは私の仕事。これが終われば葡萄の木も農夫婦も休眠です。
 美しい果実でありながら、葡萄の幹はゴツゴツと節榑だち扱いにくいものです。
碁盤の目のように張り巡らされた針金の葡萄棚の上で切り取られた側枝を取り除く作業。
引っかかったり、絡んだり、どうも思ったようにスムーズにはいきません。
 
 絡んだあやとり糸をほぐす根気にも似た、ちょっと苛立たしい仕事をしながら、遊びや仕事の経験から培われるものを感じたわけです。

  < ちょつとした 根気もだいじ 農作業 >

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楽じゃないけど・・・

2013-01-16 22:41:24 | Weblog
 農業ってホント、楽じゃないね。でも、楽じゃないのに楽しめる不思議なものなんですね。
<楽>の文字もいろいろ。人生もいろいろ。

 ガラス室で栽培の葡萄作り。そんな施設園芸農業は室内だけでなく外部にまで気を配らなければならない農作業です。
 病害虫から守るためには、周辺の雑草・落ち葉にも手を尽くします。

 ガラス室も古くなる、働く我々夫婦も若くはない、そんな寂しさをちょっぴり感じながら周辺の吹きだまりの落ち葉かきをしています。
時に焼却処分、しかし時には腐葉土堆肥にと熊手を走らせ我が家の家庭菜園で食糧自給率アップを目指すものです。なんといっても安全安心は自分の手で作れ・・・そう自分を励ましながら・・・・。
 今年は堆肥にかなり力を注いだものですから、熊手も疲れ果て壊れてしまいました。
道具なしでは仕事にならず、大急ぎでホームセンターで調達しました。細かい細工のされたこの熊手のなんとお安いこと。やはり中国製でした。
 
 安全安心の農業に力を入れる私も、ここは中国製に頼ります。

  < <楽>でない 楽しさありと 知る人生 > 


 
コメント (2)
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捨てきれず・・・

2013-01-14 22:22:08 | Weblog
 昨夜から雨、今朝も止む気配もないもで今日は家事専念と決めました。思い出したように<断捨離>としましょう。もう何度目でしょか。
 どんなに回を重ねようが、どうもすっきりしない暮らしぶりです。

 食品保存エリアを思い切って・・・と物置の奈良漬け、沢庵、梅干しなどの漬物類・ジャム、コンポート、トマトピューレーなどの瓶詰加工品・かんぴょう、切干大根、豆などの乾物類の整理と処分を手際よくやろうと意気込んでいました。
 ところが、いざ捨てるとなるとどれもこれも自分で育てた野菜、自分で加工したものばかり・・・そう簡単に思い切るなんてできないものです。

 未練が残る沢庵の古漬けは塩出しして<大名煮>にしましょう…白いんげんは少し硬いかな…硬いいんげんは煮るとホクホク栗のようで美味しいもの、甘煮にしましょう。
 
 そんなわけで傍らで料理しながら断捨離に励む雨の日。

  < 手塩かけ 育てた思い 捨てきれず >

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初打ち

2013-01-13 22:39:46 | Weblog
 古くからこの地では行われてきている<お日待ち>講でした。講中となるご近所さんが集まり、輪番制で当屋を務めるお宅で前夜と翌朝お経を上げる。そんなしきたりの中で暮らし三十数年。
 
 母から代替わりして長いのだけれど、未だ皆様の後を追ってのお経です。
十軒に満たない講の中でも各家の世代交代がなされ、年齢の高い方がおおよそ導師をなさいます。実際は菩提寺住職のCDが先導してくださっていますが・・・。
導師に続く役割(?)は団扇太鼓を打つ人でしょうか・・・。先輩をさしおいて太鼓役をさせていただきました。
 <南無妙法蓮華経>の七音を打つだけの事なのになんと緊張と自信のなさに音も弱々しくむらがあることでしょう。
 お題目に太鼓のリズムが大きな役割をなしていることを感じ、未熟者はいっそう小さくなってしまいます。
 <だんだん良くなる 法華の太鼓>まだまだ信心が足りないようです。日々精進。

 古くから伝わる行事も、今ではコミュニケーションの場となりお経が終われば温泉やお食事会となるわけです。

  < 緊張が 隠し切れない 未熟者 > 


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ポカポカ陽気

2013-01-09 22:25:16 | Weblog
 ”ばぁばー!どこ行くの?””じぃじー!何するの?”いつも孫の職務質問です。
仕事に出ようとすると同行目的でいつもこれです。
 昨日は、このところの暖かさに”じゃぁ行こうかー。”と連れては出たものの・・・。こんな具合。
落ち葉集めの大きな袋にすっぽり入ってごきげん。さっぱり仕事になりませんわー。



 今日こそは見つからないうちにそーっと家を出て作業開始です。今日のお伴はラジオです。
晴れの国はポカポカ陽気のいい天気。ガラス室の中は防寒着なしでも汗ばむほど・・・。せっせと働きました。
 ラジオからは谷村新司さんの番組が・・・。
”静岡県・岡山県は天候が良く、日照時間が長い県なんですねー。”
”こういった県は干物が美味しいんですね。””干物が美味しいとお酒が美味しくていいんだな。””瀬戸内の小さな雑魚のみりん干し・・・いいねぇ”
 そんなトークを聴きながら”そうだ!冷蔵庫に干物があったな。あれで今夜は・・・”なんて考えると仕事も軽やか、はかどりますね。

  < 好天に 年中無休の 晴れの国 >




 
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1月7日

2013-01-07 22:32:33 | Weblog
 お正月のごちそうで疲れた胃を癒すと言われる七草。
お正月気分もすっかり抜けて、すでに葡萄農家は仕事は通常モードです。

 葡萄の栽培には年中手間をかけてやります。
収穫を終えた葡萄の木は葉っぱをすべて手作業で落とし、これから剪定作業をおこない、春まで休眠させてやるわけです。
 これが七草の今日の仕事、お正月で鈍った身体には程よい運動となりました。
脚立の二段・三段の上がり降り。腕を伸ばして背筋を伸ばし一枚一枚葉っぱを落としてゆく作業は”あぁー何てこの身体、使ってなかったんだろう・・・”と思えるほど身体は硬いね。
 お正月疲れのストレッチといったところでしょう。働く健康法でしょうか。

 若い頃の健康法といえば、亭主元気で・・・いそいそとウォーキング・山登り・スポーツクラブで水泳などやったものですが、定年後の健康法といえば、夫と汗する農作業。

  < 定年後 健康保持の 農暮らし > 
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気付き即行

2013-01-04 22:46:14 | Weblog
 青大豆も黒豆も、小豆までも豆類はすべて収穫できなかった昨年でした。
でも、小粒黒豆だけは収穫のよろこびをあたえてくれました。
脱粒作業が出来ないまま年を越したものですから、気がかりだったこの作業にかかります。

 小さな小さな黒豆をコロコロ転がしながらの単純作業は、手先や視線を動かしながらも頭ではいろんなことを考えるものです。
 あの時こうしておけばよかった・・・気付いていながら事を運ばなかった後悔の念。
農作業に限らず日常生活にも多々あるものです。
 ”まっいいかー!””また後で・・・”と先送りし、自分に優しく甘く過ごしてきたものですから・・・。
 <気付き即行>聞く言葉です。
やる・やらないは大きな違い。小さな豆を選り分けて、ひと手間かけたザルの中は一目瞭然、両手ですくいあげてはその美しさに見入り、気持ちまで豊かになるよう。
 気づいてひと手間、即実行。今年はこれで・・・と転がる豆を追いながら・・・。

  < 腰軽く 今を生きると 心決め >


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老後かな

2013-01-03 20:12:47 | Weblog
 三が日、じぃじはTVの前を陣取り動きませんので、ばぁばは時折差し入れのお茶にお菓子を運んでおりました。”お茶どうぞ!””お菓子をどうぞ・・・”これにももう飽いてきましたお正月。
 孫たちは実家へお年始に出かけ、残された爺婆の時間。まさに世間の老後とはこんなものなのかしら・・・と爺婆は話します。
 
 リモコン独占のじぃじの側にいたって何の面白みもなく、ばぁばは日頃からため込んでいたパソコン内の写真をプリンとしようと整理にかかります。
どうにも捨てきれず保存していた画像は孫ばかり。あれも、これもとプリントすれば、インクが足りない、光沢紙が足りない・・・どうしましょ。
 時間はあっても足りないものがある不便を感じます。

 エネルギー消費の少ない日を過ごした夫、夕方には”今夜は茶漬けに漬物でいいぞー!”ですって。
 ”はいはい!お米一合炊きましょう”これが老後の暮らしでしょうか・・・。

  < 行く末は こんなものかと 三が日 >

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お正月スタイル

2013-01-02 20:38:13 | Weblog
 <おせち>も今はすっかり娘まかせのお正月。
少しづつ内容を変えながらも姑から私、私から娘へと伝わる我が家のお正月のスタイル。今年も、昔ながらの<おせち>が並んだ新年の食卓でした。
 お正月も二日目となるとそろそろ<おせち>も底をつき、”これ位がちょうどいいねー”と来年への提案も忘れません。
そろそろ作りたての温かいものが欲しくなります。台所に立つ主婦にとってはお正月ぐらいゆっくりしたいところですが・・・。

 お重箱・お鉢・お屠蘇もお雑煮椀も空いた物から片付けにかかり、徐々に日常モードに向けようかな・・・と寝正月に飽き飽きしたばぁばは器のお片付け。

 食べては寝てもほどほどでなければ・・・消費カロリーも気になるところ。
そんなばぁばは、孫を誘ってご先祖様に新年のご挨拶のお墓参りに凧揚げに・・・これもお正月のスタイルね。

  < お正月 親から子へと 我が家流 >


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辰から巳へ

2013-01-01 22:24:31 | Weblog
 輝かしい日の出から始まる元旦。
 2013年 いつもと同じ場所で迎えるご来光です。自分で決めた日の出スポット。
でも、今年は例年とはちよっと違う巳年(還暦)の日の出。

 辰年の最終日。
 ゴ~ン!ゴ~ン!と菩提寺の除夜の鐘が鳴り始まると、一年お守りしてくれた古いお札・お守りを抱えて年越しのお参りに出掛けた昨夜です。
 澄んだ夜空に星も輝き、月明かりの美しい深夜です。
昨年の世相を思わせるかのように道中は照らす灯りに寒々と霜もキラキラ輝いていました。
厳しかった辰年を乗り越え、いよいよ還暦を迎える巳年。
 順番待ちで64番目の鐘を打ち一年の心の垢を落とします。


 ここから巳年、午前零時になると本堂では元朝祈願が始まり還暦の年はことのほか気持ちも高揚いたしました。

 そして今日、生まれ年の干支に還るといわれる還暦こそどうぞ良い年でありますように・・・と日の出に願う巳年の元旦。

   < 還暦に リセットボタン 押す人生 >
 

 

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