晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

ヘクソカズラ

2009-09-13 20:22:20 | Weblog
 こんなに清楚で可憐な花なのになぜこれほど聞こえの悪い名まえが付けられたのかと思います。
野に咲く<ヘクソカズラ>です。
 耳鼻科通いも3ヶ月になりますがどうもスッキリしない耳鳴りです。お医者様は”良く聞こえていますよ、必ず治りますよ”と言ってはくださいますが・・・。
 歳をとるとこのような困り事が少しづつ増えてきます。聞き難いのもそのひとつですが、聞かないのも困りものです。
 聞く耳を持たない者と、聞こえにくい耳を持った者。これですか我々は。
三十年以上連れ添うと慣れてくることも多いのですが、加齢による頑固や衰えはどうにもなりません。
ヘクソカズラと同じ当事者には少しも悪気はないのですが・・・。

  < 仕方なく 乗っていきます 年の波 > 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ずんだ餅

2009-09-11 21:19:04 | Weblog
 戸棚の奥にしまい込んだ日本古来の調理器具<すり鉢>をヨイショと取り出しました。
 味噌をする、ゴマをする・・・すり鉢を両腕で抱きかかえしっかりと固定するのは子どもの役。母親はすりこ木でゴリゴリ。そんな光景がありましたっけ。
 今年は枝豆を思いがけずたくさん収穫することが出来ましたので<ずんだ餅>にいたしました。
枝豆をすりつぶしずんだ餡を作ります。
フードプロセッサーは強力ですがどうも滑らかさがなくどこか刺々しく感じます。ここはやはりすり鉢の出番です。あたり鉢とは良く言ったものです。最新機器とはまた違ったいい仕事をしますよすり鉢は・・・。すりつぶされた枝豆はトロリ・マッタリと舌触りもよく、それでいて程よく残った豆の食感。なかなかの出来栄えに満足です。
 ”食べっちゃ?””ずんだだべー”
 ”んだ、んだ。””うまかー”なんてずんだ餅の本場東北では楽しむんだろなーと思いながら夕食後だというのにペロリ!

  < 古き良き 昔を思う 手づくりに > 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仕事の流儀

2009-09-10 21:35:10 | Weblog
 涼しげなレース編みを思わせるニラの花に小さなミツバチが飛び交う、絵本にでもなりそうな畑の一隅の光景を目にしながら今日も水を汲んでは運び、汲んでは運び野菜に与える。
やれやれ!もう何杯のバケツを運んだことでしょう。
 通りがかりの人達にはどのように映っているんだろうか・・・。
”よくやるよー”などと思われているんだろうなと感じながらそれでも暑さに喘ぐ野菜に水を撒いています。やせ地でも育つといわれるサツマイモ・大豆ですが放置できないのです。
 親友から薦められ昨夜読み終えた著書<奇跡のリンゴ>に感銘を受けたのです。
無農薬・無肥料の農地が豊かで元気であるとの信念を持ち、人々から揶揄され、馬鹿にされ貧困に苦しみながら自然の中の生命力を信じリンゴと共に人生を歩み続ける・・・NHKプロフェッショナル仕事の流儀・キャスター茂木氏は<生命哲学の果実>であると結ばれていた。
 ささやかな夢をもち自然と土を相手に生きたいと思う私に”読んでみない?”と本を貸してくれた親友は最高の理解者であり応援者だと思えたのでした。
私だって夢に向かって歩きます。

  < 優しさも これもひとつの 流儀かな > 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和の贅沢品

2009-09-09 21:35:47 | Weblog
 今年の夏も健康で過ごせたのはやはり毎朝飲んだゴーヤジュースのおかげかな?
 冷凍保存されたバナナとゴーヤ・牛乳をミキサーでギュィ~ンと攪拌し”どうぞ!”と提供されております。
 昭和30年代の子どもの頃はバナナは贅沢品。生家ではそうそう口に出来る食べ物ではなかったのです。
夫の子ども時代は父親が時おり新聞紙に包まれたバナナを買ってきていたとか。きっと給料日だったのかな?と想像するのですが・・・。
そんな時代に育った私たちはスーパーマーケットの見切り品のバナナを見るとうれしくてつい買ってしまうのです。
<シュガースポットがあらわれた頃が食べ頃です>とか表示されてはいますが食べ頃サインが出ると店頭ではすでに見切り品。
 美味しい食べ頃がより安い、バナナってありがたい平成の健康食品です。

  < あの頃は 分け合っていた 贅沢品 >  

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ターシャ・テューダー展

2009-09-08 21:32:45 | Weblog
 昨年のこぼれ種が芽を出しわが家の畑に次々と可愛い花を咲かせた千日紅。
 ”ほらここに<ストロベリーフィールド>が咲いてるわ”とギャザースカートにエプロン姿、素足のターシャが花切りバサミを片手に庭を歩く姿が目に浮かぶようです。
デパートで開催されている念願のターシャ・テューダー展に行ってきました。
会場特設のターシャの庭にもこの千日紅が咲いていました。
 広大な庭でガーデニングを楽しみスローライフをおくる晩年のターシャの心の豊かさへの女性達の憧れでしょうか入場者の大半は女性です。
草花に囲まれたゆったりとした時間のなかで石けんだって林檎ジュースだって一年分のローソク、羊の毛を紡いだ毛糸にいたるまで手づくり。
 こんなふうに生きたい、ましてや晩年は・・・と晴れの国の片田舎で暮らす私もチョッとしたポリシーで花を育て野菜・果物を作っております。
 豆を蒔き味噌を作り、果物をジャムに、野菜を漬物に・・・地味な地味なスローライフでございます。
  <何かに夢中になるのは大事なことです。何でもいいの。それが人を前に進ませます。>
そんな言葉をターシャから教わりました。

  < 人生の 花を咲かせる 種を蒔く > 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

労働者

2009-09-07 20:50:22 | Weblog
 9月だというのに太陽はギラギラと照りつけ畑はカラカラ乾燥状態です。
黒豆・大豆・小豆みんな葉を反り返らせ瀕死の重症です。
即刻、救急隊出動とばかりに水汲み・水撒きにもうヘトヘトです。そこまでやらなければならない農作業はよほど好きでなければ・・・
 作業後の姿ときたら水撒きより水浴びでもしたかのように汗でびっしょり。
 ナタ豆だけは8月の雨空の多い天気のお陰かスクスク伸びたくさんの莢を付けたのでした。
これはこれでまた一仕事。育ちすぎた莢を刻み炎天下で干し、ナタ豆茶を作ろうと思うのですが、ナタ豆の莢はあまりの硬さにナタならぬ出刃包丁で・・・これはもう闘いです。
 小さな豆の粒に振り回される汗だくの肉体労働者の一日

  < サンケイ(3K)と 言われながらも なぜか好き >

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝95歳

2009-09-06 21:24:21 | Weblog
 ♪Happy Birthday to You !・・・しげちゃん!♪今年も歌で祝う誕生日。95歳です。
 やはり母も合唱に加わり♪Happy Birthday・・・孫と共に歌いました。
 共に暮らしほぼ三十年。正直どこかお互いに遠慮したり気を遣いあい過ごしていたようです。だからこそ三十数年が過ごせたのでしょうが・・。
自然体で気兼ねなく・・・などとは一生嫁と姑には不可能だと思っていましたが母が要介護となり不思議な事に気兼ねや気構えは何処へやら。嫁を楽にさせた母の老いでした。
苑の暮らしも定着し、誕生日を迎えた今日の様子も職員さんが教えてくださいます”50歳になられたようですよ。”と笑いながら・・・。
おやおや!嫁の私より若返っておりますわ。重さん。
 周囲の親族からは100歳を目指して・・と期待される重さんです。
この様子だと”ハイハイ!”調子よく二つ返事ですね。

  < 今となり 気兼ねも無くす 嫁姑 >

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立待月

2009-09-05 20:14:23 | Weblog
 今夜は風も涼しくお月様もきれいです。
 オオオニバスを写した半田山植物園では夜の開花にあわせてここ数日は夜も開園されているようです。今夜は立待月に幻想的な観賞会が行なわれていることでしょう。
 昨日、夕暮れ時にお会いしたご近所のおばあちゃんとの立ち話中。
 ”あらまあまあ!きれいなお月様が出られましたわ。”と私の背後を指差されます。
”待ってたんですよ~”とても嬉しそうでした。
”今日はイザヨイ(十六夜)ですよ。実は十五夜よりきれいに見えるんですよ。”と教えて下さいます。
まあるいお月様にはなぜか敬語が使われ、立待ち・居待ち・寝待・・と月夜のお名前までお話しできるこんなおばあちゃん、一家に一人はいて欲しい貴重な存在ですわ。

  < 涼風に 立待ちの月 虫の声 > 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仲間

2009-09-03 22:28:48 | Weblog
 老人施設の花壇にハイビスカスが情熱的に咲いていました。
 デイサービスからショートステイを経て現在入所でお世話になっている母です。
介護サービスを受け始めたのは6年前。
楽しみで通っていた同じデイサービスの仲間だったおじいちゃんも今は苑の仲間となりここでの生活になっているようです。
 今日、フロアで久しぶりにお会いしたおじいちゃんはずいぶん頑固に意地を張り職員さんもなだめていらっしゃいますが・・・。
 年月が人を変えたのか、あの頃の明るく温和なおじいちゃんは何処に?
これも齢を重ねた母と同じ老いの変化でしょう。それでもお陰さま、母の老いは辛さも楽しさも家族の名前も<忘れる>という老化現象。
寂しさも感じる老いですが<忘れる>もまた良きことかな・・・。

  < 忘れても 幸せですと 思わされ >

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世は情け

2009-09-02 21:41:33 | Weblog
 少しだけ旅疲れです。
 どうも世間の中高年の夫婦はどちらかというと女性の方が行動派となり奥様ではなくお外様になっていくようです。統計を裏付けるようにわが家も外出回数が多いのは圧倒的に私でございます。
そんな私、よく姉達から言われます”一人だけで行かないでたまにはお父さんも連れて行きなさいよ”と。旅は道連れ・・とか言いますが・・・。
 その通りです。留守を守る者にとっては揃って出かけてくれる方が何故かホッとしてありがたいことは嫁であった私ですからよく理解できます。
 今回の旅は、ご近所様20名足らずの団体でしたがなぜか我が家だけ夫婦同伴でありました。
状況からして円満夫婦を物語っているようですが同居家族の・・・居ぬ間の洗濯日といたしました。
 それにしても地域の方々との日頃のお付き合いもさることながら、旅の道連れもまたいいものですなぁー。

  < 揃い発つ 和気藹々の 旅仲間 >

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八丁味噌

2009-09-02 21:09:50 | Weblog
 忙しかった夏の作業を終え、ホッと一息旅に出たのです。
 京都を通過し関ヶ原、愛知三河、岐阜信楽と歴史探訪ですが、何より<食>に対する関心度の方が高い私の学習は<八丁味噌>工場見学でした。
 あらためて日本の伝統的な食文化をすばらしいと感じたのでした。
うす暗い蔵には巨大な味噌樽が並び二年かけて熟成されあの濃厚な八丁味噌を生み出していたのでした。
梯子で登る樽の上に積まれた大小無数の石は効率よく作用するために考え積まれた職人技であります。
 味噌蔵訪問をしながらふと秋口になりわが家の昨年仕込みの味噌熟成状は・・・と気になったのです。
古くからの日本の味噌の歴史、わが家の昨年からの味噌の歴史も積み重ねですか・・・。
 今度は名古屋の<味噌カツ><エビふりゃぁー>をぜひ味わいたいと切に願うおばさんはいち早く食欲の秋に突入です。

  < 古きよき 歴史を醸す 味噌の蔵 >

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする