晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

あれから十年・・・

2012-12-30 22:32:43 | Weblog
 夫が、お盆・お正月・日曜・祭日もない勤務だったサラリーマン生活を早期退職してから十年が近い。
 通常ならば、毎日が日曜でしょうが、今の我が家は毎日が農作業の果樹農家。
全ての収穫も終え、年末の仕事は庭の剪定作業。これも定年後は、コスト削減で素人の我々夫婦の共同作業です。
寄る年波、体力・年齢と今後を考慮して樹高は年ごとに低く仕立てることにしました。

 年の瀬も迫り今日はお正月の準備です。
剪定作業でチョンと頭頂部を切られた松の枝、竹、梅、南天、葉ボタンなど庭木を壺に入れ松飾りとしました。
 定年後の暮らしは”もったいない・・・”とひたすらコスト削減に努め、我が家の手作り門松の出来上がり。
 信楽の壺も数年前、新年陶器市で買い求めたもの。一度も使うこともなくやっと日の目を見た代物。
結局、これもどうでもいい買い物だったのかと思える定年後の暮らし。

  < 新年は 無駄を省くと 志す >


  

 

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むかしばなし

2012-12-25 22:35:04 | Weblog
 今年もやっと葡萄の収穫を済ませると、例年通り次は庭の剪定作業。庭師になりきるじぃじとばぁばの忙しい年の瀬。
 ”ばぁば~!お茶にしましょ~よ~!”と孫の声です。お茶の接待ですか、ずいぶんおしゃまさんだこと。

 摘み落とされた枝葉をかき集めながら庭に置かれた<大黒天>でしょうか。チョッとこっけいで味わい深いものです。
風雨にさらされ、色も褪せ、打ち出の小槌もすり減り元型はどうだったんだろうと想像してみるのです。
 三十年近くなるでしょうか、近所の方が”これはお宅のお父さんが小学校で作られたものですよ””我が家に置くよりお宅にどうぞ・・・”と庭に置かれた亡き父の作品をくださったものでした。あれから我が家の庭の守り神。
 健在ならば百歳が近い父の小学生の頃の作品です。
妙な置物だけど、経緯を知っているだけになんだか処分もできず・・・八十年以上も昔の事を今も語り継いでいるわけです。
 すでに亡くなって三十五年も経つ訳ですから我が家の家族でさえ父を知らない者の方が多くなってきました。
 ご近所からの聞きかじりを嫁の私は我が家の家族に伝えます。まるで<むかしばなし>

  < 子に孫に 知らぬ昔を 語り継ぐ >


 



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二番目・三番目

2012-12-23 21:47:18 | Weblog
 僧侶だけでなく爺婆も忙しい師走です。
 今も昔も、私も娘も安産祈願はココと決め、お陰様で健康な二人の子どもに恵まれました。
倉敷・不洗(あらわず)観音寺へ安産御札を納めに爺婆は朝から出かけました。
 どうも第一子とは違い、のん気にかまえて三か月過ぎてのお礼参りです。

 山門を入ると、可愛い童地蔵が並んで迎えてくれます。さまざまな表情のお地蔵様のなかからあくびした寝ぼけ眼の一体を見つけ”これが我が家の孫かな?”と夫と見定めたのでした。第二子らしく、のんびり型です。

 ごめんなさい。第二子は百日お食い初めの御祝も少し遅れて本日と相成りました。
爺婆は大きな鯛を買い求め孫の御祝膳の支度です。
どうも二番目ともなると、ついうっかり・・・なんですね。
 それも良し、大らか、寛大、寛容・・・第三子(三番目)のばぁばは思いますね。杓子定規じゃやれませんもの・・・。

  < 人生も こう歩みたし 地蔵顔 >

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風邪薬

2012-12-20 22:47:44 | Weblog
 孫の一時保育の生活も2か月半が経過。毎日が楽しく、いろんな経験をし、いろんなことを学んでいることを家族は感じています。
 近ごろは歌にお遊戯をおみやげのように、じぃじ・ばぁばに見せる孫娘。
♪きたのくにから あかいそりがくるよ
 チンカラリン チンカラリン
 すずを ならして くるよ♪ 毎日ですから、ばぁばも覚えてしまいましたよ。

 昨日は保育園の少し早いクリスマス会でした。歌にお遊戯はこの日の練習だったようです。
 かわいい案内状が届き、参加した母親がビデオ撮りしておりました。
帰宅早々にビデオの上映会が始まり、じぃじ・ばぁばはテレビの前にクギづけです。
やるもんですねー。3歳に満たない幼子のオペレッタ。
演じる子どもたちの頑張も、指導される先生の熱意も感じられじぃじ・ばぁばはウルウルでございます。瞬きするのも忘れるくらい見入ってしまいました。

 幼いさくらんぼ組のクリスマス会はショートタイムメニューです。
先日来、風邪にダウン状態のばぁばもこのメニューで回復傾向にあり。めでたし。

  < 熱演は 理屈ぬきの 孫薬 >
 


 

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たかが・・・されど・・・

2012-12-14 21:57:01 | Weblog
 総合病院の玄関口はずらり並んだ車椅子そして、上階にまでとどきそうなクリスマスツリー。

 たかが風邪、しかし乳幼児の孫にとっては相当な試練でした。小児病棟で過ごした数日間。
 ゼーゼー・ゴロゴロの息遣いと点滴・酸素補給の管につながれた孫を見ているのはとても辛いものです。
それにしても病棟で多くの子どもたちが病気と闘っている姿をみると<健康>でいたとがあたり前でなくありがたく尊いものに感じたものです。
 ”ママ~!ママ~!”の叫び声があちこちから聞こえ、付き添っている母親の心情も察し子育てのサポートもまた重要かと思うのでした。

 たった一夜だけ孫に付き添ったばぁばは思いました。
若い核家族世帯のパパ・ママはこんな時どうしてるのかしら、兄弟姉妹のこと、家事のこと、仕事のこと・・・。
 家族が多ければ、気づかうこともあるけれど借りれる力もあるということなんじゃないかと若い人たちに同居提唱をしたいものです。そうして我々も子育てしましたから・・・。
たかが風邪、たかが同居家族、されど…。

  < 同居人 たかが、されども 助け人 >

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体験学習

2012-12-09 22:09:03 | Weblog
 冷たい風が、ちらちら見失ってしまいそうな小雪を運びこの冬一番の寒い日でした。
産地直売所では恒例のイベントが行われました。
 お客様には、おばちゃんたちが作り上げた地元の野菜たっぷりの豚汁のサービス。給食センターよろしく、おばちゃんたちは手際よく野菜を刻み、風呂釜ほどの大鍋に愛情もたっぷり煮込みました。 

 そして、みんなでワイワイお餅つきが始まります。
私にとって、杵つき餅は子どもの頃以来何十年ぶりでしょう。先輩の手さばき、杵さばきをじっくり見ながら杵どりに挑戦します。
 搗き手とのタイミングが合わなければとても危険な作業です。
お客さまも子どもたちも交えて、代わる代わるの餅つきリレーが繰り広げられ直売所広場はとても和やか。
昔を懐かしむ大人と好奇心あふれる子どもの眼がとても印象的でした。

 大鍋調理に杵どりデビューはおばさんにとっては体験学習でした。

  < 人生の 楽しさ倍増 好奇心 >

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農の朝

2012-12-06 22:17:38 | Weblog
 冬も本番となり果樹農家の我が家はグロー・コールマンの出荷作業の最盛期。

 全国生産量の90パーセントを岡山が占めているといわれる冬ぶどうグロー・コールマン。生産農家は早朝うす暗いうちから共同選果場に運び込み、検査を終え全国へと送り出しています。
毎朝、いそいそと立ち働く生産農家の人々の活気ある姿がわが家からもみえています。

 若い頃は、この朝の早い農家の暮らしがどれほど苦痛に思えたことでしょうか。他人事のように関わることのことのない若い嫁でしたから無理もなかったと今おもえるのです。
 子育てをしながら少しずつ知ることとなった農作業。長い歳月の間に仕事を習い、仕事を学び、いまやこれが我が仕事。
 出荷に追われるこの季節、手塩にかけた黒褐色の葡萄が並んだ姿は感動でもあり喜びの時です。葡萄に惚れ、仕事に惚れ、良き人生かな。

  < 厳しさも 今はよろこび 農の朝 >


 

 

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落葉樹

2012-12-03 22:00:36 | Weblog
 桃の木はすっかり葉を落とし、周辺の落葉樹の葉も舞い散り冬到来でしょうか。
青空に黄葉が映え好天。それにしても暖かな一日でした。

 こんなにも豊かな自然のなかで、作物を育てることが楽しみであり、また喜びでもあったはずなのに・・・。
今年は猛暑だったからでしょうか、豆類はすべて不作、あれほど労を費やしたことがすべて無意味となり手作り味噌も製造中止。
いっそのこと野菜作りも縮小してしまおうか・・・なんて考えながら、それでもせめて自家製らっきょう漬けくらいは来年も・・・のぞみをかけ草取りに追肥にとよたよたへろへろの作業日でした。

 野菜作りの失敗など数えきれないほど、むしろ満足できることの方が少ないのだけれど、これほど弱気になり畑の縮小を考えるようになったのは歳のせいなのか腰痛のせいなのか・・・。
 耕作放棄地を広げてしまっては・・・とへこたれてもおれず雑草との闘いに挑む冬の入り口。

  < 凶作に わたしの心も 落葉樹 >

 
 

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