晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

命は食にあり

2010-11-29 21:58:29 | Weblog
 美しい庭のモミジが美しく色づき、落ち葉となりやがては枯葉となってしまいます。霜に覆われた今朝はもう初冬。
 昨夜は多くの人々が龍馬の最期を見たことでしょう。一時間遅れでTVのスイッチを入れた私はETV特集<食べられなくても生きられる>胃ろうの功と罪を見ました。
 高齢の母の自宅介護の時にもしばしば食事が摂れない時期が訪れそのたびに家族は不安になり狼狽していたものです。この先は胃ろうになってしまうのだろうか・・・とのおもいで過ごさなければならなかったのです。
 母の施設でも多くの方が胃ろうでの栄養摂取していらっしゃいます。簡単な十分程度の手術で済むのですが、はたしてこれが幸せなのか・・・と複雑な思いがいたします。
 番組中の事例に、老人の自らの考え<食は命なり>を尊重して胃ろうを拒否されたご家族がありました。いわゆる自然の看取りでいい人生だったと思われる生き方でした。
 龍馬にも誰にも最期の日はやがて来るわけですが、人生最後の日をどのように迎えるのか問われているようでした。
 肉体的に生きているだけではなく心も生きていい人生だったと自分の幕を引きたいもの・・・。

  < わが人生 迷わず決めた 選択肢 >
 

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生姜佃煮

2010-11-27 21:58:35 | Weblog
 今年の農作物の出来栄えはどうも何もかもが今ひとつのよう。
 我が家の生姜、これも例にもれず・・・。そんな不出来な生姜で昨夜は巷で話題の佃煮を作った。
 スライスした生姜は辛みを和らげるため茹でて水にさらす。もったいないおばさんはこの茹で汁がどうしても捨てられない。
風味もよく、生姜の辛みが何とも言えない。
 もったいないおばさんは佃煮を煮詰めながらこの生姜湯に柚子ジャムを加えホットドリンクにしていただいた。これはいい・・・。
待望の佃煮が煮あがり床に就いたころはホカホカ身体が温まり心地よい。
佃煮はもちろん、生姜湯にはまってしまった冷え性のおばさんは身体に優しい冬の食材に惚れてます。

  < 畑仕事 ぬくもり恋し 初冬かな >

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いのちの対話

2010-11-23 21:06:08 | Weblog
 ラジオ派の私、今朝はラジオ深夜便の放送終了とともに起床です。
今日は岡山で行われる公開放送<鎌田實いのちの対話>の会場・矢掛文化センターまで向かうためです。
 往路の車窓に見える山々は昨日の雨に洗われ紅葉も鮮やかです。輝かしい朝陽を浴び澄みきった青空とのコントラストは”生きていてよかったー”と思うほど感動的です。
 テーマ<凛として生きる>、さて凛として・・・人それぞれ、いろんな捉え方があるでしょうが、鎌田先生は強くて・・あたたかくて・・優しい・・そのように感じられるとか・・・。
 まさに凛とした生き方を進行中のゲスト(森下洋子さん、ジュディ・オングさん、黒田福美さん)の方々のトークもなるほどうーん・うーんと頷きながら聞き入ったのでした。
 会場の意見・リスナーからのメールを交えながらの3時間生放送でした。
終盤はこの番組恒例、鎌田先生の朗読です。
 前半少しジョークを交えながら、最後は先生の諏訪中央病院の緩和ケア病棟のお話でした。
凛とした生き方で終末を迎えられた患者さんと家族のお話にシーンとした会場の人々の心も熱く震えたのではないかと思われると同時に、自分の立場なら・・・と多くの人々が自分の生き方を描いたのではなかろうかな。
 素晴らしく良き日に良き時間が過ごせたものだと感謝。

  < 祝日は いのち洗われ 感謝の日 >

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<みそひともじ>

2010-11-22 21:34:05 | Weblog
 里山の秋は散策もよし、畑仕事もよしでしょうか。
天高くクヌギの大木を伝い登ったツタが紅葉し、自然の芸術に魅せられます。
 絵心があれば・・・句でも読めれば・・・残念ながらそんな才能もなく持ち合わせのカメラに収めたものです。
 先日、この田舎を散歩途上のご近所さんに”おめでとうございます”とお声掛けし立ち話しました。
岡山市民の文芸、短歌の部で最優秀賞に輝いた記事を新聞で拝見していましたから・・・。
ゆっくりと散歩される姿をお見かけするたびに、きっと頭のコンピューターは稼働していらっしゃるのだろうといつも想像しておりました。
”俳句は文字が少なくて・・・短歌なら三十一文字・・・””考えているのが楽しい・・一日一首を目標に・・楽しめるいい趣味に出会えました・・・”そんなことを話してくださり私にも短歌を勧めてくださいました。
 このような自然が織り成す光景に出会ったならば句の一句、歌の一首もわきでるのでしょうが・・・。<みそひともじ>なんて無理無理。ウダウダつぶやく言葉遊び<十七文字>に悩んでます。

  < 生きる道 華やかさあり 蔦紅葉 >
 

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耕作放棄地

2010-11-18 20:54:39 | Weblog
 周囲の木々も色づき秋も本番。
 サツマイモの堀あげです。鍬を振り下ろすと何度もカチン・カチンと石にぶつかる音が響き渡ります。石を拾い上げては鍬を振る、そんな地道な作業の繰り返しです。
 かつては梨畑であった土地を地上げし、新しく水はけの良い地に造成したものですから石ころゴロゴロのとても使い辛い畑になってしまったのです。
どんな畑も始まりは一つ一つ小石を拾い出し丁寧に働き素直な畑に造り上げてきたのでしょう。
 跡取り息子である夫が父から受け継いだ田畑は、縮小することなく何とか全てを耕作しております。しかし、正直なところ少々負担に感じることもあるわけです。
 近辺の耕作放棄地も目につきはじめ農家の行く末を案じております。
そんな思いで働く農作業もサツマイモを掘り上げた跡には何の作物を育てようか・・と新たな構想に希望も湧くものですから耕作放棄は無縁のようです。

  < 跡継ぎの 細々守る イモ畑 >


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ちいさな力

2010-11-16 22:16:45 | Weblog
 小さな小枝をポキリと折り一株植えては小枝で寸法を測り次の一株を植え付ける繰り返し作業で苺の植え付け作業です。まるで小枝は尺取虫。
”株間は30センチ”と聞いておりましたので今年は忠実に丁寧に植え付けたのです。
 今年の春はお誕生も過ぎ歩き始めているだろうと孫の成長を想像しながら作業をすすめます。イチゴが大好きないとこのももちゃんも一緒にイチゴ狩りが楽しめるかもしれないな・・・いろいろ想いをめぐらしながら、やはり我々じぃばぁが孫に与えられるものといえば、豊かな自然の中での暮らしの楽しみ、ものが育ってゆく喜びが伝えられたらいいなと思うものです。
 孫の小さなちからにより奮起しての苺作りもやはり”あぁー腰が痛いよーう”とうれしい悲鳴。

  < じぃばぁを ヤル気にさせる こつぶっ児 >

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柿紅葉

2010-11-13 22:03:06 | Weblog
 今年は実をつけなかった柿の木も時季が来るとちゃんと紅葉はしております。
 これからのシーズンはこれだな・・・とシャトル鍋、温度計、を用意して甘酒作りです。
保温器具は使われることのない電気毛布、湯たんぽに頑張ってもらうことにしたのでした。
 いつものように白米を柔らかく炊き米麹と合わせる。ごく簡単な作業ではあるけれど、温度管理には気を配ります。
そーっと鍋をのぞき麹の働きぶりにはいつも感心しております。お米のでんぷんを糖分に変え美味しい甘酒に仕上がる不思議を観察してみようと思い糖度計まで持ち出しての甘酒作りです。
 麹・柔らかごはんを混ぜ合わせから程なく熟成は進み6時間もすると糖度はぐーんと上昇。
果物用糖度計では32度までしか測れず測定不能。ジャム用糖度計・・これならどうかな?と再度測定。
な・な・なんと43度まで糖度はあがっております。これはすでにジャムのレベルです。
 日本の伝統的な食品、麹のパワーにはおそれいりました。

  < 秋風に 温もり恋し 柿モミジ >

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おかげさまで…

2010-11-10 22:28:32 | Weblog
 気温14度、降水確率40パーセント。彦根方面の天気予報を検索して旅支度。今年さいごの西国巡礼です。
 今朝は少し寒そうだなと厚手の上着に雨具、おまけに母の愛用していた手袋とスカーフをちゃっかりちょうだいし、わがもの顔で旅の用意をしました。
そんな様子を見ていた夫が゛ばあさんも喜ぶよ…゛と拝借・横領を認めてくれその上゛ポケットカイロを持って行けよ。゛とあたたかい言葉で送り出されたまだ薄暗い早朝でした。
30・32番札所は琵琶湖の北東部。風景明媚な瀬戸内海を思わせる湖畔と、紅葉が始まった境内はちょっとしたパワースポットです。
それぞれのお寺では、いろは歌や諺で人びとに希望や反省を与え導いてくれています。この言葉が心を豊かにし安らぎを与え慈悲の心を実践できるものなんでしょう。
 ひとつひとつ納得!納得!の言葉の中に〈夫婦の円満は互いのはたらきを感謝し合うことから生まれる〉がありました。なぁる~ほど… ほんとにありがたいなと出掛けた長い一日旅でした。

  < 好天日 熱きカイロに ただ感謝 >

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佳日

2010-11-08 22:39:38 | Weblog
 昨日は11月第一日曜日。われわれにとっては恒例の神社朝市の日でした。
日曜日には結婚式が執り行われる吉備津彦神社ですが、今月はやはり七・五・三詣での方が多くいらっしゃいました。
 着ぐるみの桃太郎さんたちに迎えられての可愛い紳士・淑女たちです。
 こういった人生の節目を祝うのも親としても嬉しいものですが私たちは孫を祝う歳になってしまいました。
 そんな学生時代の親友から今朝も嬉しい電話。”今年最後の集まりを・・・”とお待ちかねの喋って食べて、食べてはおしゃべりの一日を過ごす仲良し仲間の約束成立です。
 その昔、花も恥らう十七・八の私たち乙女が出会い、あれから長いながい年月の良きお付き合いです。
家族を大切に思うように、この歳になり心からの親友がなによりの宝物だなと感じるのです。

  < 少女らも 祝い日重ね もはやアラカン >

 

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今年も燻炭

2010-11-04 22:42:17 | Weblog
 秋の穫り入れを終えた田んぼのど真中にうず高くそびえる籾殻の山。今年も燻炭作りの季節到来です。
 緑の平野と秋の空、この光景が好きで今年もカメラ持参で出かけます。
 あの大きな山に”火を付けた”との連絡に大急ぎで籾殻の袋詰め作業にかかりました。
ゆっくりゆっくり燻されるのですからこのひと山が灰になるまでにひと月モクモクと煙るのだそうです。
 我が家の畑でも今年も燻炭のあの匂いが漂っています。
最近は珍しい光景ですが、先人の副産物を生かして次の生産につなげていく知恵にはあっぱれと燻炭を使い作りをし野菜を育ててみて思うものです。燻炭力バンザーイ!
 今年こそは上等なものを焼き上げようとの意気込みもくすぶったまに、夕方に焼きあがった燻炭はごま塩状態の粗悪品。
 現代人にはこの作業の熟練は年期が要りそうであります。

  < 農めざす 意気込みに燃え 燻炭日 >

 
 

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まいかー

2010-11-03 21:17:35 | Weblog
 もうすぐ9ヶ月。
 伝い歩きも上手になりこの勢いだとお誕生前に歩くんじゃない・・・と孫の成長の早さに驚いています。
 ”カタカタがあってもいいなー”とじいじと相談していたところにブログを見てくださっている友人からメールが届きました。
 ”お孫さんの手押し車はもう持たれましたか?”と子どもさんが使った可愛いミッキーさんの手押し車が写メールで。もちろん、よろこんで使わせてもらいます・・・・と返信したばあばです。
そんなやり取りから間もなく、畑仕事をするばあばに再びメールでした。
今度は娘から”さっそく・・・”と頂いたまっかな手押し車を嬉しそうな顔で押す孫の写メールです。
 超スピードのスーパーカーがわが家に届いたのでした。
この車を愛用した息子さんはもう立派な大学生。子育ての楽しみも喜びもあっという間・・・。

  < 子育ても つかの間の夢 婆となり >


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裏年

2010-11-02 21:25:05 | Weblog
 今年は稲の作柄が悪いのだとか、柿も裏年のようです。 
 この時期だと食べ物には事欠かず柿をついばむカラスさえも今年ばかりは食糧難のようです。先を争いわずかな柿の実の奪いあいです。我が家の大切な三個の柿の実もカラスに先を越され残された貴重な一個が熟してくるのを待っています。どうにか今日も無事のようです。
 カラスだって生きていくには柿の裏作も大きな痛手でしょうが・・・。人間だって秋の味覚は楽しみなものです。大人気ないのですがどのように守ろうかと思案中であります。
 すでにカラスさんには収穫を前にした落花生・小豆までもが先取りされてしまい悲しい収穫の秋であります。 

  < 凶作に なにやら寂し 里の秋 >

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